エリザベス女王杯レビュー📖

いやー、大荒れでしたね。アカイイトはすごい手応えで4角を回ってきましたし、前の圧力が強いレースでしたので、最後は差し馬の勢いがすごかったですね。予想しながら、色々とフィットしていたところとそうでなかったところが今回もありましたので、修正しつつ今週もしっかり振り返りたいです。

♦︎予想はこちら↓↓

1着アカイイトSCK

量がどこまで足りるかなという感じだったが、精神がしっかりしているところ、前走の凡走で今回は上向くところと捉えて、軽視しないところまでは良かった。やはり過去の好走馬から見ても、このパターンの馬は改めて怖いことを痛感した。しかしながら、ここでのこの馬の覚醒の判断は難しかった(もちろん可能性に賭けることも良いが、私のスタンスとしては確かな何かを根拠におきたい)。一方で、近走馬体重を増やしながら好走しており、パワーアップをしており、その状態で、ややパワーを使う馬場になってかつ今までの遅刻が200mの延長によってこの馬を覚醒させたと思う。つまり自分の強いレンジを見つけたということ。強い闘争心と豊富な量であったし、もう少し距離が伸びても対応できるかなと思う。まくるように動いた時にこの馬が1番勢いがあると思いました。

2着ステラリアLC

今回の反省はこの馬を見過ごしたこと。SL(C)くらいで捉えていたが、この馬の主体はLでしかも集中力も補完しているので、この着順を見せるということ。詳しく書くと、オークスみたいにやめるLを見せると思いきや、休み明け軽く凡走して忘れな草を勝ち切るCを見せる。なので、前走の秋華賞は軽い凡走で、さらに量が豊富なタイプの延長オプションで集中も入るとなればこの馬は評価すべきだったと思う。評価されていた方はちらほらいたので、流石だと思いました。アカイイトと同様に量が足りるのかというところに行き着くが、2200という未知の距離になるので、ある程度期待はしても良かったと思いました。さて今後ですが、一度ここはリセットしつつ、今後は長距離路線で面白いと思いました。その時も軽い凡走からの量を活かす競馬で。

3着クラヴェルSLC

正直この馬の最後突っ込んできたところは驚きました。精神力がしっかりしている優等生であることはこれまでの予想で何度も申し上げていると思いますが、いいリズムの中で斤量が変わるので、そこがこの馬の崩れるタイミングかと思いましたが、杞憂でしたね。最後は伸びない内からすごい勢いでやってきましたし、やはりここ1番の精神力はいいですね。今回は、前がある程度流れて、それでいて馬場もややパワーを使いましたから、精神的にきつい展開になりました。うまく後方で溜めて、集中してきましたからこれには参りました。ここでもそこそこ通用すると量を見せてくれましたので、今後はきつい場面でどこまで踏ん張れるかでしょうね、まだリズムがあるので、あまり逆らいたくないですね。まあこのタイプの馬は、アリストテレスのようになるかという感じですね。

4着▲ソフトフルートSC(L)

まあ、いい臨戦でしたので期待もしましたし、複勝も買いましたが惜しかったですね。イメージ通りの競馬だったと思いますし、最後の伸びてくる感じもそうでした。いい量があることは見せてくれたし、ただもう一段階絞ってキレを増してくることもアリだったかなと思いました。

5着イズジョーノキセキSC(L)

この馬もソフトフルート同様にここは間違いなく上げてくる場面でしたしそれだけに、楽しみにしていました。がしかし、5着。最後はクラヴェルに割って入られましたが、いい精神力を見せたと思います。3、4、5着にきた馬は似ていて、精神力が強くて弱い相手には崩れづらいですし、このような消耗戦な我慢比べになると、強さを見せると思います。Lが増えてこないうちは、あまり逆らわない方がいいですね、あとはこれに量がついてくるとかなり強いのでしょう。

6着◎レイパパレSSCK

しっかり構えて最後は我慢できずに前に行きましたが、強さは見せたと思います。しかし最後はどちらかといえば、体力切れのようなかたちでしたし、なんとでしたね。この馬は強い闘争心が売りなものの、これといってダッシュ力がないのはちょっと弱点なのかなと思います。大阪杯は、少頭数で逃げ馬不在で楽に逃げたのであのようなかたちになりましたが、現状は逃げ馬がいる場面ではコントロールが難しくなる分マイナスなのかなという印象でした。なので、こうなるとやはりこの闘争心を活かした強烈な差しを覚えることが大事なのかなと思います。体力が足りないとして距離を短縮するとしても、スピードのある他馬の中で個性を発揮するには別の武器もいるかなと思いました。そのポテンシャルはあると思いますし。グランアレグリアの若い頃に似ていて、この闘争心を少し和らいで、コントロールできるようになれば面白いですね。あとは今回、この馬の性格とは別に気になったことは、馬体を絞れていなかったこと。ここは完全に馬体を絞ってキレを増す場面で、前はしっかり絞っていた印象でした。代謝のリズムが変わった可能性もあるので、厩舎の負荷なども影響しているかもしれませんね。今回の距離でも逃げれないことはわかりましたし、距離は短くなるとして、この馬のポテンシャルを活かせる走りに期待したいですね。

7着アカイトリノムスメSC(K)

もうキングタイプをしまってしまいましたが、今後は弱い相手にオラつくタイプだと思います。予想通り、前走頑張った後のここは厳しかった印象ですね。ある程度はまとめてきているので、それなりに頑張っている印象ですかね。精神力もしっかりありますし、Lにシフトしない限りは、休み明けしっかり走ってきそうですね。あとはいい闘争心がありますので、短縮で楽しみにしています。

8着デゼルSL(C)

前走よりは頑張ってきましたが、そんなものなのですかね。

9着○ランブリングアレーSC(L)

レイパパレ同様に最後はやや体力切れのような感じでしたね。いい闘争心がありますし、ここぞの集中力もあって量が足りると思いましたが、判断を誤りましたね。この辺りの精度をもう少し上げていきたいですね。一方で4コーナーで前を捕らえに行ったあの姿は本物で、最後の粘りも本物で、となるとこれは短縮で生きてくるのかなと思う次第です。一方でこの馬も、前走から絞って欲しかったかなと思いつつ、加齢と季節で代謝が良くなく絞れなくなってきたかなと思いつつ、ややピークアウトしてきている感じも忘れないようにしたいですね。なんとなくですが、この旬な感じを見つけるのが非常に重要ですね。鮮度ということではなく。

10着ウインキートスSC(L)

前走頑張ったのでここは反動のターンでした。

11着テルツェットSL(C)

馬体が増えて欲しいですよね。あとは距離が少し長いので、もう少し短くなって、いい闘争心を活かして、量を見せれたらと思いますね。

12着ムジカSC(L)

ちょっと疲れが出た中で、しかも最後コーナーで1番の不利がありながら頑張っていると思いますし、まだ魂は死んでないと思います。いい精神力はあるので、しっかり休んでまた人気を落としてください。

16着ウインマリリンSC

熱発もありましたし、色々と本調子じゃなかったのでしょう。前走も頑張りましたし、ゆっくり休んで欲しいですね。

量から考える考察(2021.11.16追記)

今回のレースを振り返って、各馬の量を考えたときに気になったことがあったので、適宜考察を加えていく。今回の予想で見立てた量の順位はこちら。

1レイパパレ
2ウインマリリン
3ランブリングアレー
(マーカー)マジックキャッスル
4アカイトリノムスメ
5テルツェット
6デゼル
7ソフトフルート
8ウインキートス
9クラヴェル
10イズジョーノキセキ
11ムジカ
12アカイイト
※5以降は僅差

一方で、阪神2200そして馬場コンディションを見たときに今回は補正がかかると考えられた。それぞれ考察を加える。

レイパパレ

最上位の量と捉えたが、やはり2200以上の距離で強さを見せていない点、また逃げのオプションをとらないと爆発力がない点を考慮すると今回の1番人気に推される状況は不安。

ウインマリリン

中長距離の実績および挙動から見ていくとこの馬が実質一番の量であるかなと思う。

ランブリングアレー

この馬もレイパパレ同様に2200以上の実績がなく、今回のこの舞台での量としてはやや不安を抱える場面であった。

アカイトリノムスメ

ダービーを3着と一定の量があることは証明しつつも、古馬混合したときに長距離の実績を問われると疑問がともる。世代間ではそれなりに量はありそうも、ここは安易に上位評価にはおくべきではなかった。

テルツェット

一定の量がありながらも、やはりレイパパレ、ランブリングアレー同様に2200もしくはそれ以上の実績に乏しく、量という観点で行くと不安をかかえる。

このように上位だけでみて、実にウインマリリン以外の馬が量としては不安定な要素(わからない)を抱えていて、ここで安易に量において上位と置くところに誤りがあったかもしれない。

したがって、5位以降のデゼル、ソフトフルート、ウインキートス、クラヴェル、イズジョーノキセキ、ムジカ、アカイイトに大いなるチャンスが巡ってくるわけだ。加えて予想の段階で書いていないがステラリアもアカイイトの次点で評価しており、つまりは、人気馬がウインマリリン以外は不安定な要素を抱えており、下位人気でかつ、阪神2200で量を存分に発揮できる馬にとっては大いなるチャンスがあったレースだったことはここに記しておきたい。余談になるが、Mとは関係ない部分でウインマリリンは中間の熱発や肘の調子が悪いことは報道等で把握できていたわけで、それを加味すると、上位馬のほとんどは不安定要素を抱えていた。

その状態で、ロザムールとシャムロックヒルの演出があったので、このような結果になったのかもしれない。

さて、ではその上で今後どのようにつなげていくかだが、やはりレースを前にしてまずはしっかりとコースとそれに伴う量を把握すること、その上で各馬を相対的に量でしっかりと精査することが重要であると感じた。加えて、過去の好走馬より、馬の性格、臨戦過程によるフィルターをかけることでかなり精度は上がるかもしれない。
最近個人的に感触がいいのは、馬の性格とそのコースにおける量のバランスをみるところなので、引き続きその点にかなり特化していきたいとおもいました。

最後に

ここ最近ですが、予想のかたちとしてややしっくりくる感覚があって、今回のエリ女でも特にそう思いました。結果的には的中はできなかったものの、リスクとリターンを考えながら、絶妙な狙いどころを見つける感じが非常に面白いです。その上で、やはり過去のレースは非常に参考になりますし、また馬の性格と、その馬の現状をしっかり見抜くことが勝ちにつながることを強く感じましたね。今週もいい週末でした。また来週がんばりましょう。サンデー祭りですかね。

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