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前原新党結成!選挙情勢で見る教育無償化を実現する会

本日11月30日、前原誠司氏が国民民主党を離党し新党「教育無償化を実現する会」を立ち上げた。
つい先日の離党報道に対しては前原氏は否定のコメントをしていたが、それは理由が違うということに対するものだったのか。
それはさておき、この動きに対して、識者の中では、比例復活組は法律上既存の政党には移籍できないため、いったん新党を立ち上げ、解散された地点で解党し、維新へ合流するのではないか?という見方が多い。維新の馬場代表が先に党名を発表してしまったことやスクラムを組む発言、吉村副代表の歓迎する内容のポストなどがその見方を強化させている。ただ、維新に合流するとなると神奈川18区では候補者が被るなど、その辺りまだ不透明な点も残る。
そしてまた、この件に関しては、やはり個人の次の選挙での選挙区情勢などの事情も絡んでいる気がするが、そこで新党・教育無償化を実現する会に参加する議員の選挙区情勢は本当に厳しいのかどうかを見ていきたいと思う。

選挙区情勢

①前原誠司氏(京都2区)
前原氏は長らく小選挙区当選を続けてきた議員であり、どこの政党から出馬しようとも小選挙区当選は堅いとみられる。

②鈴木敦氏(神奈川18区)
鈴木氏は前回は神奈川10区から出馬し比例復活(惜敗率:28.63%)しているが、区割り変更に伴い18区へ移動した。
前回の衆院選では、南関東ブロックの小選挙区では国民民主党の候補者は鈴木氏を含め二人しかいなかったが、今回は前回から引き続く千葉5区に加え、千葉7区、神奈川19区でも支部長が内定していおり党内での争いが激しさを増すとみられる。
筆者は南関東ブロックでの国民民主党の比例議席獲得数は1議席程度と予想しているが、前回は立てていなかった選挙区でいうと、神奈川19区には前回の参院選落選以降も精力的に活動を続ける深作ヘスス氏がおり、最近擁立を発表した千葉7区も県議がいるなど比較的国民民主党の支持がある地域とみられる。また現時点では千葉7区には維新の候補者が擁立されていない。以上のことを考慮しても鈴木氏が比例復活できるかは微妙な情勢であったとみる。

③斎藤アレックス氏(滋賀1区)
斎藤氏は前回は比例復活(惜敗率:86.2%)しているが、前回では維新の候補者が不在であったことも大きかった。筆者は近畿ブロックでの国民民主党の比例議席獲得数は1議席程度と予想しているが、仮に今回維新が候補者を擁立していたとしても惜敗率からみて比例復活できる可能性は十分あったのではないかとみている。岸本氏がいた和歌山1区に立てない限りは、維新が強い大阪や兵庫などの他の都道府県よりは惜敗率で優位性があるとみる。

④徳永久志氏(滋賀2区)
徳永氏は前回は立憲民主党から出馬し比例復活(惜敗率:83.1%)しているが、前回では維新の候補者が不在であったことも大きかった。筆者は近畿ブロックでの立憲民主党の比例議席獲得数は2議席程度と予想しているおり、前回から減らす可能性があると予想する。また、前回立憲民主党が小選挙区当選を果たした京都6区や奈良1区に関しても情勢が不透明であるため、前回以上に比例復活のハードルが上がると予想される。徳永氏は前回3番目で比例復活を果たしているため、立憲民主党から出馬をしていた場合は比例復活はそれなりに厳しい情勢であったとみる。

⑤嘉田由紀子氏(滋賀県選挙区)
嘉田氏は19年の参院選で選挙区当選しており、1年半後には改選を迎えることになるが、前回のような一騎打ちではなく、3つ巴のような展開になると厳しくなってくるか。


記事をお読みいただきありがとうございました。


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