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2021年7月18日放送風をよむ「あと5日・・・」

金曜、国立競技場にほど近い代々木公園の上空に現れた巨大な顔…。
実は、これは間近に迫った東京オリンピックを文化面から
盛り上げようというイベントの一つです。

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次々と来日する選手たち。開幕を目前に控え、
各国選手団の来日が相次いでいます。

一方、きのう、IOC=国際オリンピック委員会のバッハ会長は
来日後初となる会見を行い、今大会の感染対策に自信を示しました。

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IOCバッハ会長「これまでに感染した選手らが他の参加者や日本人にリスクをもたらすことはありません。(日本のみなさん)世界からやってきた選手たちを応援して下さい」

新型コロナの感染拡大という、異例の事態の中迎えた今回のオリンピック。その開幕がいよいよ迫っています。

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13日オープンした東京・晴海にある「選手村」。コロナの感染予防のため、開村式や選手団の歓迎式典といったセレモニーはすべて中止されました。

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また5日後となった開会式では、次の2024年、パリオリンピックを控えるフランスのマクロン大統領は出席を表明。その一方、アメリカは…

米国・サキ報道官「バイデン大統領は出席しません」

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バイデン大統領に代わってジル夫人が出席。大統領夫人の出席は、2012年ロンドン大会で、オバマ大統領夫人が出席して以来となります。

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こうした中、大半の競技が無観客となった今回の東京オリンピックを、世界は今、どんな眼差しで見ているのでしょうか…。

14日、早くも来年2月に開催される北京冬期オリンピックの選手村を公開した中国は…

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中国外務省・汪文斌報道官「中国は、日本が東京五輪を順調に開催することを支持する」

自国開催のオリンピックを控え、東京大会の行方を注視。
  
また海外メディアも、新型コロナによって、無観客での開催となったことに注目しています。

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例えば、イギリスのBBCは「せっかく作ったスタジアムは空っぽになるし、国内外の観光客が使うはずだったお金やチケット収入もなくなった」と報じました。

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そして、当の選手たちも翻弄されています。テニスのオーストラリア代表選手は、無観客となったことを理由に出場辞退を表明。

「無人の観客席を前にプレーするのは受け入れられない」

ゴルフなどの競技では、コロナを理由に出場を見送る選手が出ています。

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また国内でわずか3人しか感染が確認されていない南太平洋のサモアでは、感染リスクを理由に重量挙げの選手3人が不参加を表明しました。

サモア政府広報担当「サモアで活動するすべての選手について政府は慎重な措置を取ることを決めた。コロナが理由です」

一方で、こうしたコロナ禍でも、やはりスポーツの祭典・オリンピックに特別な思いを抱く選手もいます…。
        
シリア内戦

内戦などを理由に母国から出場できない選手を集めた「難民選手団」。前回リオ大会では熱い声援を浴びました。

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内戦状態の母国シリアから逃れ、難民選手団の一員として参加する競泳のユスラ・マルディニ選手は…

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難民選手団(競泳女子)ユスラ・マルディニ選手「私には大きな役割がある。夢は自分のものだけではありません。新型コロナに誰もが影響を受けている中で、みんなが 夢に向かって立ち向かう姿は、希望の象徴になる」

また今回のオリンピック、翻弄されているのは選手だけではありません。

ロイター通信 ジョセフ・キャンベル記者「おはようございます。厳しい隔離1日目のスタートです」

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来日する記者に課せられる厳しい行動制限。これに対し、アメリカの複数メディアは外国人ジャーナリストを標的にした行きすぎたものだとして、大会組織委員会などに抗議の書簡を送りました。

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国際スポーツ記者協会 ジャンニ・メルロ会長「日本の人々は我々をコロナを持ち込む敵だと思わないでほしい。我々は日本を破壊するために行くのではない」

選手のみならず、関係者にも様々な波紋を投げかける今回のオリンピック。

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13日、世界28か国を対象にした調査によれば、オリンピックを「開催すべき」は43%、「開催すべきでない」は57%と、その数字は大きく割れています。

連日、東京での新たなコロナ感染者が1000人台を記録するなど感染拡大が続くなか、開催される東京オリンピック。その開幕まで、あと5日です。

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