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【藁】

2020年11月3日(祝)文化の日。

前日の雨も上がり、秋らしい爽やかな青空。

今年で3回目を迎える「大人の文化祭」というライブイベントの本番当日、天候とは裏腹に、左肩の微妙な痛みとともに目覚める。

マジか...

今年はコロナの影響で開催決定がギリギリまで遅れた=準備期間も短くなった上、諸事情で2バンドでドラムを叩く、いわゆるダブルヘッダーとなり、さらにワシにとって初めて演奏する曲が2曲、うち1曲は16小節のドラムソロ付き、更に時代を反映してツイキャスで生配信までアリっと、ワシの音楽人生において、ファーストライブが決まった直後の16歳の頃と同じぐらいナーバスな日々をここ数週間送っていたのだった。

やっぱ、自分の演奏に自信がない→緊張する→力が入る→身体が硬くなる→負担がかかる→思うように演奏ができない→ますます自信がなくなるの悪循環なんだろう。

ドラムのキャリアだけは長いので、本番前日の昨夜、仕事終わってから入った3時間ほどのスタジオ練習が尾を引いているとは思えないのだが、知らず知らずに負担がかかった身体が悲鳴を上げているのか、あるいは自信のなさが生む不安が、いわゆる嫌々病として身体の不調として顔を出しているのか。いずれにせよ、難儀な事態だ。

ってな話を朝食を摂りながら妻にすると、

「ほな、龍体文字、書いたろか?」

っと言うので、藁にもすがる思いで書いてもらったのがこれ。

これで「キニ」と読むらしく、なんでも癒しのパワーを呼び込むのだとか。

普通、ここは、エアサロンパス買ってこよか?とか、アンメルツ塗ろか?って言う気がするんだけど、そうか。龍体文字ときたか。

ワシ自身はいわゆるスピリチュアル系には全然興味がないんだけど、経験上、エアサロンパスなんて、今から塗っても、4時間後に開演するライブには何の効果もない(塗るなら昨夜の風呂上り)のは分かりきってるんで、おまじないのつもりで書いてもらったら、あら不思議。出かける準備を30分ほどかけてやってる間に、綺麗さっぱり痛みが消えててですね。(怖

ものは試しと、少しだけ疲労が溜まってる感じがあった右肩にも同じ龍体文字を書いてもらって会場に向かい、本番も大きな破綻なくライブは無事成功に終わったのだった。

痛みが消えたのは龍体文字の効果なのかは未だに半信半疑なのだが、妻の優しさのおかげである事は間違いないだろな。

いつもありがとね。

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