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EX Japan MAGAZINE

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従業員体験(Employee eXperience = EX)領域に関わる人達が従業員体験にまつわる記事を投稿するマガジンです。
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2022年10月の記事一覧

従業員体験の要としてのマネージャー体験と Span of control

社員が事業にコミットし、充実して働いていくためには入社前の選考段階から退職に至るまでの従業員体験全体が影響します。 その体験は様々なポイントで存在しますが、多くの体験においてマネージャーの存在が関係します。そのため、良好な従業員体験の要はマネージャーが担うことになります。 それを踏まえて以前以下の記事を公開しました。 マネージャーがメンバーの従業員体験を豊かにしていくためには「時間」が必要です。 その時間を確保するための要素として、 Span of control が

従業員体験と個人の思考。思考をステップ実行する

社員が事業にコミットし、充実して働いていくためには入社前の選考段階から退職に至るまでの従業員体験全体が影響します。 従業員体験は各従業員それぞれの主観によって解釈されます。 主観からの解釈は各自の価値観、既存の知識など様々な要素が影響します。 例えば、入社オンボーディングの体験として、オンボーディングのアンケートに対して新入社員からネガティブなフィードバックがあったとします。 「研修講師が知識マウントしてきて不満だった」というものだったとします。 これに対して、研修参加者

従業員体験の改善速度を上げるアジャイル人事

社員が事業にコミットし、充実して働いていくためには入社前の選考段階から退職に至るまでの従業員体験全体が影響します。 ビジネスの変化の速度が早くなる現在、従業員体験の改善も高速に行っていく必要があります。ソフトウェア開発におけるアジャイル関連の考え方が人事にも適用されはじめています。 ここでは、人事におけるアジャイル人事についてまとめます。 アジャイル人事の特徴短い間隔で施策を実施する 短い間隔で改善を繰り返す 全社、各部のニーズをよく把握する 人事だけで動くのではな

従業員体験の改善単位

社員が事業にコミットし、充実して働いていくためには入社前の選考段階から退職に至るまでの従業員体験全体が影響します。 従業員体験をよくするには、問題のある体験を改善していく必要があります。この場合に、従業員体験の改善にはどのような単位があり得るでしょうか? 範囲軸全社改善 - 全社で共通する問題を全社施策として改善 各部軸 - 部門で共通する問題を部門施策として改善 チーム軸 - チームで共通する問題をチーム施策として改善 解決軸仕組みで解決 - 個別の問題の影響、再

従業員体験におけるキャリア開発体験

社員が事業にコミットし、充実して働いていくためには入社前の選考段階から退職に至るまでの従業員体験全体が影響します。 一定の従業員にとって現在の仕事が長期的なキャリアにつながっているかどうかは大きな関心ごとです。 仮に現在の企業でキャリアの停滞を感じ続けた場合、なにかの機会に転職に踏み切る可能性が高まります。 そこで、従業員のキャリア開発体験について整理してみます。 キャリアの進展の前提キャリアとして目指す方向性が固まっていること キャリアとして目指す方向性をマネージャ