〜ゲームに疲れたゲーマーたちへ〜 【星のカービィ ディスカバリー 体験版】 感想
既に製品が発売されているのだけど、体験版が想像以上に面白かったので、今更ながら感想を書いていこうと思います。
今多くのゲーマーが遊んでいるであろうエルデンリング。
あのゲームの魅力は奇妙な世界観と高難易度による切り詰めた緊張感と言えるだろう。
もちろん私も購入し、既に100時間以上遊んでいる。
とんでもなく面白いゲームだ。
しかし、あの殺伐とした世界に私は少し疲れてしまった。
ほんわかできる、優しいゲームが遊びたい。
「カービィの体験版があるやん!!!」
ということで、カービィ初の3Dアクションゲームである本作の体験版レビューをお届けする。
カービィシリーズ初の3Dアクションタイトル、ダイレクトで発表時には大きな話題になっていたのが記憶に新しい。
起動してステージを選択すると、まず難易度を選ぶことができる。
やさしい「はるかぜモード」とちょいムズな「ワイルドモード」、今回はワイルドモードを選ぶことにした。
色々あって謎の島へ辿り着いたカービィ。
少し不気味なジャングルを抜けると、そこには荒廃した世界が広がっていた。
フィールドはそれほど広いというわけではなく一本道を進んでいく形にはなるのだが、立体的に広がる可愛らしいカービィの世界は魅力に溢れていた。
操作はわかりやすいし、流れるBGMの楽しさ、明るさはこれから始まる冒険のワクワク感をMAXに高めてくれる。
基本的にカメラは固定になっていて、少し角度を変えることしかできないが、それでも十分に立体的な遊びを体験できる。
例えば、ただの壁に思える場所も少し角度を変えてみると隠し通路を発見!
キノピオ隊長のような3Dならではの工夫が多く見られた。
下の画像も同様に、左上へカメラを向けると敵を倒すヒントがあったりと、3Dのゲームが当たり前になった今、ここまで立体的な面白さが詰まっているゲームは逆に新鮮だ。
今作は3Dになったことでコピー能力の遊びの幅も広がっている。
例えば、カッターは長押しすることで投げた先で停止しパワーアップするという仕組みになっている。
停止中もカッターは回り続けているので、敵の位置へ上手く投げることができれば大きなダメージを与えることが可能だ。
奥行きのある戦闘ではこの仕様がすごく便利だった。
しかも、これらのコピー能力は”進化”するようで、体験版でも一部確認することができる。
例えばカッターは投げる数が増えたり、ソードは大剣になったりと、やり込むにつれてコピー能力も強くなっていくようだ。
本作の面白い要素はコピー能力だけではない。
新しい要素として"ほおばりヘンケイ"が追加されている。
敵を吸い込もうとしたら、後ろにあった車まで吸い込んでしまったカービィ。
飲み込むわけでも吐き出すわけでもなく、被せられた...?形で変身するカービィは可愛いけどどこか怖い。
車になることで前方の敵も思いっきりぶっ飛ばしながら進むことができたり、ひび割れた壁に突進して道を開いたりすることができる。
最初は面白さがイマイチわからなかったが、ストーリーを進めるとほおばれるアイテムが増えていき、その魅力が増していった。
特に面白いと思ったのは三角コーン。
三角コーンはジャンプして先端を地面にぶつけることで攻撃をするという変な能力なのだが、これが面白い。
例えば、画像のようにひび割れた地面があったとしよう。
ジャンプして
逆さになって
ズドーン!!
隠されたコインをゲット。
これだけじゃない。
同じようにヒビの入った水道管に攻撃をすると、勢いよく水が吹き出し一気にビルの上まで移動できるなど、新要素を上手く活かした遊びが多く用意されている。
じ、自販機...?
明らかに異様な数のバナナが置かれたステージを進むと、ボス戦が始まった。
ボスの戦闘では衝撃波をジャンプで避けたり、突進を避けたりとオーソドックスな3Dアクションの戦闘が繰り広げられた。
正直これだけでは戦闘の面白さは伝わらなかったので、本編ではもっと凝ったものがあると良いなと思う。
一つ驚いたのは、フリーズで敵に氷を吹きかけ続けると、徐々に体が凍っていき気絶させることができたのだ。
こう言ったコピー能力それぞれの個性がまだまだ隠されているのかもしれない。
体験版はここまでしかプレイすることができなかったが、正直これほどまでに魅力的なタイトルだとは思っていなかった。
カービィの要素をしっかりと残しつつ、丁寧に作り込まれたフィールドや新要素の数々は、懐かしさと同時に3Dゲームの本来の面白さを思い出させてくれた。
緊張感のあるゲームも良いが、たまにはゆるく遊べるゲームを楽しんでみてはどうだろう?
きっと新しい発見があるはずだ。