伝導していくてんとう虫

先日、ディズニーシーに行ってきた。
遊びに来ている人々、一人ひとりの日常があって、このご時世、辛いこともあるかもしれない。まああろうが無かろうがどちらでもいいが、この場所での笑顔の事実は揺らぎようがない。

眩しくて、涙がでそうになる。
昼間からビールを飲んでいるせいかもしれない。

子供が混雑具合を「人ゴミがすごいね」と表した。混みをゴミと脳内で変換したのは、汚れちまった大人のせいだと反省した。
妻も「ゴミとか言わないの」って注意してたから、多分汚れているのだろう。

汚れを消毒するために、ビールを追加した。
オレンジ味のチュロスを妻から酷評されたが、酒のつまみとして食べるドライフルーツと一緒だろうと説明し、「あぁ」と少しだけ納得してもらい、溜飲が下がった。

翌日、イクスピアリでドラえもんを観た。
リトルスターウォーズは初めて買ってもらった、てんとう虫コミックス、大長編ドラえもんシリーズだった。

映画のスクリーンと並行して網膜に映るモノクロのページがひたすらノスタルジック。
小学生の頃を思い出した。

予告で流れていた、おしりたんていの新作、シリアーティが世界のシャーロキアンから怒られないか心配でたまらなくなったが、そんなことすっかり忘れるくらい、涙がこぼれた。

歳をとると、涙もろくなるという。それを脳科学で説明できる時代。

ただ、傷ついた脳を恥じることはなく、ねぎらいの一言を大脳皮質にかけてあげよう。これからも一緒に夜を越えてくれないかと。


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