レポート「セミナー編 ゲスト:古山明男さん」

5月31日に、古山明男さんをゲストにお迎えして、オンラインセミナーを開催しました。


動画を公開しました。
https://www.youtube.com/watch?v=lsFmjmjSM5Y

学校や、行政の立場からは、あるいは当事者になってみないと、「不登校になっても最終的には学校に戻れるのが一番」と思っている人は多いでしょう。大きくはその理由は、「勉強はどうするの?」というのと、「将来はどうするの?」という先の見えない不安から来るように感じます。学校に戻れたら、それはその点は手厚いサポートを受けられます。ですが、学校外で学んで大人になっていくことだって、できるのです。方法は違うかも知れませんが、一人一人の資質を生かした学びがおこなえる点は、むしろ別の魅力があるとも言えます。多様性の時代、いろんな学びがあっていいのではないでしょうか。


[古山さんのお話の要点]

・家庭の方針で構わない
  思想・良心の自由(憲法)
  学問の自由(憲法)
  学習指導要領は、法律上の学校のみに適用

・学校と同じ教科学習は困難

・教育倫理の確立
  善悪と能力を区別する(能力が及ばないことを悪としない)
  できない、わからないは支援の対象
  賞罰に訴えない
  説得しない(内面の自由。どうするかは自由)

・教育活動 3つの軸
  協力して心地よい生活をつくる
  子どもが自発的にやることを大切に
  ファンタジーを大切に

→教えること
  読み書き、計算のみ。
  読みは自然に◯
  書く、計算、手を動かさないと身に付かない

→ファンタジー世界の共有
  子どもは自然に絵を描く
  一緒に想像世界を旅する
  ファンタジー世界で字を使う。重さ、長さ、お金などを使う
  親子のコミュニケーションの手段
例:私のペット、カルタ作り、ビーズそろばん

・子どものタイプ
言語タイプ 早くから言葉、文字の世界に入っていく
非言語タイプ まず感覚世界で生きる。言葉、文字は14〜15歳からで◯
 運動
 工作
 生き物
 人間関係
 宗教、霊的、瞑想

・ゲーム
  達成感の缶詰
  高カロリー食品のようなもの
  生活が充実していれば、さほどやらない
  規制は、健康面、共同生活面から

・親の価値観。本当に面白がっている姿を見せる
・学び合う本能
・子どもは何を必要としているか、子どものニーズは何か、そこから教育ができていく

以上


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