実の父の戸籍には 私が知らない事実ばかりが記されていた。 まだ小学生だった頃、 母方のお墓参りか何かで群馬県にでかけた時、親切のおばさんから言われたことがある。 「お父さんに似ている」という事と 「お父さんは名古屋のボンボン」だという事。 子どもながらにデリカシーのない人だと思った記憶がある。表現の仕方も嫌味に感じた。 しかもママがいないところでわざわざ教えてくれるとはどういった感覚なのか未だにわからない。 ただ、私と弟は名古屋で生まれていることはママからも聞いたこと
戸籍について深く考えることはなかった。 ママは私が小さい頃に実の父と離婚して、今の養父（以後パパ）と再婚したことを知っていたから。 これまでも必要な手続きがある度に何度か自分の戸籍謄本をとったこともあったけれど… "実の父の名前だけがそこに書かれている" それくらいの意識で、生きているかとか、どこで暮らしているかとか、特に興味もなかった。 私にとって、実の父の記憶はDV男だった。 そして幼い私たち3人の子どもを捨てて逃げてしまう薄情な人。 今でもママがなぜこの人と結婚
2024年7月末のこと。 私は中学時代からの友人Sと1年ぶりに会う約束をしていた。 友人Sも私と同じく父親と血の繋がりはなく、 実母と養父に育てられたという共通点があった。 友人Sは、昨年末から親と同居するとかしないとか、同居しないとしても近いところに親の住まいを契約しなければならないとかでバタバタしていたのだと話す。 結局のところ、親も高齢になると賃貸契約が難しくなってくる問題もありマイホームを購入し同居するという大きな決断をしていた。 それだけでもすごいことだなと
1979年愛知県生まれ埼玉県育ち 兄、弟の3人兄弟 3歳の時に両親が離婚 4歳の時に母が再婚 保育園の時に苗字が変わった
疎遠になっていた実父が行方不明だった。 私が3歳の時に両親は離婚しており、 実父の記憶はほとんどない。 ただ私の目には、 暴力を受けている母の姿が焼きついている。 これが現実の記憶なのか、脳が作り出した記憶なのか、私は真実を知らない。 戸籍を辿ると私の知らない真実があって… その過去と向き合うためにnote始めます。
