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輪島の夏の終わり ー輪島大祭その1ー

毎年8月22日から25日は、輪島市民や輪島を故郷に持つ人にとっては特別な思いがあります。
この期間中に開催されるのが輪島大祭というお祭りで、輪島を離れた人も、お盆には帰らなくてもこの祭りには帰ると言われているぐらい、みんな楽しみにしています。
僕も8月22日の午前中の羽田→能登便に搭乗し、東京出張から戻りましたが、祭りのために帰省する若い子ばかりで、飛行機の雰囲気もいつもと異なりました。
輪島の祭りは「キリコ」と呼ばれる、お神輿が縦に長く伸びたようなものを、みんなで担ぎ俊敏に動き回ります。

各町内や、企業、個人などがキリコを所有しており、沢山のキリコが集まった様子は、圧巻です。
能登ではキリコ祭りが各地で沢山行われていますが、輪島のキリコは小さくて小回りが利き、速さがあるのが特徴です。

今回は初めてキリコを組み立てるところから参加しました。
このキリコは小中の同級生とそのお父さんが運行責任者で、僕は毎年お世話になっています。

肩に担ぐ棒(担ね棒)のところに巻いてあるのは、緩和剤です。
この上にさらにエアーパッキンとさらしを巻いて完成です。

毎年、市外の人や県外の人を連れていくのですが、快く参加を招き入れてくれ、祭りが終わる頃には一体感が生まれて、みんな帰っていきます。
今回は金沢での高校時代の同級生と、金森合金の高下さん、それから山中塗の木下さんが一緒に参加しました。


輪島の祭りに燃える男たちは、一見強面でかなり話しかけにくいように見えます。
祭りが始まる前は、その雰囲気にみんな圧倒されますが、祭りが進んでいくと、輪島の男たちの男気や優しさを感じ、かなり溶け込んでいました。
自分も輪島生まれ輪島育ちのはずなのに、輪島男の男気があまり自分の中で育まれなかったようです…笑
毎年そのことを痛感しながら、夜はふけていきます。


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