ブロックチェーンとは株式である

ブロックチェーンは真正性証明のための技術です。

たださっき思いついたことですが、より本質的な部分は「価値を細切れにできること」であります。

人間の発展の歴史は価値分配の歴史であるといっても過言ではありません。

人間は集団を作って何かを成し遂げる社会性のある動物。

ではなぜ集まるのかというと、何かしらのリワード(見返り)があるから。そのため人間社会が発展できるかどうかは獲得したものを適切に分配できるかどうかにかかっているといって差し支えありません。

適切に分配されれば、次に集まって何かをするときにはより密に協力できる、そしてより大きなものを獲得できる。その好循環こそ人間社会の発展に最も寄与する。

では分配するために必要なのは分配基準と獲得したものをいかに細切れにするか。

たとえば原始時代にみんなで動物を狩りました。で、みんなが見返りを獲得するには肉を細かく切り分けなければいけません。要するに価値を細分化する技術が人間社会の発展の一助になる。

代表的なもので言うと株式。

Googleを一人で買うことはできないけど、その価値を一億分の一くらいまで細分化すれば庶民でも買える。

あるいはアニメなんかでよく知られる製作委員会

一社でアニメを作るとなると出費が多くてリスクが多い。だからみんなで出資し合って見返りは契約で縛る。おかげでたくさんのアニメを見ることができる(その分権利関係も複雑で機動的な展開ができないそうですが)

それをさらに発展させるものとして生まれた技術がブロックチェーンです

ブロックチェーンとは何かというと真正性の証明のための技術です。

そのすごいところは民主的なプロセスで、かつ低コストで記録ができるところ。そうやってミクロな部分で権利関係の確定ができるからこそ、これまで手が届かなかった部分で価値を細分化することができる。

たとえばブロックチェーンで不動産の権利を細分化できるなんて言いますが、「それ証券化と何が違うの?」って思ってました。違わないんですね。本質的に同じことなんです。同じことをより高度にやっているだけなんです。

ブロックチェーンで将来できるようになるといわれていることに冷蔵庫のリース化があります。

今は冷蔵庫を買っていますよね。でも冷蔵庫の価値って人によって違うじゃないですか。飲食店にとってはなくてはならないものだし、一人暮らしなら場合によってはなくてもいいかもしれない。これにブロックチェーンの技術を応用すれば例えば冷蔵庫を開けた回数と空けている時間で課金できるようになる。1回開けたら0.1円、1秒開けたら0.5円、みたいな形で。さらにAIとつなげればダイナミックプライシングに応用できる。

いままで「ブロックチェーンはすごいんだ」ってことはわかっていたけど、どうすごいのかをうまく自分の言葉で説明できてなかった。

だからこうやって説明できてすっきりしました。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?