🏇🌸桜花賞🌸🏇

1. はじめに
ずっと楽しみにしていた桜花賞ですが、コロナの影響で開催も危ぶまれる状況となっており心配ですね。騎手、厩務員、競馬関係者などの安全が第一ですので、いかなる判断でも応援しようと思います(2020.0406記載)。開催されることになりましたね。まだコロナの脅威がいつくるかわからない中で、関係者の方々の努力に感謝します（2020.0411記載）。
さて、私が楽しみにしていた理由ついて、前回の記事（ https://note.com/tax_37/n/n2ab6a2f46c8c ）にも簡単に書いたのですが、私がMの法則と独自の観点で予想をし始めて、最初のクラシックで、新馬戦などからずっとチェックしていた馬が登場するからです。だからこれからの3歳G1や重賞は楽しみです。今回は出走馬をできるだけ分析していきます。私が注目している馬は文量が多いのでわかりやすいです。今後も注目したい馬もいますのでメモも兼ねてまとめます。

2. 出走馬の個人見解

マジックキャッスル(C系、CS)

父ディープインパクト、母父シンボリクリスエス
この馬は精神力が高く、また能力も高いため非常に期待している。桜花賞の精神力を問われる展開できっといきてくると思う。人気も落ちるであろうし非常に注目している。以下に戦績とともに理由をまとめる。
新馬戦、多頭数の福島1200を外からまくるように抜け出し圧勝し、ローカルの小回りをグイグイ進める闘争心とともに、他馬と力の差を見せつけた。次走サフラン賞は、中山1600と闘争心や集中力が問われるコースで1200からの延長の臨戦で前目につけて押し切れる展開でバッチリだったのだが、少頭数だったため、量主体のマルターズディオサ、ギルテッドミラーが突っ込んできて最後の直線は３頭の競争になった。マルターズ、ギルテッドは1600からの臨戦に対して、マジックキャッスルは1200からの延長＋急坂中山替わり、どの馬が一番きつく感じるかは説明するまでもなくマジックキャッスルだろう。馬は基本的に前走の記憶で走る。あれ？なんか今回は距離が長いなーと思っているところに、急坂だから精神力が低いなら「もういいや、やーめた」となるだろう。ということで、是非サフラン賞の映像を見て欲しい。横からくるマルターズディオサに抜かれてたまると食い下がるマジックキャッスルの走る姿を見て、この馬の精神力すげーなと思ってすぐにチェックした。次のファンタジーSは短縮で平坦京都の非根幹距離1400と、あまり精神力が活かされない条件で2着。1着のレシステンシアがこの時期で完成度が高いダイワメジャー産駒のスピードスターだったから、苦手条件でここに0.2秒差というところで能力の高さを証明している。次のクイーンCは、フォーリー騎手がスタートと同時にお尻トントンで控えてしまい、後ろからの競馬になった。休み明けだったのに好きにいかせればいいと思ったが、ただ最後はミヤマザクラにしっかり迫って接戦の2着。やはり最後の追い込みでの負けん気は本当にすごい。追い込んで接戦の2着でストレス疲労も気になるところではあるが、桜花賞では変に控えずに前目につけて持ち前の負けん気であっと言わせて欲しい。

マルターズディオサ(M系)

父キズナ、母父Gland Slam
この馬は量系の馬で、程よく闘争心、精神力もありまとまっているものの、揉まれ弱く、広いコース（東京、新潟など）や外枠があっていると思う。伸び伸び走れたら能力を発揮できるので、今回の桜花賞では有力馬との摩擦が大きくなる中で、軽く凡走して、次走東京コースのNHKマイルや距離が持つか気になるがオークスに直行したところで狙い撃ちしたい。以下に戦績とともに理由をまとめる。
新馬戦広い新潟コースを逃げて量系らしく気持ちよく伸びてきていたが、外からウーマンズハートの圧倒的な量に飲まれて２着。次走の未勝利戦、同じく広い新潟コースだったが、出遅れて後方からの競馬に。稍重で外伸びを他馬が意識する中、伸びない？であった最内をスルスルと上がってきて、直線も伸びて完勝。着差以上に強さを感じた。次のサフラン賞は少頭数で最後方からの競馬、外からまくるようにあがって、マジックキャッスルを差し切り勝利。気持ちよくスムーズに走れれば能力を発揮できる。次の阪神JFはレシステンシアの作る速い流れで先行して前目につけて、そのまま粘り込み2着。クラヴァシュドールとの競り合いではしぶとさもみせ、精神力の強さも見せた。そして前走のチューリップ賞は外目からレシステンシアをマークするかたちで、今度はうってかわってのスローペースの中、レシステンシア、クラヴァシュドールを退けて勝ちきった。ペースに関係なく崩れづらく、やはり優等生のような能力のまとまり感を感じた。このレースも外枠でスムーズに競馬できたことが大きいだろう。広いコースや小回りコースでも外枠と割とスムーズにやれる競馬が多かった中で、摩擦の大きな流れになってどうなるか気になるところ。それなりにまとまっているので大敗はないと思うが紐候補といったところ。

レシステンシア（SL、LS）

父ダイワメジャー、母父Lizard Island
闘争心が強く、また量もあって体力とパワーで押し切る競馬がかたち。あまり集中力は感じられず、先行してワーっと押し切られたら結構厄介。ダッシュ力もあるので、簡単には捕まらないよ〜のパターン。インティみたい。しかも武騎手。こ、これは・・・。戦績をまとめていく。
新馬戦非根幹距離の1400を外の前目から押し切って完勝。外からスイスイ走る感じも量系ぽい。次走のファンタジーSも非根幹距離の1400でさほど集中力が問われない場面、前目につけて押し切り完勝。ここもスピードと量に任せて走る感じ。そして次のG1阪神JFは1400からの距離延長で、初めての逃げる位置取りショック、スピードに任せて気持ちよく逃げまくってレコード圧勝。こうなったら止められない。これは強いというより、1頭でレースしている感じだ。そして前走のチューリップ賞は逃げたがまさかのスローペースでマルターズディオサ、クラヴァシュドールに捕まり3着と凡走。鞍上が脚質を勘違いしたか？最後の直線でギリギリまで追わず、瞬発力勝負では分が悪いこともわかった。ただ、軽く凡走してストレス疲労がないのは良い。桜花賞では差しにまわる位置取りショックも良いが、ここはまたスピードに任せた逃げの方が良いと思う。まだまだ若くて鮮度あるので、量とスピードに任せた逃げは脅威だ。

リアアメリア（M系）

父ディープインパクト、母父Rockport Harbor
量があって、また溢れんばかりの闘争心もあるからか多少荒っぽい走り方が印象的。この荒っぽい性格を矯正しようとすると、反発するのか、それともしっかり理解してコントロールされたときに大きな力を生むのか興味深い。また外枠や少頭数のレースが多く、この馬の集中力がどんなものか計れていない。戦績を見ながら考えてみる。
新馬戦、少頭数で出遅れてかかりながらレースを運んで最後の直線抜けて圧勝。ポテンシャルの高さを見せつつも、かかりっぱなしの走りからはワガママな感じと前にいきたい闘争心の強さを感じた。次走アルテミスSも少頭数の広い東京のマイル戦で出遅れてコーナーを外をかかりながらまわる競馬。最後の直線で伸びて完勝。ここも能力の差で勝った感じで、精神的な部分はあまりみられなかった。そして前走のG1阪神JFは、それまでと打って変わってスタートも出て、どこかちょっと大人しい競馬。と思ったが、しっかり歯を食いしばっているように見える（ハミを噛んでいるというのでしょうか）。やはり鞍上の意図とかみ合っておらず、やはり馬は行きたがっていたか。後方から差しにまわって前には届かず6着と凡走だった。のびのびと競馬できず、はたまた教育されすぎてしょんぼりしてしまったのか、能力というか持ち前の量を見せられずしまい。疲労はなかったが、ストレスはややたまっているか。今回、調教を見てみたら、いままでにつけていないブリンカー？みたいなものをつけて調教されていた。集中力を増加させるためか。当日は着用するのか気になるところ。能力はある馬で闘争心も十分あると思うので、この気性をうまくコントロールされたら巻き返してきそうで怖い存在。

サンクテュエール（C系、Csl）

父ディープインパクト、母父Canadian Frontier
広い東京1600のアルテミスSで舌だしながら、ふざけて走ってリアアメリアに差されたが、シンザン記念の最後の直線で本気の走りでプリンスリターンに競り勝った走りが印象的で「本当は根性あるじゃん」とすぐにチェックした馬。精神的に強いし、負けん気の強さ闘争心もあると思う。戦績を確認していく。
新馬戦、広い新潟コースを先行して伸び伸び走って1着。着差だけみれば完勝に見えるが、最後の直線すごく気持ちよく走りすぎて、というか手を抜いてボーっと走っている感じで鞍上が「ちゃんと走りなさい」とムチを入れてあわてて目覚めてちょっと真面目に走った感じ。12頭と中頭数で広いコースであまり集中できなかったか。それでも能力で圧勝。続くアルテミスSも広い東京コースで少頭数のレース同じように前目につけて、伸び伸び走っていてのんびりしているから鞍上も「外からリアアメリアがきてるぞ」といわんばかりにムチを入れるも、「あっ！？」と思ってギアを上げたときに差しきられて接戦負け。また広いコースで馬同士が密接しておらず気持ちよく走れたため、集中できなかったか。よく見ると舌をだして走っているし、余裕なのか。そして前走のシンザン記念、少頭数の10頭だったものの最内枠でスタートは中段やや後方につけたがコーナーで最内をまわりながら位置をあげ、最後直線さきに抜けたプリンスリターンを完全にロックオンして、抜いて、抜かれての接戦をものにして勝利。東京コースで接戦負けしたり、シンザン記念の直線の負けじと差し返したりするところに本気になったときの集中力を感じる。本番の桜花賞はペースも上がり多頭数で摩擦も大きくなると思う、鞍上のルメール騎手も心強く、持ち前の集中力でどこまでやってこれるかとても楽しみな1頭である。想定人気も、本番はもう少し人気は落ちると思う。

デアリングタクト（L系、LS）

父エピファネイア、母父キングカメハメハ
量主体の馬で勝ち上がり方がなかなか豪快でその量の膨大さはどのくらいなのか気になるところ。一方であまり集中力は無さそうで、大味な競馬。集中力が問われる展開でそれを抑え込む量で圧倒できるか。戦績をみていく。
新馬戦は中段馬群につけて最後の直線外に出して、豪快に差し切り圧勝。続くエルフィンSも後方から大外を回して、外伸びの馬場もあってか圧勝。気分良くここに向かってくる。一方で、今回おそらくペースが上がって後方からの競馬になると思うが、持ち前の豪脚を使う前にレースが終わる可能性もある。多頭数の摩擦が上がるここで勝ってくるなら相当強いと思うが、今回は評価を下げたい。

クラヴァシュドール(M系)

父ハーツクライ、母父Giant’s Causeway
闘争心、量、集中力、すべて兼ね備えておりまとまっている印象。それだけになかなか崩れづらいか。今回ら休み明け一度叩いて集中力モードか、枠も重要になるかもしれない。戦績を確認してみる。
新馬戦阪神1600を中段好位につけ、最後の直線は量で圧倒した感じで完勝。続くレースはG3のサウジアラビアRCで広い東京コース、少頭数のレース。量系のサリオスをマークするかたちでレースを進め、直線でサリオスと合わせるもサリオスに最後は自力の差を見せられた感じ。一方で牡馬相手に怯まず闘争心を見せたところは評価できる。続くG1の阪神JFはレシステンシアのハイペースの消耗戦になるも、しぶとく3着に。ただハーツ産駒らしくやはりテンはあまり速くない感じだった。そして前走のチューリップ賞は休み明け、馬体を絞っての臨戦でスローペースで最後マルターズディオサに差されての2着。総合的に能力がまとまっているので崩れづらい。今回、久しぶりに間隔を詰めての臨戦で集中力が高まってくる場面か。ペースが上がることが想定されるがテンがあまり速くないので、内枠があたればある程度ポジションをとりにいき、集中力を活かせる場面だと思ったが11番とやや外目の枠だった。臨戦はいいと思うし、ここは馬体を増やしすぎず、減らしすぎずで。そして、デムーロさん必殺を繰り出して欲しい。

ウーマンズハート(L系、Lsc)

父ハーツクライ、母父Shamardal
量主体の馬で広いコースで伸び伸び走ってその量で圧倒するのがかたち、戦績からS質が求められる阪神コースでやや苦戦しており、やはり自分の呼吸でレースしたい量系のタイプ。ここを凡走して、ただS質が活性化された状態で延長のオークスで人気落ちしたところを狙いたい。戦績をみていく。
新馬戦、広い新潟コースを量で圧倒し完勝。マルターズディオサを抑えての完勝で能力もある。続く新潟2歳Sも気持ちよく走って牡馬のペールエール(ニュージーランドTで注目)を抑えての勝利で素直に評価できる。広いコースを伸び伸び走らせたら能力を発揮する。続く、G1阪神JFはそれまでのスローペースから初めてのハイペースになり前に先行するもいつもと違うペースに戸惑い思うように伸びずに4着と苦しい経験だった。そして前走のチューリップ賞は休み明けで10キロも絞ってきて、スローペースを差しに回ったが6着と凡走。坂を登るときのスピードダウンが嫌いなのか、まだパワーがなくスピードが殺される急坂コースが苦手なのかは定かではないが、広いコースのときと明らかに馬の活力が異なる。今回は前走のストレス、疲労はさほどなく、臨戦としてはよいが、ペースが上がって、自分の呼吸が作れて持ち前の量で差してこれるか疑問が残る。

ミヤマザクラ（L系、Lsc）

父ディープインパクト、母父Mr. Greeley
量主体の馬で闘争心や集中力もあると思う。ただそこまで突き抜ける闘争心やここぞの集中力があるというわけではない。一方で体力やパワーがあるので自分の得意なパターンに持ち込めれば、持ち前の量を発揮できて崩れづらく警戒が必要か。戦績を見ていく。
新馬戦非根幹距離の1800でスローペースで最後これから加速だというところでゴール。次走根幹距離の2000への延長で中段馬群の中でじっくり構えて、3コーナーあたりからまくり4コーナーで先頭に立つと量で押し切った。札幌の重い馬場に小回りのコースで程よい闘争心とパワーがある当馬にはマッチした感じで量とパワーで圧倒した。新馬で凡走しての未勝利の勝ち上がりもしっかり集中モードに入れたところも評価できる。その次の京都2歳Sは少頭数のレースで前目につけて4角から先頭に立って量で押し切りを図るも、外からきたマイラプソディの量にのまれて2着。そして前走のクイーンCは離れた２番手でレースを進め、実質先頭で馬群を引っ張る形で、そのまま押し切り勝ち。この走りからも量系の印象が強い。闘争心や集中力がないわけではないが、気持ちよく走れる場面が合っている。また馬場が渋ったりして馬群がばらけたり、この馬の得意のパワーが活かせる状況で量を発揮できると強いと思う。極端に言えばダートとか面白いと思う。当馬は集中力や闘争心がそこまで強いと思わないので、本質的には消したい馬ではあったが、日曜の雨予報で馬場が渋ったり、この馬の得意のパワーが活かせる状況になれば警戒しておきたい。

スマイルカナ（S系、Sc）

父ディープインパクト、母父Distored  Humor
闘争心が強く、自分のペースで逃げればしぶとい。また牝馬の小柄なディープ産駒で気が強いか。精神力タイプの馬の差しを2度も凌いでいるとこも評価でき、今回内枠に入って逃げを決めることができれば楽しみな1頭。戦績を見ながら考えてみる。
新馬戦、広い新潟コース、スタートはそこまで速くなかったが、テンの速さですぐに先頭にたち、気持ちよく走ろうとするも、あまりの速さに鞍上がビックリしたか手綱を引いて、馬は行きたい、騎手は抑えたいのやり合いで3コーナー付近までかかりっぱなし、4コーナー付近では落ち着いて、最後の直線量系の馬に迫られるも、なんとか凌いで勝利。次走も広い東京コースでスタートと同時に鞍上に抑えられ、またかかりながらの競馬、最後の長い直線で前が壁になり伸びずに凡走とストレス、疲労の溜まる競馬だった。次のひいらぎ賞は中山コースがわり、少頭数の10頭ではあったが、内の利を活かして、先頭にたちそのまま押し切り勝ち。前走逃げられなかった逃げ馬の逃げショックもかかり、中山コースでS質が求められるコースがわりも良かった。一方で、私が強いと思っている精神力強い系のサクラトゥジュール（C系）の最後の差しを凌いでおり、その走りがすごく印象に残っており、この馬は闘争心やしぶとさが求められる急坂コースのマイル戦でうまく逃げれれば相当しぶといと感じた。そして次のフェアリーSも同じく中山1600を内枠からポンとでで逃げ切り押し切り圧勝。集中力系のチェーンオブラブの差しも全く届かないのでやはり能力として評価できる。しかしながら、前走のチューリップ賞は急坂の阪神コースであったが、外枠で逃げられず、かかりながらの競馬で軽く凡走した。これで今回逃げられなかった逃げ馬の逃げの位置どりショックがかけられる場面となった。また内枠も引いて、ここは騎手がブリンカーをつけずに集中して逃げを決めて欲しいところ。人気もかなり落ちて楽しみである。

ナイントゥファイブ（S系、SC）

父スクリーンヒーロー、母父Blu  Air Force
闘争心が強く、体力、パワーもあるので、ペースに緩急がなくハイペースの消耗戦で持ち味を発揮してくるタイプ。最内枠を引いて、レシステンシア、スマイルカナが逃げるかと予想していたら、この馬が初めての逃げる位置どりショックを決めるかもしれない。人気も全くなくなんとも不気味だ。戦績を振り返る。
新馬戦広い東京の非根幹距離1400でスローのヨーイドンの競馬になり、他馬に量で圧倒され7着。ちょっと苦手な展開だったか。次走は1200の根幹距離で体感ペースが上がった状況で、しっかり闘争心のスイッチが入り、外から差してきたがさらに外から量で飛んできたボンボヤージに差されて2着。ただ抜かれた後、一瞬伸びており、この馬のしぶとさも垣間見えた。次走の未勝利戦は、同系SCぽいロードベイリーフとの最後の直線での叩き合いを制しての勝利。内からロードベイリーフに差されながらも盛り返してしっかり粘る走りに負けん気の強さを感じた。また新馬から徐々に着順を上げており使いながら集中したり、良くなったりするタイプか。次の千両賞は根幹距離の1600に延長も、それまでの速いペースから一気のペースダウンで集中力も切れたか。量系の馬が上位だったのでここは分が悪く、逆に凡走して良かった。そして前走フィリーズRは、カリオストロのハイペース逃げで消耗戦になる中で逃げたカリオストロをもぶっ潰して、最後エーポスとヤマカツに差されるもしぶとく3着に残った。休み明けでどうなるか気になるとこではあったが、ハイペースにしっかり反応する闘争心と最後の直線のしぶとさも見せた。今回は1400から1600への延長となるが、闘争心やしぶとさが求められる条件になって、しかも最内枠をひけて、ハイペースの前目でしぶとく残っても面白いし、逃げても面白いと思っている。要警戒しておきたい一頭。

エーポス（M系）

父ジャスタウェイ、母父Smart Strike
量や闘争心があって戦いながら集中してくるタイプ。気分が乗っている時は、パフォーマンスを上げてくるも、走る度に馬体重を減らし続け、前走ハイペースの激流を差し切り、そんなに間隔があいていない今回は流石に反動が出そうなところ。大外枠に入って集中もできないし、おそらく緩めて馬体の回復につとめるだろうし、ここは無理をせずに凡走してしっかり休みに入って欲しい。秋華賞あたりが合うのではないか。戦績を確認しておく。
新馬戦は、2着のヴィンクーロという馬に目がいってSCぽくて良いなと思った。それを抑えたエーポスはそこそこ能力あるかなと思った。次の白梅賞の凡走は気になった。もう少しやれてもいいのになと思った。新馬好走して、反動がでたと捉えるのか？はたまた少頭数の外枠で集中できなかったか。次のエルフィンは、馬が前向きな走りに見えた。特に4角を回るときに馬の活力を感じる。馬体重減にもかかわらず、伸びない内で最後まで粘ったところもしぶといと思った。勝った馬はすごかったですが…
そして前走フィリーズRは、馬の活力が上がった状態で迎えて、馬体を減らしてきたが、ハイペースを差しに回って最後の直線一気に伸びて完勝。内で集中してグイグイ伸びてきた。これは、叩きながら馬の活力が上がった状態だからこそこれた感じがする。今回は流石に厳しいか。

チェーンオブラブ（LS、SL）

父ハーツクライ、母父Street Cry
量主体の馬で戦いながら集中力を高めてくるタイプ。前走、馬体重を増やして軽く凡走しており臨戦過程は良い。ハイペースの消耗戦で差しになって、無欲に差してくるところには一定の警戒が必要か。戦績をみる。
新馬戦広い新潟コース、非根幹距離の1400で外から前目につけて最後の直線量の勝負に。直線先に抜け出したペコリーノロマーノを捕まえにいくも、外に寄れたりとまっすぐ走れず鞍上との呼吸がイマイチの印象だった。能力で2着で残った感じ。次走の未勝利戦は、東京の1400でここも外から前目につけて最後の直線量で差し切り圧勝。この走りからも広いコースで気分良く走れる方が本質的にあっている印象。次走は距離延長した東京の1600で、スタートと同時に控えられて最後方に最後の直線は前があかず、スピードに乗る部分での失速が大きく接戦負け。ここもスムーズに走れていればもう少し着順は上だったと思う。次のフェアリーSは、休み明け馬体を絞り、体のキレを増した状態で、中段後方につけ、差しに徹して最後量で伸びてきて2着。4コーナーでうまく馬群がばらけてスムーズに加速できたことが良かったか。そして前走のチューリップ賞は、間隔をあけて馬体を増やして、馬群の中に入るも最後の直線、外に出せず内に進路を求めて伸びずに凡走。やはり外から伸び伸び走れる方が良いと思う。一方で、ストレス、疲労もなく、人気も全くない中で、叩いて絞ってキレを増してくれば、本番で消耗戦になる中である程度量とパワーがあるので、無欲の差しで馬券内にきてもおかしくはない。

インターミッション（S系）

父ディープインパクト、母父キングカメハメハ
小柄な牝馬のディープで闘争心も負けん気も強いタイプだとは思うが、前走馬体重を増やして激走しており、ここは馬体の回復に努めて欲しいか。戦績からも坂のあるコースは合っていると思うが、前走のストレス疲労を抱えた状態での今回の格上げはやや厳しい印象。しっかり休んで馬体を増やして、休み明け広い東京で凡走して中山替わりで狙いたい。

ヒルノマリブ（SL）

父ゴールドアリュール、母父シアトルダンサーII
短距離に良績があり、今回延長で挑んでくる。闘争心や量主体の馬でまたパワーもある馬なので雨が降るのは歓迎だと思う。近2走がスローの流れなので、今回の格上げでペースが上がって、1200の時の速いペースをうまく思い出して、追走に苦労せず、消耗戦のパワー勝負になれば、人気もほぼないので紐で一応抑えても良いかなーと思う。ただ、本質的には格下げの部分で反応していたりと、気の良さと闘争心が強い印象で、集中力はあまりないと思う。土曜日の馬場と日曜の天候次第で保留にしておきたい。

フィオリキアリ（SL）

父キズナ、母父Successful Appeal
闘争心、量主体の馬で、前走馬体を大幅にへらして激走しており、ここは反動の出そうな局面で厳しいか。馬体をしっかり戻して、休み明けで狙いたい。

ヤマカツマーメイド（M系）

父ロードカナロア、母父グラスワンダー
闘争心、量、集中力も程よくあってまとまっている印象。そんなに崩れづらいと思うが、裏を返せば突き抜けてくる感じもしない。また戦績から非根幹距離でしか良績がなく、精神的な強さでちょっと劣る気もする。格下げで狙いたいか。

ケープコッド（S系）

父ダイワメジャー、母父Elusive Quality
短距離に良績のあるS系の馬。休み明け一度叩いて、延長で挑んでくる。速いペースにはなれていると思われるが、延長でどこまで粘り込めるか。ここで凡走して短縮の短距離戦で狙いたい。ただ、1400や1600もある程度こなせないと、1200でもレベルが上がって苦労すると思うので、ここでの経験を頑張って欲しい。個人的に注目している高柳厩舎、岩田望来騎手ということもあり、なんとか頑張って欲しいという願望もある。戦績を一応確認しておこう。
新馬戦、札幌の1200を前目で押し切ろうとするもレッドヴェイパーに接戦負け。次走、未勝利は圧勝で強い勝ち上がり方。続くオープン戦のすずらん賞は初めての逃げのオプションで完勝。パワーのいる洋芝もあっていたと思う。また、スピードの一本調子に走ることがあっているように感じる。北海道は良績があるとして、ローカル小倉や福島のやや上がりがかかる馬場や新潟の1000直なども面白いかもしれない。ファンタジーSは1400への延長で、ペースに緩急があり凡走も、次走格下げの短縮で差しに回ってしっかり1着。そして休み明けの前走のフィリーズRはスタート決めたにもかかわらず、うちの速い馬に鞍上が怯んで引いてしまい、馬は行きたい、鞍上抑えたいのアンバランスの競馬に。前半、体力を使ったもののそれでも最後まで差してきて馬としてのしぶとさは感じた。今回は休み明け一度叩いて集中してくる場面だが、延長でしかも初めての1600だったので逃げる位置どりショックをかけたいところだったが、外目の枠でちょっと厳しいか。馬場が渋って消耗戦になってどこまでくらいつけるか。