おかゆのススメ。
体の調子が良くないときに食べるイメージのお粥ですが、普段の食生活で体の調子を整えるのにも役立つ一品です。
それだけではなく、お粥にはなんと「十の功徳」があります。
『粥有十利』(しゅうゆうじゅり)といって、鎌倉時代の禅僧である道元禅師が 『魔訶僧祇律』という仏典から引用したものです。
1)「色」顔色や肌ツヤを良くする
2)「力」体力・気力をつける
3)「寿」寿命を延ばす
4)「楽」胃に優しく、体が楽になる
5)「詩清弁」頭の働きが向上し、言葉が清く爽やかになる
6)「宿弁を除く」胸のつかえが治る
7)「風除」風邪をひかない
8)「飢消」 空腹を癒す
9)「乾消」 喉の渇きを癒す
10 )「大小便調適」お腹の調子を整える
1日3食のうち1食をお粥にすることでこの効能が期待できるようです。
では基本的なお粥の作り方をご紹介します。
お粥は水の分量によって固さを調節することができます。
○全粥 米:水=1:5
○七分粥 米:水=1:7
○五分粥 米:水=1:10
胃腸が弱っているときにお粥を作るのであれば、五分粥がいいでしょう。
朝食などにいただく場合はほどよいかたさの七分粥が食べやすいと思います。
今回はアレンジもしやすい七分粥の作り方をご紹介します。
◎基本のお粥の作り方
■材料(3~4人分)
・米 80g
・水 560g(米の7倍)
・塩 少々
★作り方
①普通にご飯を炊くとき同様、お米を洗います。
②土鍋などにお米を入れ、分量の水を注いで火にかけます。
・沸騰したら火を弱め、しゃもじやへらなどを使い、鍋底から米を軽くかき混ぜます。
③蓋をして30~40分弱火にかけます。
・火を止め、5分ほど蒸らして塩を加えます。
・弱火にかけているときに吹きこぼれることがあるので、蓋を少しずらしてのせるとよいと思います。
・中身を確認するために何度も蓋を開けたり、しゃもじでかき混ぜたりすると、できあがりに差が出てしまうので注意してください。
◎簡単アレンジレシピでさらにお粥を楽しもう!
お粥のおともに、梅干しや塩昆布、なめたけ、海苔の佃煮などをトッピングするとより美味しく召し上がれます。
おかゆの優しい味を活かしたアレンジをしてみて下さいね。
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