メキシコ旅行7日目


メキシコ7日目は国立人類学博物館へ。


朝食は昨日食べたタコスがあまりにも美味しかったのでもう一度食べようと思ったところやっていなかったのでその先にあった豚肉のタコスを出す店で食べた。



だいぶタコスを食べてきただけあってまあ普通の味かなくらいの感じだったと思う。
そういえばなのだけどメキシコの屋台、更にビニール袋を被せて出すところが多くてこの国には小泉進次郎がいないんだったと思った。紙皿使えばいいのに。


その後メトロに乗って昨日上手く行かなかったバスにリトライすることに。と思いきや乗ろうと思ったバス停が完全に締まっている。何事かと思い歩いていくと道沿いに凄まじい数の人が並び、近くには食べ物の売り子で溢れていた。どうやら独立記念日で何かしらのイベントがあるらしくそれに合わせてバスも運休になっているようだ。Uberを使うという手もあったが道も封鎖しており捕まらなさそうだったので仕方なく1時間ほど歩くことにした。歩く中で大通りには独立記念日を祝う軍隊の大行列が。国内の軍人が全員集まっているのではないかというくらい長い列が連なっていた。



とりあえず博物館に向かったもののもしかして休みなのではないかという一抹の不安があったが、無事開いており入ることが出来た。まずはチケットを購入。ここも例の通り値上がりしていた。日本以上に物価上昇がエグい感じがする。


チケットを買うと荷物をクロークに預けるようにと言われカメラだけ持って館内探索を始めた。昨日1時間ちょいで回ろうと思っていたのだけれどもそれは無理だったということを入ってすぐに実感した。


博物館はマヤ文明の考古学エリアが1階にメキシコの近代の民俗学エリアが2階にあった。有名なのは1階のエリアで2階はスルーしてしまう人も多いそうな。最初に1階のエリアをざっと見た。解説が殆どスペイン語たまに英語だったのであまり理解出来なかったので視覚で楽しむ感じに。色々と見たものの学が無いもので考古学的な凄さはわからなかったのだけどもジョジョの荒木先生やらシャーマンキングの武井先生なんかはこういったところにわざわざ足を運んで漫画の作画の参考にしたのかなと思った。あとは明らかに人間ではない造形の焼き物なんかもあったりしてやっぱり宇宙人っていたよなあと思った。


宇宙人っぽい土偶

一番有名なアステカのカレンダー

考古学エリアを見終わると連日の疲れでそこそこ疲労困憊の状態に。とはいえ見ないのも勿体ないので休み休みで2階の民俗学エリアを流し見した。脚の筋肉痛に苦しめられつつも博物館を一通り見終えて外へ。疲れには糖分ということで地元民がよく飲んでいたパックのジュースを買ってみた。味は普通のぶどうジュースだったのだけど疲れた身体に染みる味だった。



博物館を出た後は、そこからまた50分ほど歩いたところにある世界一のタコス屋に行くことに。死にかけの脚を引きずって軍事パレードを横目に歩いていくとなんと休みだった。失念の中近くにあった適当なタコス屋で牛のタコスとビールを頼んだ。



タコス屋の割にそこそこ高めだったが味は特段言及するほどのものではなかったかな。それからもうメキシコにいるのも2日程度ということでお土産を見に行くことに。向かったのはシウダデラ市場。メキシコのお土産屋や手工芸品であるアルテサニスを扱うマーケットである。中に入ってみると小さなお土産屋が沢山連なっていた。日本のお土産屋街というと同じものを扱っている店が多いのだけどもメキシコの場合は手作りのものもあったりするので店によって若干ラインナップが異なっており面白かった。テオティワカンで買おうか悩んで買わなかった黒曜石で作られたアステカのカレンダーもあるかなと思ったのだけど見つからず。メキシコ土産はやはり一期一会だった。


マーケットにいた人懐っこい猫

色々と店を見る中で殆どの店が値札を貼っておらず値段を聞くとそこそこ高い感じがするところが多かった。その中で何店か商売っ気のない店があり、そういった店には値札が貼ってあった。恐らく値札が貼っていない店は言い値で出してきているのだと思う。そんな中で入った店は他の店よりも半額くらいの値付けをされていたので自宅に飾る用のアステカのカレンダーとカラフルな骸骨の小物を購入。


その後は変な人形 or 呪いグッズというお土産リクエストを受けていたので探したけれどもなかなかピンとくるものがなく、そのリクエストが適うであろう魔女市場に向かうことにした。メトロバスで15分ほどで着いたのだが降りた途端にこれまでいた地域よりも治安が悪いオーラを感じ取った。キレイな建物が殆どなく薄汚れた感じに人がごった返していた。前日スマホを一台失ったこともあるので注意しつつマーケットに入ったところ迷って出られなくなるかと思った。そして出て気付いたのだけども入ったマーケットは目指していた魔女市場であるソノラ市場ではなく、メルセー市場だった。道理でそれらしきものが売っていないはずである。気を取り直してソノラ市場に向かう中でキャップが50ペソ(350円)で売っておりメキシコっぽいデザインのものがあったので購入した。そしてそこから少し歩いてソノラ市場へ。


いざ着いてみると入り口に屈強な男が4人ほど立っておりそれ以外の入り口は全て閉まっていた。ここを通りたければ俺たちを倒してから行けと言わんばかりの雰囲気だったので少し離れて見ていると挑戦しようとした勇者が。結果、入れてもらえずどうやら17時で市場が終わるのでもう入れないということのようだった。


仕方なく諦めて駅へ戻る。その道中で靴の中敷きを売っている店を発見した。実はこの旅行に履いていったスリッポンの中敷きが歩きすぎたのかズタズタになってしまい少し歩くたびに中敷きを直すというストレスフルな状態が続いていたのだ。これはまさに地獄に仏ということで店のおばちゃんにGoogle翻訳を見せつつ27cm用を出してもらってすぐに買った。20ペソなり。その場で古い中敷きを剥がして入れ替えると別の靴かのように歩きやすくなった。


20ペソの中敷き屋

少し軽くなった足取りで駅に向かうと腹痛に見舞われたものの汚い街のトイレは使いたくなかったので意地でホテルまで戻ることにしてなんとか耐えきった。ホテルに着いたのは既に18時過ぎでこれからどうしようかと悩んだ結果メキシコの新オシャレスポットになりつつあるコヨアカン地区に行くことに。メトロで1本で行ける場所だったので丁度いいということで向かってみた。駅から出て中心街の方に歩いていくと確かに人通りは多くにぎやかな感じだった。子供用の小さな遊園地なんかも出ていたので若いカップルや夫婦が週末を過ごすような場所なのかなと思った。つまり自分には場違いなのであるが。


色々と見たものの結構雨も降ってきたので戻ることに。途中スーパーマーケットがあったのでどんなものが売っているか見つつ会社へのばら撒きにちょうど良さそうなお菓子があったので購入した。



コヨアカンを出た後ホテルに戻るのもまだ早いという時間だったのでソカロ地区にあるラテンアメリカタワーに登ることにした。ラテンアメリカタワーはメキシコシティのシンボル的なタワーでかつてはシティで一番高い建物だったらしい。入場料160ペソ(ここも値上げしていた)を払って37階まで登った後にまた別のエレベーターで上に上がる方式である。確か46階がオープンエアーの展望台で45階がガラス張りの展望台だったはず。高さと風に怯えつつ46階からメキシコシティの夜景を様々な角度から撮影して早々に降りた。シティの夜景は美しかったし車が連なっているもの見えていかに渋滞が多いのかを改めて実感出来た。



夜景も良かったけれども日中だと山に囲まれた元湖であることがわかって面白そうだ。


タワーを降りると22時になろうとしていた。ここの近くに気になっていたプルケリア(メキシコの伝統酒プルケを扱う店)があったので観に行ったところラストオーダーが終わっており入れなかった。もう一店同じような店があったのでそちらも行ったところそもそもやっていなかった。恐らく独立記念日の影響だと思う。


周りの店もタコスばかりでそろそろ飽きたということでホテルに戻った。途中、OXXOでビールとUFOのハラペーニョ味を購入した。宿泊するのが最後の日にも関わらずなんとも貧相な感じではあるが、スマホを盗まれた反省から変に外に飲みに行ったりして強盗に遭ったり物を無くしたりするリスクを考慮した結果だ。と言ってもプルケ飲みに行こうとしていただろという感じではあるけど。


UFOハラペーニョ味。思い返すと結構好きな味だった。麺はやわめ。

DOSXXのスティーブ・アオキコラボ缶

こうして7日目は特段トラブルに巻き込まれることも無く終了。独立記念日のせいでスマホを盗られたり余計に歩いたりしなければならなかったので独立記念日のことが嫌いになった。幾つか見たブログで独立記念日のポジティブな情報を幾つか見たけれども正直現地に馴染みの無い旅行者からしたらそこそこ迷惑なイベントだと思う。2023年以降にメキシコを訪問される方の参考になることを願うのみ。8日目はやることが無くなってきたので後はお土産を買い込むだけ。


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