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皆さん、こんにちは!
御手洗菜々です。

先日、神奈川県小田原市にある、老舗「ういろう」に行ってきました。

私たちは発声・発音のトレーニング教材として「外郎売(ういろううり)」を使用しています。
「外郎売」とは、歌舞伎十八番の一つで、1718年に二代目市川團十郎によって初演されました。薬売りの外郎売が、薬の「透頂香(とうちんこう)」を宣伝するために、次々とその効能や特徴を述べる口上です。

今回、実際に「ういろう」へ行ってお話を伺ったりお店を見学すると、「外郎売の一節通りだ!」と興奮しました。
外郎売の中に、店構えの特徴を表した「八方が八つ棟おもてが三棟玉堂造り」という一節があります。実際のお店も八方向に八つの棟が、表には三つの棟がありました。
また口上の中に出てくる薬「透頂香」も実際に売られており、本物を見られて心が躍りました。

そして二十五代 外郎藤右衛門さんに外郎家の歴史や老舗としての心得などをお話いただきました。
中でも職人のお話が印象的でした。外郎さんは、職人は自分にしかできないことを追求し、お客さんにより良いものを提供したいという気持ちで技術を極めると仰っていました。

このお話を聞いて、アナウンサーも職人と共通している部分があると感じました。私も声を使って自分なりの伝え方を追求し、視聴者により正確な情報をお届けできるよう、アナウンサーとして職人になるべきだと思いました。

お話を伺って、伝統を守ることの大切さや人と人との繋がりの素晴らしさも学びました。

外郎さん、貴重なお話をありがとうございました!