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LiLiCoさんも「バチバチと生きている音が聞こえる!」と今年の上映ラインナップを大絶賛!!注目の監督 総勢16名が自らの作品の魅力を熱弁する、ラインナップ・プレゼン会見イベント開催!!

本日、来月15日(金)からの開催に先駆け、本映画祭の上映作品を手掛けた総勢16名の監督たちが集結する<「TBSドキュメンタリー映画祭2024」ラインナップ・プレゼンテーション会見イベント>が実施されました!

今年の豊富なラインナップを手掛けた監督たちが勢揃いし、自らの作品の見どころや撮影時のエピソードなどを語り尽くしました。
また、映画コメンテーターで、同映画祭のアンバサダーを務めるLiLiCoさん同映画祭を手掛ける大久保 竜エグゼクティブ・プロデューサーも登壇。映画祭への熱い想いを語ってくださいました。

大久保プロデューサーは本映画祭について、「今年で4回目を迎えとても大きな広がりを見せて感慨深いです。今回の上映ラインナップも、監督それぞれの『どうしてもこれを作品にしたい』という熱量が半端ではありません。企画の話を聞く前から物凄い圧で話してくれる監督ばかりでした。テレビやストレートニュースにはない、映画だからこその幅の広がりがあるので、ドキュメンタリー作品それぞれの中に監督の声がしっかりと投影されています」と、開催に向け自信を覗かせていました。

大久保映画祭企画プロデューサー

昨年に続き本映画祭のアンバサダーを務めるLiLiCoさんは、「ドキュメンタリーを観ると人生観が変わることがあります。どんなテーマの作品であれ、ドキュメンタリーを観ることは自分と向き合う時間になります」とあらためてドキュメンタリーの魅力についてコメント。
「私は色々な人から人生相談を受けることがありますが、この1年は去年の『TBSドキュメンタリー映画祭』で観た作品の内容を例題に挙げたぐらい、この映画祭で出会った作品は自分の中で生き続けています。今年のラインナップも普段考えないようなことを考えさせられる作品ばかりだし、さまざまな状況に置かれている人たちの姿を知ることが出来ます」と熱弁しました。

LiLiCoさん

まずは家族の形や身体的な障害など多様な生き方や新たな価値観を描く「ライフ・セレクション」から4作品。

特別養子縁組で迎えた娘を通して家族の在り方を見つめる『私の家族』久保田智子監督は、「この映画の主題は家族の絆。娘の気持ちに寄り添って真摯に向き合っていくこと、家族の中でいろんな話をすることを大切にしてきました。私たち家族の姿を通して、皆さんも家族を新鮮に見つめる機会になったら嬉しいです」と語りました。

久保田智子監督

1980年代に世間を騒がせた「イエスの方舟」を題材とする『方舟にのって〜イエスの方舟45年目の真実〜』佐井大紀監督は、「騒動でも知られるイエスの方舟の女性たちは、今も45年ぐらい共同生活を送っています。今はさまざまな家族の形がありますが、彼女たちの力強さや生き様を貫き通す姿を、ぜひ自分事に捉えて見ていただきたい」と力強くコメントしました。

佐井大紀監督

国指定の難病である魚鱗癬患者の男性が、28歳になるまでを追い続けた『魚鱗癬と生きる─遼くんが歩んだ28年─』大村由紀子監督は、「この映画には、魚鱗癬という難病患者とその家族の思いが詰まっています。進学や就職など、人生の節目でいろんな混乱を乗り越えて成長する遼くんの姿を映してきました。観終わった後に温かい気持ちで心が溢れてくるはず」と笑顔を見せました。

大村由紀子監督

あるトゥレット症患者との出会いから彼らの姿を追うドキュメンタリーとして制作された、『劇場版 僕と時々もう1人の僕 ~トゥレット症と生きる~』柳瀬晴貴監督は、「彼らと出会って自分自身の偏見や見方も変わったので、この映画をかつての自分と同じようにトゥレット症を知らない人にも届けられたら。トゥレット症患者は静かな場所が苦手で、その一つが映画館です。今回の上映の際は声出しOKにするので、トゥレット症患者の皆さんにも沢山来ていただきたいです」とアピールしました。

柳瀬晴貴監督

続いて五感を司る表現者たちやテーマを通し新たな感性に出会う「カルチャー・セレクション」から5作品。

料理研究家・土井善晴の料理との向き合い方を映し出した『映画 情熱大陸 土井善晴』沖 倫太朗監督は、「土井さんの料理には型にはまらない生活哲学が込められています。とにかくぶっ飛んでいるけど、どこか癒される映画です」と土井の魅力を独特な表現でコメントしました。

沖 倫太朗監督

世界的ロックバンドMR.BIGの最後の日本ツアーを追った『最後のMR.BIG ~日本への愛と伝承〜』川西 全監督は、「MR.BIGの日本に対する気持ちは、まぎれもない愛。震災の時に日本に来てチャリティーライブをしてくれたり、メンバーがパーキンソン病になったときは日本のファンが支えたり、両者の愛が作品の核だと考えています。MR.BIGの初心者でもわかる様に、かつ、ファン画喜ぶ秘蔵映像も満載。その二つを意識して撮りあげました」とアピール。

川西 全監督

“伝説のラッパー”紅桜の再起を追った『ダメな奴 ~ラッパー紅桜 刑務所からの再起~』嵯峨祥平監督は、「彼が覚せい剤の使用で服役して出所するところから密着しましたが、さんざん彼に接していると、可愛くて良い奴で好きになっちゃうんです。エンターテインメントとは、ダメな人たちが集まって作ったものではないか。この映画がダメな奴の賛歌になっていたら嬉しい」と想いを語りました。

嵯峨祥平監督

聴覚、視覚、身体に特徴を持つ個性豊かな7人のメンバーで構成されるダンスカンパニー「Mi-Mi-Bi(みみび)」の活動を追った『旅する身体 ~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~』渡辺 匠監督は、「この作品を通して前向きな気持ちを与えられたら」志子田 勇監督「他者の身体感覚を通して違いを知り、世界が広がる感覚を発見する作品です」とコメント。

渡辺 匠監督
志子田 勇監督

注目のボーイズグループ・カラフルダイヤモンドに密着した『カラフルダイヤモンド ~君と僕のドリーム~』津村有紀監督は、「彼らが一生懸命歌って踊って時に悩んで、それでも前進する姿は、忙しい日々を送る私たちが忘れた大切な何かを思い出させてくれるはず。青春は永遠です!」と力強く語りました。

津村有紀監督

最後は人種や戦争、社会問題など現代を取り巻く重要なテーマに迫る「ソーシャル・セレクション」から6作品。

『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』の金富 隆監督は、「未公開映像を調べ尽くして、坂本龍一さんが戦争と平和に対してどんな思いを持っていたのか、この時代だからこそ改めて坂本さんの言葉を味わってほしいです。ものすごく豪華なアーティストたちが集まったパフォーマンスシーンもあり、音楽ファンにも楽しんでもらえる映画だと思います」とアピール。

金富 隆監督

『BORDER 戦場記者×イスラム国』の須賀川 拓監督は、「もうおさまったかと思われているイスラム国の思想は、まだいろんなところで生きています。さまざまな戦争が世界で起こっているが、そこには刻み込まれたボーダーがある。これからもそういった場所を歩き続けて伝えていきたい」と意気込みを語りました。

須賀川 拓監督

『サステナ・フォレスト ~森の国の守り人(もりびと)たち~』の川上敬二郎監督は、「国土の7割が森という日本において、森の守り人たちがいなくなっている問題一緒に考えてほしい」とコメント。

川上敬二郎監督

大阪・西成で生活困窮者の方たちに居住支援を続ける坂本慎治さんの活動を追った『家さえあれば ~貧困と居住支援~』の海老桂介監督は、「取材する中で貧困の現状を知り鬱屈した気持ちにもなったが、家さえあればなんとかなるという信念のもと人々に寄り添う坂本さんを見て、日本は捨てたもんじゃないと思わされた。この映画を通して、貧困が身近にあることを感じて欲しい」とアピールしました。

海老桂介監督

『102歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~』の長沢 祐監督は、「治安維持法に翻弄された、いま102歳の菱谷良一さんは、この悲しい歴史を繰り返さないために声を挙げている。そんな菱谷さんが今の世の中をどう見ているのか、それを表現した作品」とコメント。

長沢 祐監督

『リリアンの揺りかご』の神戸金史監督は、「自分と他者の間に線を引いて、線の向こう側の人を認めない。その考えが様々な事件や事象を起こす不寛容にも共通している」などと作品テーマについて語りました。

神戸金史監督

プレゼンテーション後には、ご来場の記者からの質疑応答を実施。「TBSと地方局が連携する本映画祭の意義」について聞かれた、MBS所属の海老監督は、「この映画祭は、ローカルで活動する若手記者やディレクターの一つの目標になっている。映画をやるんだという漠然とした思いではなく、映画祭というアウトプットできる場がしっかりとあることに意義を感じる」と述べました。

一方、映画祭アンバサダーであるLiLiCoさんに「もしドキュメンタリー映画を作るなら?」という質問が飛ぶと、LiLiCoさんは「私が撮るなら、きっと私を題材にすると思う。8年くらい前に『情熱大陸』に売り込んだけれど、いまだにオファーが来ない!」とぼやき節で笑いをとる一幕も。さらに「タレントは見えてる部分が2、裏で頑張っているのが8。楽しそうにやってていいねってよく言われるけど、悩むことや考えることもたくさんある。私じゃなくてもいいけど、タレントやアーティストの方を密着してみたいですね」と、ドキュメンタリー映画への意欲を語りました。

最後にLiLiCoさんは、映画祭開催に向けて「今年の作品からは、バチバチと生きている音が聞こえる。素晴らしいドキュメンタリーを観て考える時間を人生で持つのは、とても大切なこと。私自身も遠慮することなくさまざまな場所でこの映画祭をアピールして、来年も映画祭アンバサダーとしてここに立てるように協力していきたいです!」と力強くコメントし、イベントは終了しました。

<登壇者>
『私の家族』 久保田智子
『方舟にのって 〜イエスの方舟45年目の真実〜』 佐井大紀
『映画 情熱大陸 土井善晴』 沖倫太朗
『最後のMR.BIG ~日本への愛と伝承〜』 川西全
ダメな奴 ~ラッパー紅桜 刑務所からの再起~』 嵯峨祥平
『旅する身体 ~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~』 渡辺匠
『カラフルダイヤモンド ~君と僕のドリーム~』 津村有紀
『坂本龍一 WAR AND PEACE 教授が遺した言葉たち』 金富隆
『BORDER 戦場記者 × イスラム国』 須賀川拓
『サステナ・フォレスト ~森の国の守もり人びとたち~』 川上敬二郎
『家さえあれば ~貧困と居住支援~』 海老桂介
 
※リモート参加※
『魚鱗癬と生きる −遼くんが歩んだ28年−』 大村由紀子
『劇場版 僕と時々もう1人の僕 ~トゥレット症と生きる~』 柳瀬晴貴
『旅する身体 ~ダンスカンパニー Mi-Mi-Bi~』 志子田勇
『102歳のことば ~生活図画事件 最後の生き証人~』 長沢祐
『リリアンの揺りかご』 神戸金史

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