デビューから約半年経った今、ハコネクト4期生について語りたい

2022年12月1日にハコネクト4期生についての初報が公開されてから、もうそろそろ半年が経過しようとしています。あの頃はどんなメンバーが入ってくるのかワクワクソワソワしていましたが、今となってはまるで数年前から一緒に過ごしているかのような安心感が。それぞれに自分なりの配信スタイルを見つけ、地に足をつけて活動しています。

今回は、そんなハコネクト4期生についてあれこれと語っていこうと思います。長くなるかもしれませんがご容赦ください。

きっかけはソシャゲとめりしゅぷ

まず、4期生がグンと伸びるきっかけとなったのが、ソロではソシャゲ実況、そしてコラボではめりしゅぷだと個人的に考えています。

ハコネクトは新人のデビュー前からチャンネル登録者数が数千人、数万人を突破するような大きな影響力を持ったグループではありません。そのため、ある程度自分たちでチャンネル登録者を確保していく必要があるのですが、序盤の地固めとして大いに役立ったのがソシャゲ実況でした。

明堂しろねさん、リン・ガーネットさんは「原神」を、叶望ゆゆさんは「ヘブンバーンズレッド」を、銀灰まおさんは「アークナイツ」を…といった感じで、それぞれが興味のあるソシャゲの実況を早い段階で開始。その配信を通して、それらのタイトルをプレイしているこれまでハコネクトを見ていなかったリスナーのチャンネル登録を促しました。もちろん、ソシャゲをただチャンネル登録者数を増やすための道具として見ているわけではなく、時にアドバイスをもらいながら楽しんでプレイしており、そういった姿も初めてハコネクトに触れた方たちに好印象を持たれたでしょう。

結果として、多くのメンバーが収益化の1つのラインであるチャンネル登録者数1000人をクリアし、メンバーシップやファンボックスを開始するなど、さらに独自性を強めた活動へと繋げています。

そして、4期生全体としてのブランドを高めたのが毎週土曜日の0時から配信されている“めりしゅぷ”。これは、必ずしも全員が集合するわけではないですが、ほぼ全員が参加するコラボ配信となっており、様々な企画やゲームをみんなでプレイしようという内容となっています。

ソロ配信とコラボ配信はやはり毛色が違って、複数人が集まるからこそ見えてくる新たな一面もあり、とても面白い。例えば先述のソシャゲ実況などを通して特定のメンバーに興味を持った方がめりしゅぷを見ることで他のメンバーのことも知ることができるようになっており、個人から4期生全員、そしてハコネクト全体へと繋がる導線づくりが出来ています。

単純接触効果という言葉があるように、初めは興味が無くても何度も接触を繰り返すうちに好きになってしまう。めりしゅぷを通して思わず4期生全員が推しになってしまう流れが作り出せていると言えるでしょう。

総括すると、ハコネクト4期生は自分たちから発信し、能動的にリスナーを増やすために動くことが出来ていて、先輩たちから自分たちを知ってもらうというよりは、むしろ自分たちがハコネクトを知ってもらうきっかけになろうと言わんばかりにあれこれと戦略を仕掛けている印象です。もちろん、ハコネクトがニコニコ超会議やマチアソビなどのイベントに露出することが増えたことも大いに影響があるでしょうが、自分たちで道を切り開こうとする姿勢は尊敬に値します。

ハコネクト自体に“同期推し”の流れが

これは余談ですが、ハコネクト全体として同期全員を推してもらういわゆる“同期推し”の流れが来ているように思います。

きっかけは3期生が自分たちを“ねりね組”と称して同期の間での企画を多く実施していたこと。それによって人気が爆発した感もあり、その後2期生も“はねはに”という名前をつけて、より同期の繋がりをアピールしています。4期生も形としてはそれに続く流れになっており、これからデビューするであろう5期生、さらにその後に続く後輩たちがどのようなムーブを見せるのか注目です。

満を持して先輩とのコラボへ

4期生はこれまで書いてきたように、ソロと同期同士でのコラボでしっかりと地盤を固めてきましたが、最近は先輩とのコラボも目に見えて増えてきています。これまで見られなかった組み合わせでのコラボ配信はとても新鮮で、見ていてとても楽しい。

ここでも決して受け身のみで終わるのではなく自分たちからコラボを呼びかけることもあるようで、発信していく姿勢が見られています。

個人的には、ゆくゆくは4期生主導で先輩も巻き込む大型企画を計画してほしいなと思っています。例えば何かのゲームの大会など、メンバーが多いハコネクトだからこそ出来ることを考えていってもらいたいですね。

メンバー個々人の印象を語ろうの会

ここからはメンバーそれぞれに対する個人的な印象を語っていこうと思います。主に配信での動きなどに関することを中心に書いていきたいと考えていますが、全員を隈なく見ることが出来ているわけではないので認識の違いもあるかもしれませんが悪しからず。

銀灰まおさん

銀灰まおさんの良さは、いつ何時も明るく、そして会話をリードしていける存在であること。とても賑やかで、たとえ2人コラボでも銀灰まおさんがいるだけで5人くらいいるような錯覚に陥ることも。特にゲーム配信ではそれがうまく働いていて、プレイに集中しがちな場面でも声が途切れることはなく、個性的なリアクションがリスナーの笑いを生んでいます。とりあえずゲーム系のコラボなら銀灰まおさんを雑に放り込んでおけば面白くなるという感覚がリスナー視点においても共通認識としてありますね。

活動を開始した直後はリスナーのコメントをそのまま返してしまうオウム返しが多かった印象ですが、配信を続けていくうちにどんどん雑談が上手くなり、今では特にテーマを決めずとも延々と話し続けられるほどに。どんどん枝分かれしていった挙句に「なんでこんな話になったんだっけ」となることもしばしばあります。基本的にはツッコミ気質だと思いますが、天然で結果としてボケに回ることもあり、見ていて飽きない存在です。

個人的に注目しているのが、「架空のVtuberを考える企画」。これは“しえたひお”という配信中に生まれたキャラクターのデザインや設定などをリスナーと一緒に考えながら進めていくというもので、「こういうデザインかわいくない?」「この子はこういう配信してそう」などと会話を楽しみながら設定を深めていくのが面白い。最終的にどういった着地点になるのかは分かりませんが、中々他のVtuberさんには見られない配信なので、ぜひとも継続していってほしいですね。

リン・ガーネットさん

続いてはリン・ガーネットさん。「ハーレム王を目指す」という独特な目標設定や、日本語以外が第一言語であることなどから某大手Vtuber事務所のドラゴンを思い出しますが、実際に活動を開始してみると、想像よりもかわいらしく、常識的な配信が多いなという印象でした。

活動の注目ポイントとしては、ソロではやはりASMR配信でしょうか。ASMR配信は人気のコンテンツであり、再生回数を見ても多め。これからどうチャンネル登録者数を増やすかとなったときに重要な要素となりそうです。

ただ、個人的にはゲーム配信でよく見られるアワアワした姿も魅力的だと思います。これはソロでもコラボでも同じですが、プレイに困って右往左往している姿は、まるで小動物を見ているようでとても愛らしいです。

その一方で、ゲームプレイはアワアワしていることが多いものの、コメント読みはコラボであっても積極的に行ってくれるのは嬉しい。一般的にコラボ配信は行っている企画やコラボ相手との会話などやることがたくさんあるので、コメント読みは控えめになることが多いですが、リン・ガーネットさんはたくさんコメントを読んでくれるのでついついたくさんコメントをしてしまいます。これは大きな魅力と言っていいでしょう。

内面から来るナチュラルなかわいさで魅了しつつ、リスナーのことも大切にしてくれるリン・ガーネットさん。今後も楽しく活動していってほしいです。

明堂しろねさん

3人目は明堂しろねさんです。早い段階で昼活に活路を見出し、他のメンバーとは被らない時間帯で、昼休みのリスナー等を中心に視聴者数を確保しています。そんな明堂しろねさんの良いところはコラボ配信で見せる立ち回りのうまさでしょう。

先述したように、4期生はまさに今、先輩方とのコラボが増えてきている最中。当然、何度もコラボをしている組み合わせと比べると、やや会話が止まる部分などが見られます。明堂しろねさんはそういったときに周りを繋ぐ役割を果たすことが出来て、場を盛り上げられるのが長所。それも頑張っている感を出さずにあくまで自然体でこなすので、リスナーとしても違和感を覚えることはなく、気持ちを楽に見ることが出来るのです。

このバイプレイヤーとしての働きはコラボ配信を行う上でとても重要で、コラボメンバーの中に明堂しろねさんの名前があると、きっと配信が盛り上がるだろうなという安心感があります。これからハコネクトの外に出てコラボなどをするときにも大いに役立つ能力なのではないかと思いますね。

また、慣れ親しんだ4期生同士でのコラボでは、毒舌を発揮することも多く見られ、それもまた面白い。色々な立ち回りが出来るのも明堂しろねさんの強みだと思います。

メインとしてもバイプレイヤーとしても輝ける明堂しろねさん。配信者としてのスキルは非常に高いものがあります。リスナーに対しての対応も真摯で、その優しさ・かわいさに触れて心を掴まれる方も多数。これからも順調に伸びていくだろうなと思わせる存在です。

華糖シェリーさん

続いては華糖シェリーさん。華糖シェリーさんは自分の中でギャップを何度も感じている方です。

まずデビュー配信から意表を突かれました。それまで他の4期生がTwitterで活発に活動している中、どちらかと言うと華糖シェリーさんは控えめで、「あ、大人しい方なんだな」という第一印象。それがデビュー配信の初っ端からそりゃあもうペチャクチャペチャクチャ話すのでいい意味で想像を裏切られる形となりました。ただ、それでも活動開始直後は、どちらかと言うと裏方気質と言いますか、バラエティ番組で例えるならばVTRを見てコメントをするMCのようなイメージが強く、自ら体を張るタイプではないと思っていました。

そのイメージが変わったのが“めりしゅぷ”でのゲーム配信。特に「オーバークック」や「ヒューマンフォールフラット」でガラッと変わりました。それまでは同期からも基本的には“シェリーちゃん”と呼ばれていた華糖シェリーさんですが、これらの回では“華糖”と名字+呼び捨てで呼ばれています。それだけでなく配信中にバンバンいじられていて、これまでとは全く違った立ち位置となりました。普段の華糖シェリーさんが先ほど書いたようにMCのようなイメージだったとしたら、これらの回は体を張ってロケに繰り出す若手芸人のよう。まさに新境地を切り開いたと言えそうです。個人的にはそんな華糖シェリーさんもとても好感度が高いですね。

それでキャラがぶれたのかというとそんなことはなく、普段はいつも通り落ち着いていて、物事を俯瞰して見ているような達観した華糖シェリーさんのまま。ただ、その裏にはめりしゅぷでのゲーム配信で見せたような姿もあると思うと、より魅力的に映ります。

これからもパッと見は美しいお姉さん、蓋を開けてみると幾分変わった子というギャップのあるキャラクターでリスナーの心を掴んでいってほしいです。

ぺるぽさん

次はぺるぽさん。恐らく、4期生のビジュアルが公開されたとき、一番インパクトが強かったメンバーだと思います。チャンネル登録の初動も多かった印象。そして、その期待を裏切ることのない強烈なキャラクターで、現在でも4期生の中で上位のチャンネル登録者数を誇っています。

ぺるぽさんの魅力は掴みどころのないキャラクターにあると思っています。4期生コラボの中に入ると、常識人側に映ることもありますし、「いや、そんなこともないな」と思い直すことも多々あります。また、個人的なイメージでリスナー相手にはある程度の距離を欲しがるタイプだと思っていましたが、実際ははでしゅ(=ぺるぽさんのファンネーム)ラブの気持ちが強いタイプで、むしろぺるぽさん側からガンガン来ている印象。そういった面がリスナーの心を掴み、多数のファンを獲得する要因になっている気がします。

また、バーチャル界での交友関係や、プライベートなど、謎が多いのも面白い。まだまだ底を見せていない感じがあって、それもまた魅力的です。“女は秘密を着飾って美しくなる”という言葉が某探偵マンガでありましたが、まさにそんな感じ。

ただ、全体的に言うと、デビュー前・直後と比べて間違いなく親近感は増していると思います。初期は“ぺるぽ様”と敬称で呼びたくなる存在でしたが、今は“ぺるたん”と親しみを込めて呼びたい存在に。これからもリスナーにラブを振りまいて素敵な関係性を築いていってほしいです。

叶望ゆゆさん

最後は叶望ゆゆさん。これまで何度か音楽の面で触れてきているので、今回は配信者としての面について話したいと思います。

配信中のコメント読みはソロでは積極的で、お話しするのが好きという方には理想的な存在。激しい操作を必要とするゲーム配信でも的確にコメントを拾ってくれて、そのマルチタスク能力には驚かされます。一方、コラボではコメント読みは控えめで、対面のコラボ相手とのトークに集中する印象があります。

そんな叶望ゆゆさんの配信を見て思うのが、リスナーとの距離感が絶妙ということ。基本的に放任主義と言いますか、リスナーそれぞれの自意識に一任していて、良くないコメントはスルーするタイプ。苦言を呈すことはほとんどありません。ただ、何でも許容するタイプかと言われるとそうではなく、リスナーとのプロレスはウェルカムですが、違うことは違うとハッキリ言うタイプです。しかし、その言い方がとても優しく、注射がうまいお医者さんのようにリスナーが傷つかないような言葉選びでスッと窘めてくれるため、配信の雰囲気が悪くなることはなく、いつ何時も楽しく見ることが出来ます。この空気を悪くしないテクニックはこれまでの人生の中で培われてきたものだと思うのですが、本当に凄い。処世術がしっかりしているなという印象です。

多分、かなみ担(=叶望ゆゆさんのファンネーム)は全員、叶望ゆゆさんとの距離の近さを感じていると思います。ただ、その中でもリスナーに肩肘を張らせないように留意しながらしっかりと統率もとれている。そこに配信者としてのセンスを感じます。これから視聴者数が増えてきたとしても、うまく回していけるのではないでしょうか。

ハコネクトの中では新たな音楽担当として台頭していますが、配信者として人を楽しませるのもうまい叶望ゆゆさん。多彩な才能でチャンネル登録者を増やしていってほしいですね。

最後に

今回は、ハコネクト4期生について語ってきました。正直、もっと語りたいことは多くあるのですが、字数が多くなりすぎてしまうのでこのくらいで。また機会があればさらに深く書いていきたいです。

ハコネクトは4期生を合わせて21名の大所帯のグループ。実は、私は4期生デビュー当初、そこまで深入りするつもりはありませんでした。それまでに所属していたメンバーに愛着がありましたし、何より時間も足りないと思ったからです。しかし、結局今では4期生も含めて21名を全員推している状態に。そうさせたのは、やはり4期生の魅力が奥深いものであるからでしょう。

これからそう遠くないうちに5期生が加入することになると思いますが、4期生のカラー、個性は色褪せないもの。きっと時間が経つに連れてその人気はより根強いものになるはず。4期生にはもっともっとファンの数を増やして、ハコネクトを引っ張る存在になってほしいものです。


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