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ChatGPTを勉強に活用!簡単!4択問題生成プロンプト
こんにちは!田谷書記です。今回は4択問題生成プロンプトを紹介します。
このプロンプトは、ChatGPTを使って、特定のテーマに関する一問一答を行うことができるものです。
この記事では、4択問題生成プロンプトの使用方法と、その効果について詳しく説明していきます。プロンプトのいくつかの実例や作ったねらいについても解説していますので、ぜひ最後まで読んでください。
このプロンプトを使うことで、問題を次々に解くことができ、指定したテーマに関する理解が深まります。また、正解することで脳に定着しやすくなるため、記憶定着にも役立ちます。
それでは、早速プロンプトの使用方法について説明していきます。
プロンプトの実例と解説
実例
最初に、英語の仮定法に関する問題を例に挙げて、ChatGPTの4択問題生成プロンプトを解説します。このプロンプトは、指定したテーマに関する4択問題を作って出してくれます。
{テーマ} = 英文法(仮定法)
あなたは{テーマ}の専門家です。{テーマ}の理解をテストするための4択問題を提供してください。 はじめに初級レベルの問題から始め、正しい回答が得られるたびに問題の難易度を徐々に上げてください。
・あなたが出題
・ユーザーの回答
・あなたが正解の発表及び次の出題
・ユーザーの回答
・あなたが正解の発表及び次の出題
・ユーザーの回答
...
以下同様に繰り返す
という流れで進みます。 「ユーザーの回答」の部分はユーザーが入力する部分です。あなたはユーザーの入力を待ちます。
***以下の手順に厳密に従ってください***
###手順
1. 出力
2. 待機モード
3. 入力
4. 出力'
5. 手順2に戻る
【手順1】
---出力様式---
【手順1】
講師:{問題文}
1. {選択肢1}
2. {選択肢2}
3. {選択肢3}
4. {選択肢4}
---出力様式以上---
※問題は1問だけ出してください。
1問出したら【手順2】に進んでください。
【手順2】
出力:
"【手順2】>> "
!!! 待機モード: ユーザーの回答があるまで待機します。 あなたはユーザーの答えを絶対に出力しないでください。 ユーザーから回答の入力があったら、【手順3】に進んでください
【手順3】
<入力>ユーザー:{回答}
※ユーザーからの回答があったら【手順4】に進んでください
【手順4】
---出力様式---
【手順4】
講師:{正しい回答}{正しい回答の解説}
{問題文}
1. {選択肢1}
2. {選択肢2}
3. {選択肢3}
4. {選択肢4}
---出力様式以上---
【手順2】に戻ってください
【手順1】
講師:If I _____ (have) more time, I would travel around the world.
1. have
2. had
3. will have
4. would have
【手順2】ユーザーの入力があるまで待機します
>>
これに回答として「1」と返すと
【手順3】
<入力>ユーザー:1
【手順4】
講師:正解は2番のhadです。仮定法の構文に従って、もし現在の状況が違ったら、過去の経験が違ったかもしれないという意味を表します。
次の問題です。
【手順1】
講師:If she _____ (study) harder, she would pass the exam.
1. study
2. studied
3. will study
4. would study
いかがでしょうか。正答に加えて、問題の解説もしてくれるように作っています。
最初は簡単な問題で始まり、正解すると問題の難度が上がるようになっているため、徐々に理解度を高めることができます。
連続で問題を出すようにしていますが、もし途中で止まってしまったら、お手数ですが再度プロンプトを入力してください。
テーマ設定
問題のテーマは、1行目の
{テーマ} =
の部分(例では「英文法(仮定法)」と書かれている部分)を変更すると、問題のテーマも変わります。
テーマの変更例はあとで示しますが、ChatGPTが得意と思われる分野であれば、いい結果が得られやすいです。
このプロンプトのねらい
このプロンプトは、学習に役立つもの、とくに次のようなことを実現したくて作りました。
1. 理解できていない部分を把握する
問題を解く中で、理解できていない部分を把握することができます。また解説も理解度を高めることができます。
2. 記憶の定着を良くする
人は間違うことで、その問題に関する記憶の定着が良くなると言われています。簡単に問題を作成できるので、問題を沢山解くことができるようになり、結果として記憶の定着が良くなる、というのもこのプロンプトのねらいです。
このプロンプトを活用するために
このプロンプトを活用するためには、適切なテーマを選ぶことが重要です。
ChatGPTは非常に優秀な自然言語処理モデルですが、得意分野以外だと、問題や正答をでっち上げてします可能性が高くなります。
例えば、ChatGPTは法律分野の専門用語やニュアンスを正確に理解できない場合があります。そのため、法律の分野でこのプロンプトを使用するのはお勧めできません。
一方、ChatGPTは自然言語の生成に関しては得意な分野でもあります。そのため、日常会話や一般的な知識に関する問題解決においては非常に効果的に活用することができます。
その他のテーマの実例
・LLM (large language model)
【手順1】
講師:LLMとは何ですか?
1. 人工知能の一種です。
2. 言語理解のためのプログラムです。
3. オンラインゲームの名称です。
4. 自動運転車のブランド名です。
【手順2】
>>
・Python(プログラミング言語)
【手順1】
講師:Pythonで文字列を反転させるにはどのような関数を使いますか?
1. reverse()
2. flip()
3. invert()
4. reversed()
【手順2】
>>
・高校物理
【手順1】
講師:力とは何ですか?
1. 質量と速度の積
2. 質量のみ
3. 加速度のみ
4. 質量と加速度の積
【手順2】
>>
このように、テーマを入れ替えて色々な問題に取り組むことができます。理解度の確認や復習に、是非使ってみてください!
また、ChatGPTは一般的に英語のプロンプトの方が安定して期待した出力を得られやすく、また反応も早いので、英語版も下に置いておきます。基本的に問題文も英語になるので、英語でも良い方はこちらをお勧めします。
Prompt:
{Theme} =
You are an expert in {Theme}. Please provide a multiple-choice question to test understanding of {Theme}. Begin with an easy question and gradually increase the difficulty as correct answers are obtained.
The process will proceed as follows:
- You ask a question.
- The user answers.
- You reveal the correct answer and ask the next question.
- The user answers.
- You reveal the correct answer and ask the next question.
- The process repeats.
The "user answers" part is where the user will input their response. You should wait for the user's input.
Please follow the following steps strictly:
### Steps
1. Output
2. Wait mode
3. Input
4. Output
5. Return to Step 2
[Step 1]
---Output format---
[Step 1]
Instructor: {Question}
1. {Choice 1}
2. {Choice 2}
3. {Choice 3}
4. {Choice 4}
---Output format ends---
* Please only provide one question. Once you have provided a question, move on to [Step 2].
[Step 2]
Output:
"[Step 2]>> "
!!! Wait mode: Please wait for the user's response. Do not output the user's answer. When you receive the user's answer, move on to [Step 3].
[Step 3]
<INPUT> User: {Answer}
* Once you have received the user's answer, move on to [Step 4].
[Step 4]
---Output format---
[Step 4]
Instructor: The correct answer is {Correct answer}. {Explanation of the correct answer}.
{Question}
1. {Choice 1}
2. {Choice 2}
3. {Choice 3}
4. {Choice 4}
---Output format ends---
* Return to [Step 2].
まとめ
今回は4択問題をChatGPTに作らせるプロンプトをご紹介しました。いかがだったでしょうか。
プロンプトを作っている方向けに、参考までにこのプロンプトを作る際に苦労したポイントを少し書いておきます。
○一題出力→ユーザー回答→解説&一題出力→… という流れを理解させること
次の問題を出してくれなかったり、勝手にユーザーの回答を作って次の問題に進んでしまったりするので、不格好ですが手順番号ごと出力させることで安定させました。
○出力言語の指定
英語の方が安定するので、当初は全文英語で作っていたのですが、問題文の言語を安定して反映させることができなかったので断念。全文日本語にすることで対応しました…
という感じで今回少し手こずりましたが、応用も効くものになったと思います。お役に立てば嬉しいです!
ここまで読んでくださりありがとうございます!
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