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「次世代ガバメント」を読んで

2020年、心機一転気持ち新たにnoteを再開。読んだ本や記事を中心に感じたこと考えたことをアウトプットする場として定期的に活用していきたい。第一弾は「次世代ガバメント 小さくて大きい政府のつくり方」。https://www.amazon.co.jp/dp/B082PQXXRZ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

きっかけはtwitterの投稿で若手官僚が最近読んでいる本ということで気になって手を取ってみた。本の概要はデジタルテクノロジーによって、くらしが便利になっていくなかで、公共の役割や機能をどうアップデートしていけば良いのかを考えていくもの。面白かった。参考になったエッセンスを忘れないように記録。

●提供するから使ってもらう

財源が増えないなか、ニーズは多様化している。どうするか? 政府に必要なのは、ネットワークとして機能することだという。今までは、大量生産の発想で全国に一律で学校や病院をつくってみんなにフルパッケージでサービスを届けてきたけど高齢化が進み、国のお財布事情が厳しくなるなかでは、同じようにはいかない。そんななかで行政に必要なことは、生活者や企業の手を借りながらみんなで解決していく発想で、インフラやツールを調えて、使ってもらうような環境整備をすることなのではないかということ。例えばデンマークの事例では、低所得エリアにクラス高齢者のデジタルリテラシーを高めるために、近隣に住む若者を講師に仕立てて、おじいちゃんやおばあちゃんの家に教えに行ってもらうということをやったそう。行政が講師含めて全て設計するのではなく、提供するのは最初のプログラムのところまでで、サービスを提供するうえでは、一般生活者や企業の力を借りる。行政がすべてを提供する必要はないしそれが時代にそぐわなくなっていく中では、コラボレーションをしていくこと。そのためのとっかかりとなる設計をすることが大事な視点なんだなと感じた。また、そうした取り組みを、ネットワークしておけば、同じ悩みを抱えている人たちの何かしらの解決策へのヒントにもなると思う。また読み返したいと思える本。



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