バレンタインにもストーカーは出現するらしい
2月14日
世の中のカップル共がイチャイチャするだけの地獄みたいなイベントがある日
〇:......今年も来たかこの日が
〇:人が処刑された日にチョコあげる奴の気がしれん!※独断と偏見です
〇:バレンタインも祝日にしてくれたら不満ないのになぁ笑
〇:でも男子校だし見せつけられる事がないからいっか!
バレンタインへの不満を吐き出しているとあっという間に学校に着いた
〇:今日も昨日と何も変わらない毎日〜っと...なにこれ?
自分の下駄箱の扉を開けるとそこにはハートの箱に入った得体の知れない物体があった
しかも律儀にリボンまで結ばれていた
〇:誰だよこんなしょうもないイタズラするやつは!
だが誰に聞いても知らないしか言われないどころか裏切り者とキレられた
〇:結局誰なんだ?
差出人が分からない以上怖くて開けれずに半日放置してしまった
〇:冬だから溶けてないと思うけど...
〇:これどうしたらいいんだろうか......ゾクッ
謎の箱をどうするか考えながら帰路についていると突如背筋が凍る感覚がした
〇:(な、なんだ今の?)
〇:(誰かに......見られてる?)
誰かに見られている感じがして辺りを見回していると...
茉:!!
〇:あの〜めちゃくちゃ見えてますよ?
茉:う、嘘や!茉央の尾行が初めてバレた...
〇:尾、尾行?
茉:あ......
〇:どういう事ですか?
茉:えーとそのーなにから言えばええんかな?
〇:......なんですか?
茉:まずそのチョコ茉央が作ってん
〇:これ貴方が作ったやつだったんですね...
茉:次に茉央〇〇君のことずっと尾行しててん
〇:ストーカー......ですか?
茉:最後にな〇〇君茉央のこと覚えてない?
〇:関西弁の人なんて初めて会いま......もしかしてきっき?!
茉:きっきか〜......懐かしいなぁ笑
〇:でもきっきは引っ越したって......
茉:最近こっちに戻ってきてん
茉:そしたらたまたま〇〇君見つけたから
茉:こっそりつけちゃった///
〇:そんな事しなくても声かけてくれれば良かったのに...
茉:出来るわけないやん!
茉:だって〇〇君は...
茉:茉央の初恋の人なんやで?///
〇:えっ///
茉:今男子校に通ってるってことは彼女おらんってことやんな?
〇:う、うん
茉:じゃあその箱1回茉央に返して
〇:え、はいどうぞ
茉:〇〇君......茉央の彼氏になってくれへん?
〇:......こちらこそよろしくお願いします!
茉:やった......
〇:チョコありがとう茉央!
茉:ままま茉央って///
〇:え?名前呼んだだけじゃん笑
茉:気早いでまだ付き合ったばっかやねんから
〇:どういうこと?笑
茉:名前呼ぶのは結婚するって決めた人だけって///
〇:そんなルールないよ笑
茉:嘘やん...恥ずかし///
〇:俺の彼女可愛すぎんだろ......
茉:えへへ///