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「新聞記者」を観て

ようやく「新聞記者」を観た。今年は観たもの触れたものから感じた気持ちを、感情の議事録として言葉にしていきたいと思っているなかで、「新聞記者」を観終わって感じたのは、ずしっと重たくて疲れたという感覚。それでも周りには勧めたいと思う映画だった。

実際は、フィクションであるものの、ちょっと前に最近日本で起きた森友問題がテーマとなっていて非常にリアリティがあった。表現の自由って、何なんだろうか。この映画を観ると、不自由さを感じた。主人公の松坂桃李(官僚役)が、自殺してしまった元上司の、自殺理由を探っていきながら真実を世の中に伝えようとする。メディアに伝える際、実名を挙げても良いという覚悟で真実に迫る姿は使命感がめちゃくちゃ強く鬼気迫るものだった。が、最後、上司の田中哲二に弱みを握られて、、、松坂桃李は激変し、最終的に死んだ魚のような目をして魂を抜かれてしまう。怖い…!し、きっと現実世界である話なんだと感じる。リアリティがあって面白かった。

それと、森友問題などの政治問題を映画化することでメッセージを届けようとしたことは、政治に関心が無い若い人たちにも考えるきっかけになるよなと感じた。政治興味が無い人でも、松坂桃李が好きな人は観たくなるだろうし、映画の2時間程の尺が丁度良い。分かりやすく情報が入ってくるから早くパッと理解することが出来る。

つい最近、森友問題で自殺した財務省職員の手記が公開された。真実が明らかになるかは別として(明らかになってほしいと思うもの)手記を公開しようと決めた奥さんの勇気は並々ならぬ思いを感じるし、そうした人の想いから変化を生んだり、なにか良い方向に進む世の中であって欲しいなと思う。

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