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持久力とは運動を持続する能力のことで、体力を構成する一つの要素である。運動の継続は疲労の発現により決まるため、疲労に抗する能力ともいえる。

持久力は大きく2つのタイプに分類することができる。全身の筋を動員する全身持久力と、ある特定の筋を繰り返し使うような筋持久力である。


さらに全身持久力にはランニング、競泳、自転車、ボート競技のようにほぼ一定の強度で運動するタイプの持久力と球技のように短い全力ダッシュを繰り返すような持久力がある。
一定強度の持久力の中にも、運動時間からみてマラソンのように長時間のものから、中距離競争のように数分〜10分程度で終了する運動まで幅広く、それぞれの能力を高めるトレーニングは必ずしも同一ではない。

筋持久力

筋持久力とは同じ動作を疲労せずに繰り返し継続する能力である。

例えば野球のピッチャーが投球数が増えるに従って徐々にコントロールが悪化したり、球速が低下したりすることがある。これはボールを握る握力が低下したり、体幹や下肢の筋肉が疲労したりした結果と考えられる。

このように筋持久力とは、ある程度の力を持続して、あるいは繰り返し発揮する能力のことであり、体力測定では懸垂や上体起こしなどで評価される。

この能力を高めるためには、筋線維の中で持久筋と呼ばれるタイプの筋(遅筋)を鍛える必要がある。

そのため、最大筋力の30〜40%程度の筋収縮を反復することが課題となる。具体的には10〜30回の反復が可能な負荷(重さ)の筋力トレーニング を休息をはさみ3セット程度行うことを目安にする。

一方、最大筋力を高めれば、筋持久力も高まるように思えるが、最大努力で1回の筋力発揮を高めるトレーニングでは、持久筋はあまり動員されなため、筋持久力の強化には結びつかない。

医療従事者向けオンラインコミュニティ「KIUZKI」共同代表 『将来、「自分事」として働いていけるようにするために、現状の課題を知り、学び、互いに高め合っていく仲間を募集中』 https://xpert.link/community/1412