安田記念レビュー📖

安田記念が終わりました。ダノンキングリーが初のG1制覇ということで素晴らしかったですね。私も印をつけた馬が2、3、4着と絶妙に外れて、少々悔しい結果となりました。今週も振り返っていきましょう。

♦︎♦︎安田記念♦︎♦︎

1着ダノンキングリーSC(L)960→1260

疲労がなかったことは一目瞭然であるが、完全に見誤ったことはこの馬の能力のピーク。今回は明らかに馬の気持ちの部分でしょう。だから馬のマインドを重視する以上は、この辺りにはしっかりと向き合わないといけない。まずタイプについて、これについてはインディ、シュネルを差し切り、さらにはグランの追撃を防いだという点で、闘争心はしっかりあるということ。あとは集中力、これについては、ここ1番のG1でしっかり能力を発揮できたとして、しっかりとした集中力もあると思う。淡白さというのは今後、能力の衰えとともにやってくるのかなと思うので、しばし保留に。そして量については、このメンバー中であれば、グランほどではありませんが、インディ、サリオスなどと同等レベルかなと思いました。それは、これまでの相手への激走を見ればわかることでもあります。一方で、この馬のタイプ、能力値を測れたとして、この馬の激走を予想できたかという点では、それは別問題で、やはり難しかった。こればかりは、陣営の情報や調教など別のファクターから情報を持ってこないと難しいと思う。したがって、今回については、休み明けでリフレッシュされた状態として、紐あたりで抑えるところが限界でしょうか。しかしながら、今後のために、このようなパターンで浮上してくる馬がいることを忘れてはいけないと思う。一過性のスランプも、馬のマインドによるものは多いのかなと思う。能力の衰えと気持ちによるものとしっかりフラットに考えられるようになればなと思いつつ。もちろん、同じようなタイプがいたとして間違いなく◎を打つことはできないと思う(それをやると予想がブレるので)。ただ、○や▲まで引き上げることは可能かもしれない。今後の自分の予想に期待したい(笑)。

2着▲グランアレグリアSC1500

最後、ダノンキングリーを差すことはできませんでしたが、疲労がある中で、行き脚がつかない中で、よく差してきたなと思いました。ルメールさんらしからぬ感じで、直線で窮屈になった分もあると思いますが、やはり疲労で前に行けなかったことを敗因に取りたいですね。しっかり休養をとって、充電して、秋に強いグランアレグリアを見ることができると思いました。おそらくこの辺りの距離では現役トップでしょう。

3着◎シュネルマイスターSC(L)1200→1100

現状での量はこのくらいが限度といったところでしょうか。もちろん、NHKマイルの疲労もある中で、最後まで食い下がることができたと思います。あとは成長でこの斤量差を埋められるかというところかなと思います。それともこれが能力のピークとするならば、秋以降の走りで判断しなければならない。秋初戦でその辺りを見極めてみたい。

4着○インディチャンプSC(L)1400→1300

痛恨のプラス体重の出走でした。やはりこの部分でLボケしたことは残念でした。闘争心、集中力はある中で、やはり高松宮で絞って集中した反動でしょうか。非常に残念だったかなと思う。ここで、うまく馬体重がコントロールできないところに加齢の影響もあるのかなと思いました。なんせ、私ももう簡単に体重が落ちませんから。筋力等の能力のピークはありながらも、疲労のとれにくさや代謝は落ちるものです。この辺りは、同じ生物として馬に適用できるのでしょう。また一つ勉強になりました。特にこの馬のように集中タイプは、非常に厄介で、疲労と集中のバランスをしっかり考慮しなければならないと思いました。これは個人メモの方に詳しく追記しようと思います。ついでにこの馬については、福永騎手も言っていましたが、非常に従順になったとのことで、1200からの延長も難なくこなしてきました。闘争心、集中力を武器にもう一つハマる場面がくればなと思う。今回の馬体重を基準に絞ってくるところ。ここで全てを見極めたい。

5着トーラスジェミニSL(C)720→810

闘争心がしっかりあって、交互のバランスの中で、ここでしっかり走ってきました。量もそこそこあることを証明しましたし、得意の小回りなどの舞台で楽しみはあると思いました。ただ次走以降のダウンの舞台ではそこそこ人気すると思うので狙いづらいですね。かといって格上げの舞台では足りないため、絶妙な相手関係が必要となりますかね。

6着カデナSL(C)800

ちょっと適性というところで可能性が低かったわけですが、この馬としてはしっかりと量を活かしながら頑張ったのかと思います。もっと馬場が渋っていれば色々と可能性はあったかもしれません。一方で今後の可能性も秘めたわけで、渋った馬場で、長い直線でパワーと持続力が活かせる場面や洋芝などのパワーを生かす場面で狙いたいなと思いました。あとは、この馬の走るリズムという部分は気をつけてチェックしておきたい。

7着△ダノンプレミアムSL1040→800

休み明けで絶好の場面で弾かれたわけで、ちょっとキツくなりました。まあ鞍上が合わなかった可能性もありますが、それでももうちょっと頑張って欲しかったというところが本音。大敗という感じもなく、これが秋にどこまで巻き返してくるのか。量の部分でもキツくなってきたか。

8着△サリオスSC(L)1170

走りを見ながら、コントレイルを追いかけた3歳の頃の闘争心や集中力といったところは鳴りを潜めたわけだが、ちょっと色々と考えることがあってまとめる。まず、この馬については、色々と調べたが、トモがあーだこーだと陣営は語っており、本調子でなかったことは一つあると思う。加えて、5月の入厩時から馬体重の変動があるなど明らかに馬に異変があったと思う。予想でも書いたが、今回はタイプ、量的にも、絶好で、突き抜けても良い状態での臨戦だった。一方で、結果は覇気がなく凡走。ここで、この馬のこれまでの評価というのをチャラにすることは可能であるが(能力のピークを過ぎたということで)、今回のダノンキングリーの走りを見たおかげで色々と調べるきっかけとなり、この馬はマインドの部分で、走るような状態ではなかったのではないかとの推察に至った。したがって、今回のレビューのポイントとしては、このような状態の中でも8着にまとめたという解釈にして、心身ともにバランスの整った場面でしっかり狙う時が来るのではないかと思う。ダノンキングリーの線を次に狙うとしたらこの馬なのかなと思う。量もある。闘争心と集中力が戻ってきた時にしっかり狙いたい。がんばれサリオス。

9着ギベオンSL(C)720

やはり疲労がある中で、量の部分でもちょっときつかったと思う。

10着ケイデンスコールSC(L)1040

予想で書いた通り、疲労やストレスのダムが決壊したようで、きつかったです。ここではやはり狙いづらかったです。京都金杯で今年の初当たりの馬で、それなりに思い入れもありましたが、うまく判断できて良かったです。得意の左回りで楽しみがありましたが、2走くらい余計でした。勿体無い。

11着ダイワキャグニーSL720

いい闘争心で逃げましたが、この闘争心がある限り、狙いやすいですね。もう斤量に正直で、その場面で粛々と狙っていく。もちろん、疲労や馬場も考慮しながらの予想になりますが、このいい闘争心をノリノリにさせる適当な舞台があると思います。なので前回◎で狙って、今回は即切りと私はなってしました。

12着カテドラルSL(C)880

ちょっと疲労がある中できつかったですかね。量としてももう一つパンチが足りないところで、スローで流れたところで今ひとつ闘争心も乗らなかったか。一方で、休み明けてまた走る舞台は整うと思うので、そこでしっかり狙い撃ちできれば。

13着カラテS990

まあ痛恨の休み明けで、不安定なSが露呈してしまった。リズムをしっかり作ってまたオラオラの走りが見たいです。

14着ラウダシオンSL(C)990

馬が投げ出したと思えばデムーロさんも投げ出して笑ってしまったが、この馬についてはやや期待もしていた。やはりNHKマイルでレシステンシアを押さえ込んでいるというところで一定の量はあると思うわけで、どうしたものか休み明け走る交互ぽくなってしまう。この原因としては、やはり1600という距離がやや限界に近く、今回は1400からの延長でかつ斤量アップの苦の重なる場面だったのかと思う。能力的にはまだまだやれそうで、1200と1400のバランスをうまく使われたらと思う。やはり本質的にはスプリントタイプで手前の関係でも左回りの高松宮なのかなと思う。そこまでにスプリント力をしっかりつけて、気持ちの余裕と共に挑みたい。

終わりに

冒頭にも書いたが、今回のレースは上位3つの印が2、3、4着と悔しい結果。その意味でも、ダノンキングリーについては色々考えた。そして、8着になったがサリオス。これはダノンキングリーと色々重なる部分はある。最後にラウダシオン、盛大に投げていいじゃないか。高松宮記念に向けてがんばれ。それまでにSを磨いて欲しい。

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