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不可抗力に打ち勝つパワー

移動が多いので、その間に何をしているかと言うと、読書が多いです。
週に2〜3冊読んでる気がします。

自分にとっての読書は、完全にエンターテインメント。
なので、自分の興味のある分野の本や、小説を主に読んでます。

去年の11月末に名古屋で展示会をしていた時、向かい側のブースに荒井里奈さんがいました。
荒井さんは、顔にできる珍しい癌にかかり、転移も多く、舌を切除したことから、「舌はないけど がんと生きる」の著者です。

名古屋の展示会で初めてお会いしましたが、常に前向きにユーモアを交えてお話をされているのをお聞きし、その場で本を買ってサインをしてもらいました。

それから3ヶ月ほど時間が経ち、この本を読みました。
なぜ今頃になって読んだのかと言うと、やっぱり内容が重たそうで、なんとなく読む気にならなかったからです。せっかくサインまでして頂いたのに申し訳ありません。

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内容は、荒井さんが癌になられてからの闘病生活と、職場復帰、転移が見つかり入院をして、仕事を辞めてなど、おそらくブログをまとめられた物だと思います。

なぜこの本について書いているのかと言うと、この本を読んで自分の初心を思い出したからです。

結論から言うと、全く重い内容ではなく、爽快に読み切りました。
癌にかかり常に判断が迫られ取捨選択をし、目標を持ってリハビリに励まれる姿は、凄かったです。自分に起きる不可抗力を笑いに変え、前向きに闘う姿に圧倒されました。

自分は、幸いなことに大きな病気も怪我もしたことがないので、おそらく気持ちを理解したり、闘病生活の本当の辛さを理解するには至らないと思います。

ただ、伝統工芸の会社をやる上で、やっぱり不可抗力的なことが起きたり、伝統と現代の狭間で悩むことも沢山あります。
自分で継ぎたいと思い継いだにも関わらず、目の前の問題から背を向けることもあります。
でも、自分の決めた道だから、何が起きても前向きに、なんでも笑いに変えるぐらいのパワーで乗り切ってやろう!ってこの本を読みながら思いました。
荒井さんのものの捉え方や考え方に勇気をもらい、パワーをもらいました。

自分が初めてお客様に輪島塗を説明して、買ってくださった時のことを思い出しました。今も、輪島塗をやると決めた4年前と変わらずに、真摯に向き合っているか、初心を忘れていないか、笑顔を忘れていないか、セルフチェックしながら、楽しくやっていきたいです。

携帯の写真見てたら、初めて輪島塗に携わった時の写真が出てきました。

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長くなったので、次はなぜ輪島塗を仕事にしようと考えたのかを書きたいです。

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