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Growthfaction

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成長と充実を研究する会「Growthfaction」に関わるノートをまとめています
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2018年12月の記事一覧

劣等感を好奇心に変える

誰かと比較して劣っていることを自覚したとします。 もし、その人と気兼ねなく話せる間柄であり、その人が秘密主義者でなければ、それはチャンスです。 相手と自己の差を質問によって引き出すチャンスです 劣っていると感じるということは、相手ができていて、自分ができていないことがあるはずです。 それを質問します。答えはレベルが高すぎて分からないかもしれません。 わかるまで細分化して質問を続けます。 相手からしても、自身が長年積み重ねてきて最早無自覚の領域になっている習熟過程や要素を明

心理対比( Mental Contrasting )で実現できそうなものの実現度を高める

心理対比( Mental Contrasting )とは、 心理学者である Gabriele Oettingen 氏によって開発された思考法です。 以降、詳細をまとめます。 心理対比の前提 達成する自信がある対象に対しておこなう。 自信がない対象に使うと逆効果 心理対比の手順 1. ゴールを達成した際のポジティブな側面を書き出す 2. 最も大きくポジティブな側面の対象のイメージを強化する 3. ゴールを達成する障壁を書き出す 4. 最も大きくネガティブな側面の対

討論・議論・対話の違い

誰かと誰かがなにかについて話す。 そのときに、今「討論」なのか「議論」なのか「対話」なのか、というのはけっこう重要に思います。 例えば、一度出した持論を勝たせることに終始しているが、実はその場は「議論」や「対話」の場であり、「討論」の場ではなかった。 そんなことがありそうです。仮にそこで持論が勝利したとして、場の認識が誤っていれば目的は達成されず、実質的には参加者全員が敗北したことになります。 そこで、討論・議論・対話の違いについて整理することにしました。 ※

傾斜の上の水撒き

今朝の話。 とある横断歩道前。 長めの信号待ちで多くの人が立ち止まっている。 その横断歩道で待っている人たちの背後には飲食店がある。 店主が道に水撒きをしている。 店と横断歩道には緩やかな傾斜がある。 店主は人に当たらないように待っている人たちに対して水平に水をまいていました。 その水は傾斜に沿って流れ、歩行者の靴を湿らせます。 歩行者は信号を見ているため靴の状況に気づいていません。 店主も歩行者側を見ていないため水の行方に気づいていません。 これは、問題解決の文脈で

誤りを認めることによる成長とそれを阻む無意識の自己正当化

誤りの指摘をされたときに行うといいのは ・自分が実際に誤っているかどうかの確認 ・誤っていたら修正、改善する方法の確認 ・実際に修正、改善をする ということだろうと思っています。 この行動の障壁になるのが、無意識の自己正当化です。 無意識の自己正当化が働くと ・自分が誤っていないことの証拠探し ・責任をなすりつけられる他者探し に終始してしまい、本当は誤っているにも関わらず、誤りをごまかす理由を作り出してしまいます。 これは、成長機会を逃す行動なので注意したいところ