メキシコ旅行4日目


メキシコ旅行4日目はグアナファトからサンミゲル・デ・アジェンデへ。


朝起きて宿をチェックアウト。2泊したのだけども非常に居心地の良い宿だったし女将さんがとてもいい人だった。


宿を出た後はとりあえず朝食をということで歩いていたのだけどもオーソドックスなタコス屋台はあるものの若干飽きを感じていたのでイダルゴ市場の方に向かうことに。とその道中カルニタスという文字を見つけたのですぐに吸い込まれた。カルニタスは3日目にも登場した豚の角煮的なものなのだけども本当に旨い。ラーメン二郎の当たり豚くらいの旨さなのである。ということで入って一人やでという意味でUnoと言ったところ1つ頼むと捉えられていたようでカルニタスのサンドイッチが登場。大きめのパンに挟まれたホロホロのカルニタスとスパイスが美味かった。


カルニタスのサンドウィッチ

朝食を食べた後はセントロのバスの看板が立っていたあたりでひたすらバスを待つ。この街のバスはバスのフロントガラスに行き先が書いてあるのだけれどもセントロとセントラルの2つがあることである。セントロは街の中心的な意味でセントラルはセントラスバスターミナルの意味。バスターミナルと書けばいいのに双方を寄せる意味がわからない。そういった事情もあるのでバスに乗って念の為運転手に確認したところバスターミナルに行くとのことだったので乗り込んだ。料金は2日目と同じでやはり値上がりしていた様子。


ここで地元民がコインを渡して乗っていくのを見て自分はボラれているのか…?と思ったのだけれどもどうやら渡していたのは20ペソコインで自分が渡していた20ペソ紙幣と同じ価値のようだった。同じ価値の紙幣とコインが共存するというのはなかなか珍しいし分かりづらい。


こうしてバスに乗り込み30分ほど揺られてバスターミナルへ。着いてすぐにチケット売り場に言ったところ10分前に出ているはずのバスに乗れるかも?と係の人が言ってくれたのだけど結局乗れず、1時間半ほど待つことに。待つ途中グアナファト市内でよく見かけた韓国人?のグループが来たのでもしかして同じ行き先か?と思ったがメキシコシティに行くようだった。


グアナファトのバスターミナル。比較的小ぶり。

ご時世的な問題もありグアナファトで見かけたアジア人は彼らと日本人の親子一組だけだった。一方自分はグアナファトに居る間にメキシコ人に2回道を聞かれていたので何だと思われていたのか…。


そんなことを思いながらやっとバスが来て1時間半ほどかけてサンミゲル・デ・アジェンデへ。グアナファトは日本人にも結構有名らしいのだけれどもサンミゲル・デ・アジェンデは旅人が選ぶ街No1に2回選ばれたにも関わらず日本人には知られていないらしい。


バスターミナルに着いた後は15分ほど歩いて宿へ。1泊なので適当に安くて評価そこそこのところを取ったのだけども連れ込み宿みたいな感じだった。宿のフロントの爺さんが女連れ込む予定ある?みたいなこと聞いてきたのでそういう感じなのかも知れない。ただ爺さんはとても紳士的な人で荷物を運んでくれたり、英語を勉強しているんだよみたいなことを話してくれた。この年齢で新しいことにチャレンジするというのはとても素晴らしいことだなと思った。


宿に荷物を置いた後はセントロへ。昼ごはんを食べていなかったのでセントロの近くのレストランでビールとともにチーズのタコスを食べた。ビールは瓶で出てきたのだけれども栓抜きが無くて、ウエイターのおっちゃんが手のひらを当ててクルッとするような動作を見せた。良くわからなかったので託すと手のひらを押し付けて栓を抜いてくれた。凄いテクだ。何故かその後ドヤ顔でマフィアと言われたのだけども意味がわからなかった。マフィアだったのか…?



腹ごしらえをしてからは商店巡りへ。グアナファト近郊の街は銀山で栄えた街が多いそうなのだけどもサンミゲル・デ・アジェンデだけはアートで栄えた街らしい。色々な店や民芸品だけを扱うメルカドなんかを覗いてみたのだけども確かに面白い品が多かった。ただ陶器が多かったので欲しくても持ち帰れないのが辛い。柄物の陶器が好きなので本当は買いたいのだけども遠い日本まで持ち帰るハードルは高いのだ。


サンミゲル・デ・アジェンデの街並み。どこを切り取っても画になる。

店を見たあとセントロに戻ろうとすると人が道路脇に列になっていて警察車両が走っており、何かと思ったら市民マラソン的なイベントだった。小さな村なのにかなり多くの人が走っていたしよくもまあこんな標高が高いところでマラソンをするものだと思った。大方のランナーが走り終えた後セントロに向かうとランナーの休息地になっており、かなりの人混みだった。



それまでそこそこの距離歩いて疲れたのでアイスを買って食べた。ベリー系の味で旨かった。


男一人旅のジェラード

そして実はこの時点でこの街ですることは殆ど無い。ということに気付いてしまった。残されたのはミラドールで夜景を見ることのみ。サンミゲル・デ・アジェンデは雰囲気が良くて旅行者から支持されても特段見るところは多くないのであった。ミラドールに向けて歩いていると結構な日差しの強さに喉が乾いてきた。しかし、セントロから離れていくので商店が無いので我慢か…と思ったらおばちゃんがやっている個人商店を発見。すぐに水を買った。水を買ってから歩いていると村人の憩いの場の公園があった。サッカーをしたりランニングをしたりとても平和な空間だった。そこから少し登るとまた別の公園があり、恐らく独立記念日のダンスの練習をしている少女たちがいた。勝手に写真は撮らない主義なので写真は撮っていないけれども青のトップスに黄色のスカートが素敵だった。


ミラドールに向かうためにはそこから更に登る必要があり、結構この時点でそこそこの疲労感があった。途中休みつつ歩いてやっとミラドールに到着。着いた時間が18時半過ぎくらいだったのでグアナファトの時と同様に日の入りを待つことにした。日の入りを待っていると日本人っぽい雰囲気の老紳士に声をかけられ奥さんとの写真を撮ってくれないかとのこと。Siと返すと日本人?と聞かれたので日本人ですか?と聞き返すと韓国人とのことだった。奥さんは恐らくメキシコ人で歳を取ってもラブラブな感じがとても良かった。そんなことをしたり、無に帰ったりしながら日の入りを待ちついに夕暮れへ。サンミゲル・デ・アジェンデの象徴である教会がとても美しかった。



ミラドールで写真を撮った後はもうすることも無いので宿へ。酒でも飲みたい気分であったけど連日飲酒していたこともあり、この日は自粛して宿に直行する道中で夕食を食べることに。宿に向かう道でホテルかなんかのおばちゃんに声をかけられたのでレストラン?と聞いたところここらへんのお店は既に終わっているわよ。的なことを言われた。


日本で一人で外食をしている時は孤独のグルメの井之頭五郎の気分に浸っているのだけれども海外に来ると大好きなBS番組「迷宮グルメ異郷の駅前食堂」のヒロシになった気分になる。グルメ番組というと食べる前から美味しいとか言うのが一般的だと思うのだけどもヒロシの場合は素直に不味いとか口に合わないとか言うのでとても親近感が持てるので好きだ。


マジかと思いながら宿をスルーして少し先に言ってみると煙が立ち込めており人が溜まっている場所があったので勝ったと思った。あのおばちゃんの言ったことは嘘だったのである。もしくは旅行者が行くようなレストランは無い。という意味だったのかも知れないけれども。寄ってみると安定のタコスでここで食べることにした。


毎回一番安いタコスの具材違いを頼んでいるのも飽きたので肉とトルティーヤが別々になっているものを頼んでみた。マッシュポテトの下地にパストールが乗っており、更にその上にチーズが掛かったものだった。結局トルティーヤに巻いて食べるので特段違いはないのだけども普段と違うという意味では美味しかった。あとこのタイミングまでずっとコーラを飲むタイミングではゼロコーラを飲むようにしていたのだけども、初めてここで砂糖を使っているコカ・コーラを飲んだ。



というのもメキシコのコーラはメキシコークと呼ばれており、アメリカ人でもわざわざ取り寄せて飲むくらい旨いらしい。アメリカのコーラがトウモロコシ系の糖分を使っているのに大してメキシコでは純粋な砂糖を使っているみたいな話だったはず。いざ飲んでみると確かに甘さがまろやかな気はしたもののあまり違いはわからなかった。肉とトルティーヤだけ出てくると思ったら結構な量の芋が隠れていたので腹パンパンになり宿へ。


ミラドールに登るのにそこそこの体力を使ったのでシャワーを浴びて早々に寝た。5日目はメキシコシティへ戻る。


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