見出し画像

ラインアウトモールの考え方 ①どんなモールが強いのか?

モールって結構痛いし、挟まれると苦しいですが、なんだかんだみんな好きですよね。

質問を送ってくれる方の中でも、モールに関するものは結構多いです。

今回は「ラインアウトモールの考え方①」と言う事で、簡単な考え方について書いていきます。

やり方に関しては、もちろん実際に自分がやっている事、意識している事はありますが、そこが工夫のしどころなので今回は書きません。

まぁ参考程度にかるーく読んでください😄


1.どんなモールが強いのか?

端的に言うと、

『固まってて、低くて、押す方向が統一できていて、
全員がレッグドライブ(足を動かしている)している』


と強い事が多いです。

2.「固まる」とは?

前後・隣の選手とどれだけ強くくっつけるかによってモールに参加している選手の力が有効に使えるかどうかが決まります。
隙間が空いていると、DFに簡単に分断されてしまい集団で押しているメリットを生かす事ができません。

こちらの写真だと、AT側であるクボタの方が、DF側であるパナソニックの選手よりも固まっている感が見えると思います。
結構動いてからの写真なので、身体が起き上がっていて高さがあるように見えてしまいますが、固まりという視点では良い感じです。

画像1

3.「低く」とは?

一概に、地面から何cmのこの高さ!と決まっている訳ではありませんが、基本的には全体が相手より低い体勢で押せる方が強い事が多いです。

写真はDF時のものですが、クボタ側の一番手前(黄色矢印)のデービット・ブルブリング選手はほぼ90度、地面に手が付きそうな体勢でモールに入っています。

画像2

ただ、最前列は相手のDFの方法によって少し対応が変わってきます。
相手が、跳ばずに入ってくるのか?
数人でモール形成前に引き倒してくるのか?

例えば、AT側のジャンパーの選手ですが、あまり低くなりすぎてしまうと、この写真のDF側のルアン ボタ選手のようにかなり大きい相手の場合、上から強いプレッシャーを受けます。

準備はするけど現場で状況を見て対応しましょう。

4.「押す方向の統一」とは?

左右どちらに押すのか?
押している途中でどう変更していくのか?

が統一できていると最後まで押し切る可能性が高くなります。

また、多少どちらかに回ったとしても、最終的にゴールラインに対して真っすぐ体勢を立て直すことで、DFがしづらい強いモールになります。

画像3

5.まとめ

以上を実行した上で、全員がレッグドライブ(足を動かす)すると前に進みます。

文章で書くと単純だし簡単そうですが、やるのは結構大変です。

これらをなんとなくやっているのと狙ってやっているのだと練習効果が全く違うので、頭の片隅にでも入れておくと良いかもしれません。

観戦の際にも「今のはわざとずらして押していたのかな」、「最前列の◯◯選手が低さで勝ってたから押せた」等、自分なりの視点で見やすくなるのかなーと思います。

次回はもう少し細かい話を書きます。

以上
ありがとうございました。

いつも読んで頂きありがとうございます。 サポートしてくれて大変嬉しいです。 また頑張れます👍