目が見えなくなって3日

角膜びらんの再発で、目がほとんど見えなくなって三日目。
角膜に最初に傷を負ったのは年明け。その時は怪我したことを明確に自覚できた。

しかし今回は、ただベッドで寝て、起きただけ。それだけで再発した。どうすればよかったのだ?

ようやくの休みなのに眼球の激痛に苛まれ、運転の練習もできず、本も映画もみられないことに参ったが、唯一、作曲だけは調子が良い。(光が眩しくて耐えられないので)暗くした部屋に閉じこもりギターを抱えているとどんどん曲ができて、今14曲目。アルバムが出せそうだ。
来週の沖縄2公演の準備もふだん以上に集中した練習ができている理由は、音しかない世界で、取り組むべきことの核心が表れやすくなるからだろうか。

しかしギターを置き、歌うのをやめると、途端にやれることが何にもなくなる。
目が見えないと圧倒的に不便だし、退屈だ。
日頃いかに視覚情報に頼って生きて来たか思い知らされた。

何か気を紛らわせられることはないかと思案して、読み聞かせ系のYouTubeを検索し、尺が短いという理由でなんとなく聞いた梶井基次郎の檸檬が面白かった。未読の有名小説をいきなり耳から入れていくのは新鮮な体験だった。

さて、この程度の文章を書くにもずいぶん時間がかかってしまった。読みづらくてすみません。
暗澹とした気分だけど、いつもと違う角度から世界と向き合えることに意味を感じてもいる。
自分のこれは、けして大した症状ではないですが、ハンディキャップを抱えた友人たちが直面するこの社会の障壁のほんの一端でも、頭だけでなく、身体的に掴み取れたら。
目が見えないうちに、なるべくいろんなものを見てやろうと思う。

皆さんも怪我には気をつけて。またね。

noteでの記事は、単なる仕事の範疇を超えた出来事について、非力なりに精一杯書いています。サポートは、問題を深め、新たな創作につなげるため使用させて頂きます。深謝。