従順な子供を育てよう

従順とは
(━する) 人の言うことやきまりなどに素直に従うこと。

　Aさんは、社会人１年目。希望の会社から内定をもらうことはできなかったが、なんとなくエントリーした会社から内定をもらい、４月から仕事を始めることになった。経験豊富な先輩や上司からたくさんの指導をいただき、なんとか自分の仕事を覚え、一人でできることが増えた。そして、舞い込んでくる仕事を忠実にこなせるようになり、立派な社会人となる。
　そんなある日、Aさんは、得意先から紹介された見本市に出掛け、ある商品と出会う。Aさんは、その商品を自社で取り扱うべきだと強く感じ、翌日の社内会議で提案することに決めた。
　会議当日、Aさんは、自作のスライドショーを用いながら、商品について紹介した。「絶対に売れる。」と意気込んでいたAさんだったが、上司から出た意見はそれとは真逆のものだった。
　上司「そういう商品は以前にもあった。売れた試しがない。」「今は、別の企画で手一杯だ。その商品を扱っている余裕はない。」「それを買う人は本当にいるのか？」「うちのターゲットには、合わないし、例え売れたとしても十分なマージンは見込めない。」・・・・・。
　意気込んでいただけにAさんは、落胆した。そして、こんなことを思った。「経験豊富な上司が言っているのだから正しいに決まってる。この商品の販売は諦めよう。今の生活に困っているわけではないし、変わったことはやるべきじゃないな。自分にとっても負担なだけだし。」
　その後も、上司の指示に従い、忠実に仕事をこなすAさん。上司からは、その素直さと堅実な働きぶりで評価され、課長にまで上りつめることができた。休日は、友人と温泉に出掛けたり、妻や子供たちと、レジャーに行き、幸せな人生を送っている。

・社会は、自分の思い通りにいかないし、「長い物には巻かれろ」という言葉があるように、経験のある年長者に従っていればなんの問題もない。
・変わったことはしないほうがいいよ。「郷に入れば郷に従え」と言うだろ？。
・仕事だけが人生ではないし、家庭や交友関係が充実していれば、それで十分幸せだろ？

”従順さ（素直さ）は、社会を生き抜くために重要な素質である”