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#18 2022年に西武ライオンズが優勝する根拠と考察

どうも、こんにちは。

今日はなんと言ってもプロ野球開幕!

本日のnoteはプロ野球好きしか楽しめない内容となっております。ご了承ください!

早速ですが、僕の今年のプロ野球順位予想を載せます。









ドン!







2022年 パリーグ順位予想

1位 埼玉西武ライオンズ
2位 西武ライオンズ以外
3位 西武ライオンズ以外
4位 西武ライオンズ以外
5位 西武ライオンズ以外
6位 西武ライオンズ以外

※セリーグは戦力分析ができておりませんので割愛





1. 昨年の振り返り

パリーグ最下位(42年ぶり)

勝敗 55勝70敗18分(6位)
勝率 .440(6位)
得点 521(5位)
打率 .239(4位)
本塁打 112(4位)
盗塁 83(3位)
失点 589(6位)
防御率 3.94(6位)

ここからは数字をもとに分析していきます。

得失点差はチームの勝敗と連動する性質があり、「得失点差の1/5」は「貯金」におおむね一致します。この性質を利用すると、得失点を何点改善すれば優勝とAクラス入りできるかを割り出せます。


昨季の西武の得失点差は「-68点」。ここからは借金14となることが予想され、実際はほぼ一致する借金15となったことで最下位に沈んでいます。


一般的な目安として、Aクラス入りには得失点差±0点(貯金0)、優勝には得失点差+100点(貯金20)が求められます。つまり、西武がAクラスに返り咲くためには68点、優勝するためには168点、得点を増やすか失点を減らさなければならないことがわかります。


1 源田(遊)119試合 .272(464-126) 2本 24盗塁
2 外崎(ニ)73試合 .220(254-56) 5本 19打点
3 森   (捕)125試合 .309(431-133) 11本 41打点
4 中村(三)123試合 .284(430-122) 18本 74打点
5 栗山(左)117試合 .251(387-97) 4本 43打点
6 山川(一)110試合 .232(358-83) 24本 66打点
7 呉念庭(指)130試合.238(425-101) 10本48打点
8 愛斗 (右)97試合 .219(292-64) 8本 39打点
9 岸    (中)100試合 .220(304-67) 9本 30打点


野手は打撃で得点を増やすか、守備で失点を減らすことで得失点差を改善できます。打撃はwRAA、守備はUZRという指標を用いて、各ポジションが得失点差に何点分の寄与をもたらしたかを計算した表を参考に考察します。

数値はレギュラーの個人成績ではなく、レギュラー以外も含めたチーム全体の成績です。

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西武の弱点は外野手です。左翼は栗山巧、中堅は岸潤一郎、右翼は愛斗が主に起用されましたが、いずれも固定には至らず、3ポジション全てが弱点となりました。いずれのポジションも打力不足が深刻ですが、中堅手は守備でも無視できないマイナスを出しています。

一方、捕手と遊撃手がチームの強みとなっています。捕手としては規格外の打撃成績の森友哉、歴代屈指の名手である源田壮亮が大きなプラスを稼いでいます。また、二塁手はレギュラーの外崎修汰が長期離脱となりましたが、山田遥楓が見事なカバーを見せてプラスを維持しました。

髙橋光 11勝9敗 3.78
松本航 10勝8敗 3.79
今井  8勝8敗 3.30
渡邉勇  4勝4敗 3.44
浜屋   1勝6敗 6.63
本田  3敗 4.21

ギャレット 61試合 17HP 3.77
武隈 46試合 9HP 1.76
森脇 45試合 16HP 4.02
増田 33試合  9HP 4.99
宮川 29試合 7HP 6.57
平井 25試合 3HP 4.22

平良  62試合 3勝4敗 20S 0.90

投手は投球で失点を減らすことでこれに関与できるFIPという指標を使い、「先発と救援がそれぞれ得失点差に何点のプラス(マイナス)をもたらしたか」を計算した表を参考に考察します。

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投手陣全体では莫大なマイナスを計上しています。特に先発はチームにおける最大の弱点と言ってよいでしょう。頭数不足で誰が投げてもマイナスが出る状況であり、先発投球回だけで規定に到達した髙橋光成、今井達也、松本航も得失点差の改善には貢献できていません。

また、救援も先発ほど深刻ではないですが、チームの弱点となっています。平良海馬が救援としてはリーグ最大のプラスを稼ぎましたが、選手層が薄いために孤軍奮闘となってしまいました。先発・救援を通した投手陣の手薄さは西武の大きな課題と言えます。


以上まとめると、西武の課題はやはり投手と外野手です。どちらも平均年齢は若いため成長による改善が見込めるものの、マイナスが大きすぎるため弱点からの脱却は難しいです。ここは最優先で手を入れなければなりません。


◯プジティブ要因
・先発3人 規定投球回数到達
・髙橋光成 松本航 2桁勝利
・抑え平良 20S 防御率0.90
・森友哉 打率.309
・武隈 46試合登板 防御率1.76
・若手の経験値構築(渡邉勇 水上 愛斗 岸 呉念庭)

◯ネガティブ要因
・防御率リーグワースト
・得点力低下
(優勝時2019年 打率.265※1位 得点756※1位)
(昨年時2021年 打率.239※4位 得点521※5位)
・1番打者流動化
(優勝時2019年 秋山翔吾 固定)
(昨年時2021年 金子 若林 源田 外崎等 最後まで固定できず→出塁率低迷による日替わり打順化)
・山川 外崎の不振
(優勝時2019年 山川43本塁打 120打点 外崎26本塁打 90打点)
(昨年時2021年 山川24本塁打 66打点 外崎5本塁打 19打点)
・増田の不振
(優勝時2019年 増田65試合 30S 防御率1.81)
(昨年時2021年 増田33試合 8S 防御率4.99)




上記結果を踏まえた上で、西武が優勝できる根拠は下記の通りです。




2. 今年優勝が期待できる要因

①新戦力の充実
・投手陣

1. 新外国人エンスの加入
エンス
エンスは昨年メジャーリーグのレイズで9試合に登板して2勝0敗2セーブ、防御率2.82(全て救援登板)を記録。平均球速151.6km/h、最速156.1km/hのフォーシームとカッターを中心にカーブやチェンジアップを操る本格派左腕。
コントロールも良く、2018年 菊池雄星 2019年ザックニール級の活躍が期待できる逸材。怪我さえなければ2桁勝利は確実視できるような近年稀に見る大型外国人投手。※よく獲得できたレベル

2. ルーキーのドラ1隅田 ドラ2佐藤
隅田
2021年ドラフトの目玉で4球団競合の末西武に入団した期待のルーキー。前評判通り、OP戦3試合に先発登板し防御率1.80と順調な仕上がり。真っ直ぐのキレ、変化球の精度が高く、昨年の楽天ルーキー早川と同等かそれ以上の活躍が見込める。(早川9勝)

佐藤
ドラフト2位の佐藤はOP戦4試合に登板(救援3試合、先発登板1試合)し防御率0.82と抜群の投球で開幕ローテを勝ち取った。出どころの見にくいフォームはソフトバンク和田を彷彿とさせる。直近の先発登板では、昨年王者ヤクルトに対して5回1安打無失点と抜群の投球を見せた。

・野手陣
1. オグレディ
左打ちの外野手で中距離ヒッター。選球眼も近年の外国人野手に比較すると高水準。2番打者 or 5番6番打者起用が予想される。
昨年はパドレスでプレーし32試合で打率.157、2本塁打、と結果を残すことができなかったが、3Aでの74試合では打率.281、15本塁打と日本で活躍する可能性は十分にある。

2. ジャンセン
右打ちの内外野をこなせるユーティリティープレーヤー。昨年は3Aで104試合に出場、打率.299、19本塁打、70打点。メジャー経験はないが、3Aでの実績は十分。広角に打つことができるため、コンタクト能力も高く、中距離ヒッターとして期待される。





②若手の台頭
・投手陣

1. 渡邉勇太朗
プロ入り4年目の渡邉勇太朗は、昨シーズン中盤から先発ローテーションに入り9試合の先発登板で4勝2敗、42イニングを投げて防御率3.21と経験を積んだ。今年のOP戦は3試合に登板し防御率1.69と順調な仕上がりを見せて開幕ローテ入りを掴んだ。開幕3戦目の登板が予想される。今シーズンは規定投球回数の到達と2桁勝利が期待される。

2. 佐々木健
プロ入り2年目の佐々木健は、昨シーズンドラフト2位で入団し社会人出身の即戦力として期待されるも5試合で防御率8.31と不本意な成績に終わった。しかし今年のOP戦は5試合に登板し無失点と猛アピール。中継ぎエースとして開幕1軍を勝ち取った。森脇が怪我で離脱しているだけに大車輪の活躍を期待したい。

3. 宮川哲
プロ入り2年目の宮川哲は、ルーキイヤーの2020年49試合に登板し13HPを記録するなどブルペンを支える活躍を見せたが、昨シーズンは29試合で7HP 防御率6.57と不本意な成績。今年のOP戦は5試合に登板し防御率1.80と復活を期待させる内容。

4. 水上 大曲 赤上
昨シーズンの終盤から登板機会を増やした水上と大曲は今シーズン開幕からブルペン陣としての活躍が期待される。好不調の波はあるが、将来性のある投球を見せている。育成の赤上もOP戦3試合に登板し無失点と猛アピールに成功した。支配下登録は秒読み。

・野手陣

・鈴木将平
2020年から西武の課題は1番打者の固定である。そんな中、今シーズン最も期待されているのが鈴木翔平。昨シーズンは27試合で打率.158と不本意な成績であったが、今シーズンはOP戦14試合で打率.333(51-17)出塁率.424と2019年まで不動の1番打者秋山翔吾と遜色ない成績。平石打撃コーチと二人三脚で取り組んできた打撃改革が身を結び、シーズンでもOP戦同等の成績を残すことができれば、チームは大きく浮上する要因となる。今シーズンのOP戦の活躍は2015年に突如飛躍することとなった秋山翔吾と重なる部分が多く、今シーズン注目の選手である。

・愛斗
昨シーズンは97試合出場で8本塁打と飛躍のきっかけと掴み、今シーズンは更なる飛躍が期待されるプロ入り7年目の24歳。元来から守備には定評がありパンチ力もあるため、打率に課題があったがOP戦では.276と向上。開幕スタメンが期待される。






③主力選手の状態が良い

高橋光成、平井、中村、栗山、を中心に状態が上がってきている選手が多く、OP戦終盤の9試合では6勝2敗1分と試合内容も良い。山川 外崎の復調がチームの鍵を握る。



以上3点が、西武が優勝する要因になります。
その上で、期待する成績を残しておきたいと思います。




1  鈴木 (中) .306  3本 15盗塁

2 外崎(ニ) .270  20本 20盗塁

3   森   (捕).320  20本 100打点

4  山川(一) .260  45本 120打点

5 オグレディ(左) .280  20本 70打点

6 中村(三) .280  20本 80打点

7 栗山(DH) .257  5本 50打点

8 愛斗 (右) .253  14本 50打点

9 源田(遊) .280  2本 25盗塁


髙橋光 13勝7敗 2.90

松本航 10勝7敗 3.50

今井  10勝9敗 3.30

渡邉勇    8勝8敗 3.50

エンス    13勝5敗 2.50

隅田  8勝7敗 3.80
佐藤  7勝8敗 3.80


上記成績を収めることにより、前述しているチーム課題である「投手」と「外野手」の補強は完成し、優勝に必要である得失点差+100点(貯金20)が見込めます。西武がAクラスに返り咲くためには68点、優勝するためには168点が必要となりますが、難しい数字ではありません。



西武ファンの皆様

今シーズンの優勝を期待しましょう!!!

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