スノーマンの話

スノーマンの話
雪男は巨大で優しい掌にギターを添えて優しい歌声を奏で出す。
雪男は世界を知りたくて一つどころにはいられない。
いつの間にか冬の世界で身を護るための冬の白い毛はいつの間にか黒に染まっていた。
人間の真似をして辿りついた先には多くの仲間が、弾くたびに心躍るようについてくる。
どうか楽しい日々を奏でさせておくれ。
世界は思った以上に苦しいけれど、大丈夫大丈夫。
後は音楽が僕らの生き方を決めてくれる。
大切なのは今と未来。
過去の積み重ねは自分を成長させた糧。
大丈夫大丈夫、君も僕もきっともう知っているから。
雪男は白い毛皮からスーツに着替えて、音楽家と共にギターを添えてのんびりと弾きながら心新たに共に奏でる人と笑顔で弾いていく。

世界は苦しいけれどそれだけでないのは関わる全てがきっと教えてくれる。

僕らは決して一人ではないし、雪男はいつも笑っている。
辿りつくものは辿りつく。
また次に目指すものがあれば心から望んであるけばいい。

正解などはないよ。
間違いを決めつける必要もない。
豊かさは内側から産み出されるもの。

雪男は恋だけは言わないのがちょっと気にかかるが、それもまたそのうち心から導きだせば言う事だろう。

雪男はもう雪山には戻らない。
優しい人々に触れたから。

雪男は雪山にはもう戻らない。
音楽の優しさに触れたから。

後はひたすら奏でてまた歩き出すだけ。
後はひたすら奏でてまた歩き出すだけ。

想いがまたからまり心がまたはじけるように
その巨大な掌でギターを添えて
弾いてはまた笑顔になるだけ

発達障害当事者の詩人が色々と経験しながら生きていくかんじです。興味あれば支援してくださるとありがたいです