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見落としたらアブナイやつ

こんにちは。Tayutoです。
COO代行を主として中小企業を中心に、社のメンバーさながら、社の内側から改善、改良時には改革をする事を仕事としてます。
日々起こった事や、考えた事を記していきますので、多少でもお役に立ったら嬉しいです。

モノの見方、と言いますか観察の仕方、を今日はちょっと取り上げてみたいと思います。
経営者にしても、現場で動くにしても、モノの捉え方が的確でないと、怖いよ、怖いよ、というお話です。

モノの見方の大前提は、大きい所から

これは難しいお話ではなくて、大きい所(大局)からブレイクダウンや下部、下層に降りていく、という捉え方ですね。
例えば人口動態の話をする際に、『国の人口 → 県の人口 → 市町村の人口で論じる』 のようなヤツです。
企業の業績を分析するなら『創業以来の推移 → 直近5年 → 去年1年 → 四半期ごと → 各月ごと』のような。
ちなみに、小さい所からスタートすると、その上部層の事に目が向かない、良く分からないままになりがち、と言われています。

漏れなくダブりなく、ってよく言われませんか?

MECEで考える、捉える、って聞いた事ありますか?
モノの捉え方や考える時に、『漏れなくダブりなく』と言われるやつです。

  1. 人間 = 男性 + 女性 + その他(Xジェンダー)・・・〇

  2. 人間 = 老人 + 青年 + 子供・・・・✕

というアレです。
1. は最近よく言われるXジェンダーが入っているので、全体として漏れもないしダブりも無い。
2. は老人と青年の境界も曖昧、青年と子供の境界も曖昧、ましてや赤ちゃんは???となりますね。
漏れてます。。。ダブってます。。。

演繹的な話の漏れがマズいやつ

  • 大前提・・・水は100℃で沸騰する。

  • 小前提・・・この無色透明な液体は90℃で沸騰した。

  • 結論・・・・この液体は水ではない。

これ、間違っているんですね。
『大前提』に漏れがあるんです。
『水は、【1気圧】において100℃であると沸騰する』としないとダメなんですね。
富士山の山頂の気圧は平地よりも低いので、沸点も低くなる。
前提条件が決定的に漏れてます。

大塚家具に関してのコラム

数年前だったと思うのですが、あるビジネス誌に某経済学の先生のコラムに、『イケアやニトリの台頭により、ダイニングテーブル、ソファなどの家具が大幅に値崩れした』為に『大塚家具などの高級家具店が凋落した』というような事が記されていました。
ビジネス誌の1ページですから、そこそこ文字数もある(2,000字くらいでしょうか)のに、大きな前提が抜けていると感じました。

引用:宣伝会議『増える単身世帯、マーケティングへの影響とは?』https://mag.sendenkaigi.com/senden/201405/cat1845/002230.php

単身世帯(いわゆる独身)が急増しているんですね。
2010年には夫婦と子、の世帯を逆転している。
夫婦二人世帯と単身世帯で過半数を過ぎているような世の中だと、家族向けの家具がどんどん必要なくなっているんです。
当時の大塚家具の方向性は、『新婚さんなどのファミリー層に向けて』一世一代の買い物=高級家具という路線でした。
イケア、ニトリの価格破壊のポイントの前に、もっと大きな論点から『抜け』が生じていたと思われます。

経営者の皆さんやバリバリのやり手の皆さんは、様々な戦略策定(経営戦略、事業戦略などなど)しなければならないでしょう。
その時に、前提条件から『漏れ』がある事は致命傷になりかねない、というお話でした。


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