見出し画像

こんにちは、CLINICIANSのタツ(@tatsu_bridgeです。

今回は『足底の感覚器』について、解説させて頂きます!

本記事はこんな方にオススメです。

● 感覚について知りたい方
● 足底の感覚器について知りたい方
● 現場での活かし方を知りたい方


分からない点などがあれば、購読者専用オープンチャットでご質問ください!

それでは、さっそくいってみましょう!

画像1

▶︎ 感覚器とは

感覚器とは・・・

身体の内外で起こる変化を刺激として受容し、中枢神経系に伝える器官

を言います。

感覚器(センサー)によって、身体の内側や外側で起こる変化を感じ取り、

その刺激を「知覚神経」という求心性神経を介して、「脊髄」や「脳」などの

「中枢」に伝えていくことになります。


求心性と遠心性


▶︎ 感覚とは

感覚は以下のように分かれます。

感覚


特殊感覚とは・・・
・視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚を言います。


内臓感覚とは・・・
お腹が空いたといった「空腹感」や「喉の渇き」、「便意」、「尿意」にはじま
り、吐き気や胃が痛いなどといった「内臓の痛み」などの内臓から得られる感覚を言います。

内臓は迷走神経などが支配をしていますが、迷走神経は副神経と繋がりがあり、内臓-体性反射といって、内臓に問題があると副神経が支配をする、僧帽筋や胸鎖乳突筋などにも影響が出ることが考えられます。


体性感覚とは・・・
表在感覚(皮膚感覚)
皮膚などの身体の表面に「感覚器」が存在する
深部感覚(固有感覚)
筋肉や腱、関節などの身体の深部に「感覚器」が存在する

表在感覚 :触圧覚、振動覚、冷覚、温覚、侵害受容刺激など
深部感覚 :位置覚、運動覚、重量覚、筋の伸長、張力、侵害受容刺激など


感覚2

▶︎ 体性感覚と伝導路

感覚受容器が感知した情報は、知覚神経を介して、まずは脊髄へと送られます。

その後、脊髄へと送られた情報は脊髄を上行して、間脳にある視床へと至り、

最終的には大脳皮質の頭頂葉に存在する、体性感覚野へと伝わります。

体性感覚の感覚器からの情報は、脊髄の後角に入りますが、

そこから「脊髄視床路」と「内側毛帯路」と呼ばれる2つの経路に分かれて、

脳へと伝わります。


脊髄視床路


内側毛帯路


「粗大な触圧覚」とは、明確に何が当たっているのかは分からないが、

何かが触れたり、当たっているのは分かるという感覚であり、

体表の毛のある部分の受容器が感じとっています。

それに対して、「詳細な触圧覚(無毛部の受容器)」というのは、

触れているの部位や物の形状などが鮮明に分かる精密な触圧覚のことを指し、

掌や唇などの毛が無い部分の受容器が感じ取っています。


▶︎ 皮膚と受容器

触圧覚に関わる受容器が存在するのが、皮膚になります。

皮膚は身体で最大の感覚器であり、体重の約16%を占めています。

表皮、真皮、皮下組織の三層構造になっていて、

主に真皮内に受容器が存在します。

皮膚の有毛部には、自由神経終末、毛包受容体、メルケル盤が存在し、

無毛部には自由神経終末、マイスナー小体、メルケル盤が存在します。

また皮下組織にはパチニ小体とルフィニ小体が存在します。


触圧覚に関わる受容器①


触圧覚に関わる受容器②


順応速度の違いに加えて1、2の違いは1は受容部野が狭く、2は広くなります。

皮膚には様々な感覚受容器が存在をする為、患者さんやクライアントさんへの

触れ方によって、どの受容器が特に反応するかが変わります。

軽く皮膚に触れるのか、奥まで圧を加える様に強く押すのか、さする様な形で

振動を加えるのかによって、反応をする受容器が異なり、相手によって、

どういった刺激が最も良い反応をみせるかも異なるので、上記を理解した上で、

刺激の種類を変え、相手が最も変化が見られる刺激は何か?を知っておくと良いと

思います。

ここから先は

1,050字 / 3画像

¥ 300

医療従事者向けオンラインコミュニティ「KIUZKI」共同代表 『将来、「自分事」として働いていけるようにするために、現状の課題を知り、学び、互いに高め合っていく仲間を募集中』 https://xpert.link/community/1412