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輪島塗は世界で一番リーズナブルな漆器です!

仙台の展示会に来ました。
普段は直接一般のお客様と接する機会が少ないので、こういう展示会はワクワクします。

去年買ってくださったお客様から、お褒めの言葉をいただいたりすると、本当にこの仕事をしていて良かったと思います。

逆に、この形はこういう所が使いにくかったなど言われると、次の商品開発につながります。直接お客様の声を聞くのが基本中の基本だと感じます。

今回は、輪島塗の業者が5社出展しており、それぞれの会社に特色があります。
いつも考えるのが、田谷漆器店の輪島塗の立ち位置はどこなのかということです。

他社の商品を見ていると、田谷の立ち位置は「モダンと古典の中庸」というところかと思います。

輪島で続く技法から逸れて、極端に革新的な商品を作るのは田谷らしくないですし、かと言って古典的になりすぎるのも、田谷らしくないと思います。

買ってくださるお客様は、ちょうどモダンと古典の中庸に波長が合う方なのかもしれません。

これは個人的な思いですが、輪島塗を高い物だとして売りたくはありません。
元を辿れば日常使いの漆器として成り立ってきているからです。

「輪島塗は世界で一番高価な漆器かもしれませんが、世界で一番丁寧に作り込まれており、世界で一番長く使える漆器だからこそ、日割り計算をすると世界で一番リーズナブルな漆器です」

この自分なりの思いに、作ってくれる職人さんの思いを乗せて、自信を持って広めていこう!と昨日寝る前に思いました。

いつもいつも飲んでいる写真ですが、仙台なので牛タンを食べに行きました!

この展示会は17時に終わるので、沢山飲んで帰っても21時前というのが、素晴らしいです。

今回は、いつも仲良くしてくださる備前焼の五郎辺衛釜の武要さんと一緒です。

焼き物も塗り物も、モノづくりに対する悩みや目標は似ており、いつも話に花が咲きます。

仙台の牛タンは楽しい話とお酒で、何枚でも食べられる!

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