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「白崎映美と東北6県ろ〜るショー」最高でした!
連休の初日。何の予定も無いから、のんびりとオランダサッカーのコーチングの本を読んでいたらTwitterで白崎映美のライブが守谷である事を知る。ショッピングモールの広場で、しかも無料!
白崎さんは上々颱風のヴォーカルだった人。山県酒田の出身で、震災後は東北ゆかりのミュージシャンと「東北6県ろ〜るショー」という活動を続けてきた。
上々颱風は民謡やチンドンなんかの土着の音楽とロックを融合させたバンドで、めっちゃ好きだったバンド。一番有名な曲は「愛よりも青い海」僕が好きだったのは「春風は河を渡る」「流れのままに」「いつでも誰かが」
そしてこの曲。
大学時代、好きな人にミックステープを送る時は必ず入れてました笑。
アジアと交流するバンドとしてNHKのドキュメンタリーにもなっていて、色々な人とフランクにコミュニケーションする白崎さんの姿が印象に残っています。
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守谷のショッピングモールの芝生の広場の前にステージは作られていて、いくつかの出店が周囲を囲む。モールができて1周年の記念イベントのトリのよう。ステージでは、メンバーが準備を進めていた。僕は生ビールを500円で買って、芝生に座る。
4時になると、メンバーがステージにあがる。
鯉のぼりを衣装にした女性や、変な帽子をかぶったサックス。上半身裸にサラシを巻いたパーカッション(和太鼓)。なんだか上々颱風の世界観に似ていて、嬉しくなる。東北6県ろーるショーは気になっていたけど聴いたことがなかった。
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後に明らかになるのですが、変な帽子をかぶったサックスは忌野清志郎のライブでおなじみの梅津和時で鯉のぼりを衣装にした女性はZABADAKの小峰公子で、ギターは元ソウルフラワーユニオンの河村博司でした。
このメンバーで、ショッピングモールはおかしいよ!ていうか、ナイス!
そして白崎映美がステージに。今、写真を見返しても僕の表現力では描写できないので、写真を見てください。
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土着的であり、妖しさもあり、とにかく華やかでもあり、とっても魅力的。
たぶん95年くらいの「上々颱風祭り」以来30年ぶりくらいだけど、身に纏う「庶民的なオーラ」とでも言うべき佇まいは全く変わってない。
そして歌い出す。正直、お客さんはそんなに多くはない。50人もいなかったのではないか。しかも、ちょっと距離を置いた場所にある椅子に座ってみている感じ。でも、バンドは全力で盛り上げていく。
白崎映美がMCをとる。
「私とベースの西村くんが昔、在籍した。・・・・。や、まだ解散はしてないから、在籍している、か」
上々颱風は、10枚くらいのアルバムを出した後、微妙な感じで活動休止になっていたので
(去年、一瞬復活したけれど)ちょっと気になる感じの発言。
そんな言葉に続いて演奏されたのは、上々颱風時代の名曲「いつでも誰かが」最高!
と、感動していると、白崎さんがステージを降りて、客席の間を歌いながら歩んでいきます。こうやって客席を巻き込んでいくのが、白崎さんの真骨頂。来るかな、来るかなと思っていたら、やっぱり来ました。
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僕の方に手を伸ばしてきたので、ハイタッチ!
と思いきや、白崎さんはマイクを差し出して歌うことを求めていたようで、僕がそれを全力で拒否したような感じになってしまいました。
残念!でも僕が歌ったら、もっと残念な感じになっていたから、それはそれ
で良かった。
その後も、梅津和時さんがヴォーカルを取る曲や(歌うところ、初めて見た)地元の人が動かす、巨大な「神」のオブジェが登場したり、メンバーによる獅子舞が場内を練り歩いたりと、祭りを盛り上げるハンドメイドな仕掛けがたくさんあって、遠巻きに見ていた人も巻き込んでいくパワーはさすがでした。
もちろん、震災や被災地に思いを寄せる歌もとっても素敵で
中でも「更地のうた」は、心を打ちました。
こんな歌詞です。
毎日つづく暮らしの声が
なくなるなんて知らなかった
この虚しさを どこにおこうか
立ち尽くす 立ち尽くす
更地になって 草生い茂る
わたしのおうちの場所で
倒れる人に
駆け寄る君を
きっと誰かが見てる
消えそうな、でも消えない
あかりが君を照らす
ここにいるよ いつでもいるよ
あかりを灯す
蛍舞う夜空に
星になる 君を照らす
カラダはここに
ココロはどこに
見えないあなたに会いに
忘れない忘れない
きっと明日笑おう
酒田出身の白崎さんは幼い頃に、酒田の大火で被災したそうで、その時の思いも込められた歌詞。
ラストの近くは、白崎さんやバンドのテーマソングとも言える「まづろわぬ民」
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とってもいいライブでした。
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