1等賞目指した一闘将の記録

子供向けの新聞に、大人がやっても、いや、大人の曇った目だからこそ難しい、まちがいさがしがあった。

全部で10個、なかなかの数。キングダムを読み進めなければならず、暇ではないのだが、食後の頭の運動がてら、子供とチャレンジ。

本当に難しく、5分程で子供は飽きて、ロブロックスでのレストラン経営に戻っていた。ロブロックスをインストールしてから、Switchを全然やっていない。このままいけば、ソフトいらずで、サンタさんのお財布に優しくなるのではと、ほくそ笑んでいる。

まちがいさがしに戻るが、最後の一つが見つからない。これはサイゼリヤのまちがいさがしレベルの難しさだ。

最終兵器として、妻を召喚する。この召喚は一般的な意味合いより、昔ながらのRPGのように獣を呼び出す意味を含んでいるが、妻は知るよしもない。

大人2人で、血眼になりさがす。
新聞なのでインクの濃淡もまちがいにみえてきたが、10人に3人しか気づけないような色の違いは、さすがにやりすぎと結論づける。

新聞特有の柔らかい紙の質によるたわみに、何度も騙され続け、ついにこのまちがいさがしに中華一難しい称号を授けた。キングダムの影響だ。

時間にして20分くらいだろうか、妻も諦めた。白旗を挙げ、ついに答えのページを見ようという話になる。
この答えがもし来週とかだったら発狂して、ビールをいつもより飲み、二日酔いで通勤電車の座席で横になり、乗客に迷惑をかけてしまうところだった。


賢明な読者の皆様なら、なぜ最後の一つが見つからなかったかはおわかりだろう。

自分で見つけ、丸をしたところと答えあわせをしていく。

全てあっている。

何回みても、全てあっている。

数を数えていく。

(こういう時なぜか行間を広くしてしまうのが人間というものだ)


1、2、3、4、5、6、7、8、9。



10。


どこかで何かが切れる音がした。

「時間を返せ」

妻からそう言われた。
この20分を買えるなら、いくら積んでもいい。

とはいえ心の中で、妻と協力して中華一の敵に挑んだこの時間はプライスレス、と呟いた。

やっとタイトルでカウントダウン企画も終わりました。
次回から平常運転のタイトルにします。




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