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エゴを捨てられない話

エゴと戦う

REVOLUTION NIGHTを2023年から企画し始めて、現在第2回の開催に向けて頑張っている。

色んな想いを込めに込めた結果、ありすぎてよく分からんみたいな状態になっていたのだが、最近やっと脳みそがまとまった感覚がある。

それは、この企画が「捨てられない俺のエゴ」がテーマの企画であるということだ。

「人は変わる」
「夢はきっと叶う」
「続けていれば報われる」

ここだけ見たらたくさんヤジが飛んできそうだ。でも、そんなことはよく分かってる。分かっている上で、エゴだとしても捨て切れないのだ。

だけど、周りに思われてるような浅い考えをしているつもりもない。人はどうせ変わらないし、努力は裏切らない、夢はいつか叶うなんてウソ。これが現実と言った方が納得する人が多いだろう。仮にそうなのだとしたら、この世の中は相当クソだなと、そう思わないか?

そして、そんな現実を真に受け入れて正論をぶちかましてる奴もクソッタレだと思わないか?

思うに、それを現実だと突きつけるやつの中で、最後の最後まで努力し続けてそれでもダメだったやつはどれほどいるだろうか。多分居て1割程度。あとはほとんど口だけ達者な大人ぶってるだけだろと、正直思ってる。

久しぶりにトゲトゲしく、牙を向けた文章を綴ってるが、でもこれが本心なのだ。だからといって、エゴを突き通して「俺は信じてるぜ」っていうのもなんだか違う。だから、そんな人の言うクソみたいな現実とやらに真っ向からぶつかって、

それでも挑戦しないと何も始まらないだろ。
それでも続かないと叶わないだろ。

そんなことをいかに独りよがりではなく、いかに"カッコよく"魅せられるかを追求して企画している。

カッコよく魅せるために

そんな熱苦しさをカッコよく見せるために、大事にしているのは「生き様」だ。REVOLUTION NIGHTはバンドシーンの音楽フェスイベントである。これは、「生き様」を最も体現しているのが"バンドマン"だからだと確信しているからこそ、音楽やバンドを手段に企画している。

彼らは「好きだから」音楽をしている。
そこには将来とか、安定とかそういうのがなくて、ただひたすら好きだから音楽と向き合い続けているのだ。

しかし、実際音楽で飯を食っていくなんてごく一部が出来ないのも現実だ。だから彼らは、身を粉にして努力し続けている。多くの人に通り過ぎられてしまう路上や、ガラガラのライブであっても、彼らは歯食いしばって頑張ってる。そんな泥臭い姿が最高にカッコいいのだ。

「生き様」がテーマのREVOLUTION NIGHTは、まだスポットライトが当たっていない若手バンド3組。去年登壇してくれた急成長若手バンド1組。実際にレーベルに所属して多くの人に音楽を届けているプロバンド2組。計6組が、同じお客さん、同じステージの上で自らを語り、自分のできる最高のパフォーマンスを披露してくれる。

ポジションの違う彼らが、繰り広げる時間はたった20分、30分だけどそれぞれにしか出せない味があってすごく面白い。

若手は、この日を全力で売れるキッカケにするために150%を出しにくる。MCは自分のこれまでの軌跡や価値観、未来について語ってもらおうと思ってる。独りよがりな場に聞こえるかもしれないが、大学生がオーディエンスのメインターゲットであることから、彼らの人生そのものがオーディエンスの鏡となって、比較対象となってブッ刺さる。

去年も登壇してくれた若手は一年の成長や変化がこの場で求められる。今年登壇してくれる若手の少し先の未来を映す存在であり、確かにこのREVOLUTION NIGHTで生き様を語った勇姿が、未来に繋がっていくことを示してくれる存在なのだ。この重要なポジションであるからこそ、彼らもまた、全力でぶつかりに来てくれる。その姿は、オーディエンスが自分の未来を創造する大きなパーツになっていく。

そして、プロ。若手にとって憧れる一つのカタチであるプロの存在は若手バンドの理想の未来を示す。そして、今でこそ売れているプロたちも間違いなく泥臭い過去を持ち、苦難逆境を乗り越えてきた存在だ。「この人たちは成功者だから」そんな言葉を言わせない人間味溢れる時間を用意したい。何より、熱気高く死に物狂いで勝負してくる若手たちを、受け止めた上で圧倒して欲しい。そんな思いを伝えている。VSのような関係をお互いがリスペクトを込めて、「熱量」でぶつかり合う。そんな構造が当日来ないと伝わらないとんでもない熱狂を生み出す、そう考えている。

音楽フェス?バンドがそれぞれ演奏するだけでしょ。そんなことを思われてたら悔しいから一言一句見逃さず読んで欲しい。それほど、細かいところにこだわりを持っているのだ。

衝動的にくる無敵モード

こんなカッコいい魅せ方を実現できたら、エゴでもなんでも、信じられる心を創り出せると考えている。感動や衝撃、衝動。色んな感情が心を震わせて、「今の自分なら出来るかもしれない」そう思わせることが、俺たちREVOLUTION NIGHTの作り手としてのゴールだ。

クソッタレな世の中も人も、もう一度心が震えて、燃える、そんな場を創る。なんだか、できそうだとここまでを読んで思わないか?

必ずできる。音楽が世界を変えてくれる。

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あとがき

真面目にいえば、REVOLUTION NIGHTという「ブランド」づくりに全神経を注いでいる。柴田陽子さんという俺が心底尊敬してる方が仰ってた「ブランドは細部に宿る。」そんな言葉を企画に当てはめて、細部までこだわり続けている。

柴田陽子大先生、よかったら見てみてね。

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