水鳥の物語

水鳥の物語

 

その水鳥は美しく時間すらも消費しながらも羽ばたく事を選んだ。

 

どれだけ疲弊しようとも

どれだけ消耗しようとも

 

どんな違いがあろうとも

全ての心を持つ命と関わろうとした。

 

 

水鳥はやがてもっとも偉大な水鳥として羽ばたくだろう。

彼は選択をやめず走る事もやめず

そこにある奇跡を現実に為そうとすることもやめない。

 

水鳥はどんな苦難もやがて昇華という道へと変えていくだろう。

もっとも偉大なものは誰よりも共に生きるべき友を見つける事だ。

 

水鳥は常に異種の仲間と共に羽ばたく事をやめなかった。

今まで築き上げた財産を全て共に生きた弟に託して

 

富を得て

友を得て

狭い世界ではない

広大な世界を得て

 

やがてもっとも偉大な水鳥になる水鳥は

かつて理想といわれたはずの奇跡を現実にするだろう。

 

彼は王となるべき存在であり、彼は誰かに幸福を齎す存在であり、彼は誰かの道しるべとなるべき存在であり

 

その翼と共に水面を飛び立つだろう。

大いなる水鳥は

 

音の森から出て

 

富を得る苦境を羽ばたき

 

無類の友を経て

 

異種の世界へと歩み

 

常に進化の道程を進む

 

彼はやがて王になり

 

やがて人生の終局に何かを見るだろう

 

水面に映えるのは清濁併せ持つ蒼い色の翼。

発達障害当事者の詩人が色々と経験しながら生きていくかんじです。興味あれば支援してくださるとありがたいです