鶴

輪島塗と中国茶が出会ったら?

中国の高速鉄道に乗って武夷山まで来ました。
最近日本でもブームの中国茶のメッカがこの武夷山(ブイサン)で、福州から1時間ほどで到着しました!

なぜ武夷山に来たかと言うと、田谷漆器店が中国の呉社長と一緒に作っているのが、中国茶を飲むための器だからです。
呉社長が「次からの作品のインスピレーションにして欲しい」と言ってくださり、田谷漆器店の蒔絵師、山之下さんにも同行してもらいました。

少し宣伝の写真を載せたいと思います。
呉社長の店舗で写真を撮っても良いのですが、漆器は反射が強く、携帯では綺麗に写真に収めることができないので、スタジオで撮ったものを載せます。

この商品は手打ちの銀の外側に木をつけて、二重構造にしたものです。
銀はお茶をまろやかにする効果があり、胃にも優しくなると言われています。
また、中国茶を入れると黄金色に輝き非常に綺麗です。
しかし、熱伝導性が非常に良いため、熱いお茶の温度をそのまま外に伝えてしまい、素手で持つことができません。

そのため、外側に木を巻き、素手で持つことができるようにしました。
この技術の何がすごいかと言うと、木と銀では熱に対する膨張率が異なり、その2つの素材を特殊な接着剤で外れないようにしたことです。
外側の木の部分には輪島の技術で塗を重ね、蒔絵や沈金で加飾してあります。
銀と漆の融合した商品です。
呉社長はこの技術で中国と日本の商標を取り、今年から本格的に売って行きたいと言ってます。

呉社長の店は「千文萬華堂」と言い、福州の観光地三坊七巷の近くにあります。
主に漆器の中国茶器を扱っており、美味しい中国茶も沢山販売しています。
社長は日本語も話せますので、中国茶に興味のある方は是非行ってみてください。

宣伝はこれくらいにして、今から武夷山の夜を楽しみます。
今日は、中国茶の歴史に関するショーを見て、ゆっくりとみんなで中国茶を飲んで楽しみます。

呉社長と出会って3年、これからやっと本格生産です。
漆器と中国茶の文化を、日本と中国、それからアジア圏で広めていきたいです。

今回は、間に入ってくれる商社の土橋社長も同行してくれ、呉社長、土橋社長、蒔絵師の山之下さん、それから自分の4人で、お茶を飲みながら、今後の夢を語ってます。

さすがは武夷山、ホテルの部屋にも外でお茶を飲むバルコニーがあり、レセプション後にお茶でもてなしてくれました。

初めて食べた山桃とお茶の相性もよく、早速テンションMAXです!

今日は武夷山の夜を満喫します!

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