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リーマンショック②

 こんばんは。コロナウイルスによる自粛ムードが少しずつ緩んできました。ようやく県を越える移動ができるようになったり、企業では飲み会も解禁されてきているとか。(タクシーの運ちゃん情報)夜の街も今までの賑わいを取り戻しているように感じます。

 さて、前回は先物取引のルーツを説明しました。ナンノコッチャ、さっぱり理解できない内容だったと思います。デリバティブの理解はとっても難しいです。それゆえ、理解せずに手を出すと大きなリスクを背負うことになることもある。というわけです。

では、先物取引って結局何なの?と私も勉強していて疑問に思ったので、「現物取引」「先物取引」「差金決済」の3つのキーワードをもとに説明していきたいと思います。

まずは、「現物取引」です。あまり聞き慣れない言葉ですが、現物を取引すること=物を売り買いすることと思っていただいていいかと思います。例えば、マスクの転売。転売ヤーがマスクを買って、Aさんに高く売るわけです。この時、転売ヤーがマスク(現物)を売って、Aさんからお金をもらう。逆にAさんはお金を支払い、マスク(現物)を受け取っていると言えます。このように普段の何気にない、物とお金の交換を「現物取引」と言います。

 それに対して、「先物取引」とは将来の売買についてあらかじめ現時点で約束をする取引のことです。簡単に説明すると、将来の価格がどうなるかわかんないから、いま決めちゃいましょうよってことです。(”予約する”という言い方でもいいかもしれません。)

 例えば、来年の3月に新しいPCが発売される。PCの値段はまだわかりませんが、今時点で、10万円で購入する約束をしたとします(=予約権)。そして3月になり、予約していたPCの値段が15万円とわかりました。値段が高くなりましたが、予約していたので10万円で購入することができます。(値段が安くなった場合も同じです。)つまり、将来の値段が高くなろうが安くなろうが、予約した時点の値段で物の受け渡しをする。これが先物取引というわけです。また、先物取引には「差金決済」といって、物を受け取る前に取引を終えることができます。上の例で考えると、新しいPCが発売される前に10万円で購入する予約を誰かに売ってしまうことができるというわけです。例えば、Aさんは10万円でPCを購入する予約をしていたが、Bさんが12万円でその予約を買うよ!といってきたとしましょう。AさんはBさんに予約を売ることで、PCを受け取ることはできないものの、2万円の儲けを得ることができます。

 このように物の受け渡しはせずに、取引することを「差金決済」と言います。実際に証券会社で先物取引をする場合は「差金決済」です。先物取引には、金やとうもろこし、原油などがありますが、実際に受け渡しをすることはありません。あくまで取引をした時の、差額の利益が目的だからです。

 以上が先物取引の説明でした。なんとなく理解できたでしょうか。先物取引の市場規模は大変大きなものになっています。現代では、金、原油、大豆、トウモロコシなどを取引する商品先物取引や日経平均株価などの指数を取引する指数先物取引などが代表的です。また、それ以外にも取引内容が複雑なデリバティブは数多くあり、よくわからずに取引をしてしまった挙句、大きなリスクを背負う投資家もいるそうです。今回はわかりやすく説明していますが、実際の取引はもう少し複雑です。リターンがあるものには必ずリスクもあります。実際に取引しようと思った方はもう少し調べてみるといいかもしれません。

それではまた。

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