さよならの行く末 

きっと私達報われないね。
薄暗い蛍光灯。
町と街の境目にある昔ながらの
連れ合い宿。

流行の流れに
置いてかれた
そんな場所で
面倒な関係性を外した。
男女の営みだけを求める
私達がいる。

年代物の布団に
体を包んで、
お互いの銘柄を見ながら
煙草を吸い合う。

媚薬いらずの
感度に私達は
健やかな性を
放ちあう。

子を宿す事の出来ない体を
持つあたし。
好きでもない妻を宛がわれた
あなた。

執拗なまでの面倒な
家族の秩序という関係。
貪りたいと願ったのは
出会った瞬間。

とあるBarで出会い、
なんてことのない意気投合。
欲しがったのは必然。
子を宿す事ができないと知った瞬間
恋人は去り、代わりに家族を愛せない
貴方と出会った。

世の中が不貞というなかで
それすらも無視して
貴方と恋をした。
貴方もまた堕ちる事も受け入れている。

逢瀬の回数。
終わりの速度を感じるなかで
私と貴方
どちらも報われない結末を
感じてる。


発達障害当事者の詩人が色々と経験しながら生きていくかんじです。興味あれば支援してくださるとありがたいです