馬のタイプから考えるオークス📝

こんにちは、今週もオークスに向けて過去の好走、凡走馬のタイプから探っていきましょう。

【2021年】

馬場→良

ペース→スロー

1000m:59.9秒

1着ユーバーレーベンSC(L)

《臨戦》
前走フローラA組、2000から2400への延長。春3戦目。前走後方から追い込むも差し切れず。
《タイプ》
豊富な量が武器で、前を捕まえる闘争心や集中力もしっかりある。
《結果と考察》
スタートからやや後方になるも、最後の直線で量と精神力で他馬を飲み込み、最後差し切って勝利。延長ということでやはり量がないと対応できない。いい精神力を活かせた。

2着アカイトリノムスメSCL

《臨戦》
前走桜花賞組、1600から2400への延長。春3戦目。前走好位から軽い凡走と疲労、ストレスは少ない。
《タイプ》
闘争心、集中力、冷静さ概ね揃っており崩れづらい。しっかりとした精神力で淡々と走ってくる。
《結果と考察》
内枠を活かしてしっかりためて、馬群の間からしっかり伸びてきた。外伸びの中、内でしぶとく食い下がった。


3着ハギノピリナLC

《臨戦》
前走矢車賞組、2200から2400への延長。年明け5戦目。前走連勝してリズムもよく、またタイプ的に叩きながら集中するタイプで、格上げでリズムも良かった。
《タイプ》
豊富な量を武器にズンズンやってくるタイプ。延長がハマりやすい。
《結果と考察》
後方から外伸びの馬場を選んでズンズンと伸びてきた。

人気馬の凡走

8着ソダシSSCK

《敗因考察》
前走頑張った中でそれなりに疲労ストレスある状態。強い闘争心と精神力で勝ってきていたが、2400の延長とやや苦を求められ、冷静さが要求されるところだが脆さをみせた。

【2020年】

馬場→良

ペース→スロー

1000m:59.8秒

1着デアリングタクトSCK

《臨戦》
前走桜花賞組、1600から2400への延長。春2戦目。前走重馬場のコースを後方から差してやや肉体疲労がある。
《タイプ》
圧倒的な量が武器で、前を捕まえる闘争心や集中力もしっかりある。
《結果と考察》
スタートからやや後方になるも、最後の直線で圧倒的な量で他馬を飲み込み、最後差し切って勝利。延長ということでやはり量がないと対応できない。さらには、後方に回ったことでよっぽどだ。春は桜花賞しか走ってなかったので疲労もそこまで深刻ではなかったか。

2着ウインマリリンSC(L)

《臨戦》
前走フローラS組、2000から2400への延長。春3戦目。前走接戦勝ちも良馬場の軽い東京コースで疲労もそこまで深刻ではなかったか。タイプ的に叩きながら集中するタイプで、格上げでリズムも良かった。
《タイプ》
闘争心があり、叩きながら集中力を乗せるタイプで量も十分あるタイプ。体力のあるS系で集中力もある状態だった。
《結果と考察》
痛恨の外枠だったが、スタートがよく前のポジションを確保する好騎乗。そのまま量と体力と集中力で押し切りを図るも最後は1着の馬にかわされた。まず、中距離の実績を見ながら延長をこなせる量があるのは明確で、かつリズム的に集中していたところも良かった。前走の勢いそのままにやってきた。

3着ウインマイティーLC

《臨戦》
前走忘れな草賞組、2000から2400への延長。春2戦目。前走圧勝してリズムもよく、またタイプ的に叩きながら集中するタイプで、格上げでリズムも良かった。
《タイプ》
叩きながら集中力を乗せるタイプで量も十分あるタイプ。
《結果と考察》
内枠に入って馬群の中でグッとためて、最後直線で抜け出し、人気薄ながら激走してきた。中距離実績からしっかりとした量があって、延長をこなせたこと。前走圧勝で疲労もなく、また集中力を高めての臨戦で人気もなくて絶好だった。

人気馬の凡走

11着デゼルLC

《敗因考察》
デビューから3戦目がオークスと経験が浅い上に、前走スイートピーSを不利で後方から驚異の脚で差し切り、やや出し切った感があって、いくら軽い東京コースと言えど疲労ストレスを抱えた。馬体減も疲労からか。量はあるものの、脚質が単調で3度連続同じことをしかも延長、格上げでやるにはきつかった。

15着クラヴァシュドールSC(L)

《敗因考察》
血統からは距離をこなしそうだが、マイルしか実績がなく、延長をこなせる量がなかった。春3戦目で、前走桜花賞重馬場を人気以上に走り、ストレス疲労をかなり抱えていてきつかったか。

【2019年】

馬場→良

ペース→ミドル

1000m:59.1

1着ラヴズオンリーユーSC

《臨戦》
前走忘れな草賞組、2000から2400への距離延長。阪神から東京コース替わり。前走圧勝してリズムもよく、春2戦目でさらには別路線組と疲労やストレスも少ない。
《タイプ》
3戦ともに圧勝で速い上がりを使えるように量は豊富で、さらには毎度差し切り勝ちと闘争心や精神構造もしっかりしていた。
《結果と考察》
メンバー中トップクラスの量を存分に活かせる東京コース替わりは功を奏して、さらには外目の枠で揉まれない条件も非常に良かった。最後の直線、抜け出したカレンブーケドールをしっかり差し切った。

2着カレンブーケドールSC(L)

《臨戦》
前走スイートピーS組、1800から2400への距離延長。G1への格上げ戦で、戦績から叩きながら集中するタイプで馬体をしっかり絞ってきた。
《タイプ》
闘争心が強く集中力もあるタイプ。特に強い相手(ダノンキングリーやクロノジェネシス)とも着差がないという結果からも精神的な強さがあり、量としても十分なものがあった。
《結果と考察》
人気薄でマークもなかったが闘争心を活かしてしっかり前への位置どりを決めた、直線に入ってしっかり前を捉えて抜け出したものの、ふわっとしたところでラヴズオンリーユーに強襲された格好。最後交わされてから再び差し返す勝負根性はすごく、ここで集中力系の強さを見せつけた。

3着クロノジェネシスSC

《臨戦》
前走桜花賞組、1600から2400への距離延長。阪神から東京コース替わり。春2戦目も馬体が減り続けており、やや疲労やストレスを抱えていたか。前年の阪神JFや年明けのステップレースでの蓄積疲労もあったか。
《タイプ》
圧倒的な速い上がりを繰り出すなど量は非常にあって、馬体も小さく気持ちも強かった。重賞では出遅れや馬体減などで本調子じゃない部分も、接戦の勝負に持ち込む勝負根性のようなものがあった。
《結果と考察》
今でこそ、体力とパワーと量で走るタイプだが、当時は量と強い精神力でしぶとく走る場面が多かった。2400への延長となって、さらには桜花賞からの疲労もあってかなりきつい臨戦となったが、強い精神力と持ち前の量も活かしてなんとか3着を確保した。強い競馬だった。

人気馬の凡走

9着コントラチェックSSC(L)

《敗因考察》
闘争心が強く、さらには気分屋なところもある馬で気持ちよく逃げて圧倒的な強さを発揮するタイプ。同型のジョディーに先頭を譲って、レース中、イライラしながら強張ったため最後の直線伸びなかった。小回りで良績でスピードと体力で走るタイプも、長距離をこなすスタミナ、すなわちトータルの量が足りなかった。

【2018年】

馬場→良

ペース→スロー

1000m:59.6

1着アーモンドアイSCK

《臨戦》
前走桜花賞組、1600から2400への延長。阪神から東京替わり。前走圧勝で、今回は春2戦目と疲労はさほどなかった。
《タイプ》
圧倒的な量がある馬で、その上に闘争心や集中力があって精神構造がしっかりしているタイプ。圧倒的な量を活かす分反動も大きそうだが、連戦にならなければ大丈夫か。同世代相手には延長をこなす量は十分すぎた。
《結果と考察》
スタートはしっかり出て前へのポジションを確保、しっかり脚をためて直線で圧倒的な量を武器に他馬を圧倒した。後の歴史的牝馬の片鱗を見せつけたかたちだ。疲労やストレスが少ないローテを組まれて良かったと思う。

2着リリーノーブルSC(L)

《臨戦》
前走桜花賞組、1600から2400への延長。阪神から東京替わり。春3戦目も前走は、1着馬は化け物だったので例外だが、人気通りの決着で世代間での量の差が顕著に出ていた。
《タイプ》
マイルしか使われていないが、速い上がりを使うように量や体力は豊富なタイプ。また戦いながらも、しっかりリズムで気持ちを乗せるタイプ。
《結果と考察》
量ではアーモンドアイに負けるも、ラッキーライラックとの勝負と思われ、うまく前への位置どりを確保し、そのまま押し切るかたちでしっかり2着を確保した。やはり量の多さで3着以降にさをつけた。

3着ラッキーライラックSCK

《臨戦》
前走桜花賞組、1600から2400への延長。阪神から東京替わり。春3戦目で前走前目で押し切るところをアーモンドアイに差されてややストレスを残した。
《タイプ》
闘争心があって、量もアーモンドアイを除けば世代トップクラスであった。
《結果と考察》
アーモンドアイは別格として、本馬も前目にポジションをとったが、同程度の量のリリーノーブルに前を取られてかわせずに3着となった。

人気馬の凡走

6着サトノワルキューレLC

《敗因考察》
スローの展開になって、前目に量の豊富な馬がポジションをとってそのまま押し切られるかたちとなり、後方から差してくる馬にとってはきついかたちとなった。出遅れ癖があるのはポジションが取れないので致命的か。余程の量が必要となる。アーモンドアイやデアリングタクト並みに。

♦︎好走馬、凡走馬から見えるポイント♦︎

❶2400mをこなせる豊富な量があること。延長臨戦をこなせる量がある。
❷疲労、ストレスを抱えてないこと。実績がある馬で前走凡走している。馬体減が続いている場合は要注意。
❸近走のリズムがいいこと。叩きながら集中するタイプ。一方で交互ぽい馬で前走頑張りすぎた馬は要注意。
❹闘争心が強い馬で延長をこなす冷静さが求められたときに脆そうな馬は注意。
❺量と闘争心のバランスを考える。例えば、量がめちゃくちゃ豊富ならさほど闘争心がなくても持ってこれるが、量がそこそこ豊富な上に闘争心もあるとポジションが取れるので良い。

【狙いたい馬のタイプ】
精神構造がしっかりしていて、タフな延長にもしっかり我慢できる。SC、LC。またある程度の修羅場をくぐった馬は要警戒。

♦︎ピックアップ馬♦︎
スタニングローズSC(L)書き忘れ

アートハウスSC
ルージュエヴァイユSC(L)
ホウオウバニラSC(L)
サークルオブライフSCK
サウンドヴィバーチェCL
ナミュールSC
ベルクレスタSC(L)
ライラックLC
ピンハイCS
プレサージュリフトLC
ニシノラブウインクSC(L)
スターズオンアースCS



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