BUCK-TICK『ABRACADABRA』感想
BUCK-TICK様のニューアルバムの感想を書こう!
…と思い立って、早数ヶ月。時が経つのは早いものですね。
さあ、ぐだぐだと言い訳を並べる前に、さっそく曲のレビューと参りましょう。
1.PEACE
まさにアルバムジャケットのデザインのごとく、淡いグラデーションの空が広がる雲の上にいるみたいな、フワフワとした気持ちになる幻想的なインストゥメンタル。
2.ケセラセラ エレジー
ギラギラとしていて、エネルギッシュな一曲。
今井さんの「ファ↑ファ↑ファ↑ファ↑」がクセになる。
3.URAHARA-JUKU
原宿には一度行ったことがある。
お洒落な若者が集う、活気溢れる街。だが、少し裏道に入ると怪しげな人がいて、そのギャップに恐怖を感じたのを覚えている。
この曲もまさに、その原宿の闇を歌っていて、夢見がちな少女達に警鐘を鳴らしている。
光あるところには必ず闇がある。ゾッとすると共に、気を付けなければという自戒の念も生じた。
4.SOPHIA DREAM
不安定にゆらめく妖しげなメロディは、蜃気楼のよう。なんとなく、アラビアンランプが天井いっぱいに吊り下げられた部屋で、気怠げにシーシャ(水タバコ)を燻らせる櫻井さんの姿が思い浮かんだ。
5.月の砂漠
こちらも異国情緒漂う一曲。広大な砂漠の上を駱駝を連れたキャラバンがゆく。歌い方ひとつで物語の語り手に姿を変える櫻井さんの表現力の高さには毎回驚かされる。
6.Villain
いや怖え。
これは真夜中に聞いちゃダメなやつ。(真夜中に聴いて割とビビった人)
Villain(悪役)と糜爛。櫻井さんの言葉遊びのセンスに脱帽。
今井さんの感情を失ったかのような無機質な声と、櫻井さんの憎しみと怒りが入り混じるエッジの効いた声の対比がまた良い。
曲の終わり方に怨念のようなものを感じて、初めて聴いた時はそりゃあもうビビり倒したよね。
7.凍える Crystal CUBE ver.
前曲に引き続き、またも背筋がヒヤリとする一曲。
オリジナルバージョンよりも、メロディの冷たさが増しているように感じた。
8.舞夢マイム
このアルバムの中で1番好き。昭和歌謡テイストがたまらない。
男と女の歌いわけが見事。歌詞カードも♡と♤に分かれてて、昭和感満載やないかとクスッとさせてくれる。Villainと凍えるですっかり怯えきった心を癒してくれる、そんな一曲ですね。(急に何)
9.ダンス天国
星野さんお得意の、思わず踊りたくなってしまうようなトンチキソング。ライブに行きたくなっちゃうね。
聴きどころはあっちゃんの「マッシュポティロゥ」(本格発音)です。
10.獣たちの夜 YOW-ROW ver.
イントロからすでにかっこいい。
ノイジーなサウンドに痺れます。
11.堕天使 YOW-ROW ver.
シングルバージョンは比較的シンプルなサウンドだったのに対し、こっちはゴリゴリに色んな音が盛り込まれていて、これもかっこいい!
12.MOONLIGHT ESCAPE
曲を聴く前は、スピーディーな曲なのかなと思っていたけど、聴いてみてびっくり。いい意味で裏切られた。なんて優しい曲なんだろうか。絹ごし豆腐ぐらい優しい。
辛いことがあれば、逃げてもええんやで。逃げることは悪いことやないんやで。というあっちゃんのメッセージを胸にこれからも生きていきたいですね。(なんで関西弁)
13.ユリイカ
歌詞の潔いほどのシンプルさにヤラれた。
LOVEでYEAHでPEACEですよ。
なんでこんなにシンプルなのにかっこいいんだ。すごいなBUCK-TICK。
ライブで盛り上がること間違いなしの一曲。
14.忘却
前曲から一転、こちらは壮大で切ないメロディの一曲。
この曲をラストに持ってくることによって、アルバム全体の余韻に浸れる。なんとも秀逸な構成。
このアルバムを引っ提げたフィルムコンサートが只今行われております。私は11月に参戦予定なんですが、非常〜〜に楽しみです。
だけど、やっぱり、生のライブが恋しいですね。
はやくコロナが収束しますように。疫病退散!
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