ネーミングセンスのなさに苦しんだ過去
人生には名づける機会って、意外に多いものです。
子どもの名前だけは、お腹にいる早い時期に決めました。
とくに長男の名前は、当時崇拝して読みまくっていた作家 吉行淳之介の「ジュンノスケ」をもらいました。
まさか吉行と同じ喘息になるとは、生まれる前には想像もしませんでしたが。
バンド名が決まらない苦しみ
人名以外にも、いろいろと名付ける機会はあります。
バンドを結成した頃には、バンド名を決めるのに何日も費やしました。
既存のバンド名を参考にしようかと思うと、あまりにも振り幅が広すぎて、よけいに迷路にまよいこみました。
メジャーなバンドの名前でも、聞きなれたから違和感がないものの、よく考えると「よくこん名前をつけたなぁ」と思うものも多いです。
「スピッツ」 犬種できたか、と。
じゃあ「しばいぬ」とか「ジャックラッセル」ではどうか、とか。
「ミスターチルドレン」 子どもさんか、と。
しかし、いくらなんでも「ミスターアダルト」にはできんだろ、とか。
「ゲスの極み乙女。」この頃になるとバンド名の由来をまったく推測することすら不可能な名前が多くなりました。
どちらにしても、バンドをやってたのは相当前なので、当時は参考にすることもできませんでした。
今ならさらに深い迷路に突入したことでしょう。
衣類関係の名称をバンド名にしたのだっていくつもあります。
「ズボンズ(The Zoobombs)」
「カーディガンズ( The Cardigans)」
今じゃ「ヤバイTシャツ屋さん」というお店名前のバンドもいるし。
ノンジャンルでも、ずばり「ザ・バンド(The Band)」なんて大御所もいるわけですし。
考えれば考えるほど、何も閃かなくなり、手垢のついたダサい名前しか出てきませんでした。
オリジナルソングのタイトルに苦しんだ過去
同様に、オリジナルソングを作っても、タイトルに苦しみました。
既存のヒット曲に寄せないように気をつけると、まあ出てきません。
4枚目のインディーズCDに収録した曲で、次男の高校卒業に向けて、卒業式の歌を作りました。
森山直太朗の「さくら」以降の「桜」ブームに乗っかるのも嫌なので、悩みに悩んだあげくにつけたタイトルが・・・
・・・・・・
「校庭」でした。
部活の歌か体育祭の歌と思われるようなタイトルにしました。
案の定、タイトルから誰も卒業の歌だと思われることはありませんでした。非常に残念です。
生まれもってのセンスなさに、しみじみとCD歌詞カードのタイトルを見つめる目に涙がにじむほどでした。(ウソです)
初出版物のタイトルに苦しむ
さて、今月に入り喫緊の問題は、
初kindle出版に向けて、タイトルをどうするか
ということでした。
悩みに悩み続けましたが、どうにも浮かびません。
kindle出版に関する本を読むと、
「まず最初にタイトルを決めよう」
と書かれているものもありました。
無理です!
大手出版社から出版される本のタイトルは、ほぼ編集部がつけると聞いて、
「でしょ!そうでしょ!」
と、自己プロデュース力のなさ、ネーミングセンスのなさを棚にあげて思ったものです。
出版サポートをお願いしたカーボさんに送った原稿には、
「幸せは つかむものではなく 気づくもの(仮)」
とつけました。
アピール力の弱さ、ありふれ感満載、しかも長い、という自覚症状はありましたが、まったくそのとおりの感想をいただきました。
カーボさんにタイトル案とサブタイトル案をいただきました。
もうそれで決定です!!
タイトルは、
「人生を変える幸せの気づき」
サブタイトルは、
「消防現場32年間で学んだ本当の幸せとは」
何度も見ていると、まるで最初から自分で考えたようなしっくり度です。
この本の中にも書いているのですが、人間は勝手に自分に都合のいい解釈を取り入れるようにできているそうです。
私も、おそらく来年の今頃は、すべて自分で考えたのだと認識しているような予感がします。
話がそれてしまいました。
それほどの悩みも、心強いサポートを受け、もうすぐ出版にまで漕ぎつけました。
一人でも多くの人に読んでいただきたいと願う日々です。
もしサポートしていただけたら、さらなる精進のためのエネルギーとさせていただきたいと思います!!