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高身長は正義…? 〇ラインアウトの高さの件①

前回のnoteの、「ラインアウトを取る為の手段」で、一つ目に高さを挙げましたので、「ラインアウトおける高さとは何か」について書きます。

おはようございます。
クボタスピアーズ 今野です。

ラインアウトの高さに関与する要素は、下記2点が考えられます。
① 身長(ジャンパーとリフター)
② リフトのスキル

それでは、まず①身長について考察します。

1.でかい事は才能

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全てのでかい選手の心に刺さったであろう言葉。(スラムダンクより引用)
ユース世代でビッグマンのキャンプがありましたが、でかいのは才能ですよね。

ラインアウトにおいて、身長が高い方が有利な事は誰の目にも明らかですが、イメージが湧きやすくする為に、
身長差がどの程度影響があるか大体の数字を出してみます

ラグビーボールの短い方の直径は、20㎝弱(18㎝くらいかな?)です。
人が指を伸ばした高さ(指高)は、およそ身長の1.3倍程になります。

その為、20÷1.3=15.38......なので、
ジャンパーとリフター合わせて15㎝くらい身長差があると、
ピンポイントで投げられたボールに対して、
DF側は手が届かないという事になります。
(考え方がおかしいと感じた方教えて下さい!)

という事で、見出し画像の写真で見ると、下記の通りになります。

〇クボタスピアーズ側
前リフター ドウェイン・フェルミューレン 193㎝
ジャンパー ルアン・ボタ 205㎝
後ろリフター トゥパフィナウ 190㎝

〇パナソニックワイルドナイツ側(写真だけなので間違ってたらすみません)
前リフター 平野翔平選手 178㎝
ジャンパー ジャック・コーネルセン選手 195㎝
後ろリフター 稲垣啓太選手 186㎝

クボタ側は手が離れているので参考程度ですが、
身長差が少ない「ジャンパー+後ろリフターの組み合わせ」で14㎝差なので、
ボール1個分+手から離れてる分くらいの差がありますよね。

以上
身長差があるとやっぱり有利だよねというお話でした。

2.トップリーグ 日本人ロックの減少


余談ですが、以上の身長の理由を含め、トップリーグでは、近年、特にメインジャンパーになるロックで外国出身選手の出場が多い状況となっています。(もちろん背が高いだけじゃなく、みんなハードワークする良い選手だと思っています)

今回は身長の話を書いているので、現状把握として、直近の2019-20年シーズンと、私がトップリーガーになった2009-10年シーズンとの間で、外国出身選手の数と、身長に関する比較をしてみました。

普通に考えて、大きな要因は、外国人枠の増加だと考えられます。
09-10年シーズン当時は、外国人選手はフリー枠2人、特別枠1人、アジア枠1人のルールでした。
19-20年シーズンは、外国人選手はフリー枠2人、特別枠3人、アジア枠1人となっています。
枠が2人増えた分、ロックに枠を使うチームが増えたんでしょうね。

では、まず、一つ目は外国出身ロックの出場はどれだけ増えたの?という事から見てみましょう。

下記は、トップリーグ公式サイトを参考に自分で作成した、09-10年と19-20年の開幕戦でのスタメンのロックの比較グラフです。

見事に外国出身者が逆転しています。
3分の2が外国出身者だと、そりゃ多いなーと感じますよね。

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続いては、高身長者はどれだけ増えたの?という比較です。
こちらもトップリーグ公式サイトを参考に自分で作成した、
両シーズンの身長分布の比較のグラフです。

2m以上の選手が急増しています。
該当する選手は全員外国出身者なので、枠が増えた影響はとても大きいんでしょうね。

09-10年はわずか2.7%で3人でしたが、現在は各チームに1人以上いる計算です。
5人に1人は2m! 怖い世界ですね(笑)

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身長だけで判断するのであれば、今後も引き続き日本人ロックは出場機会を得るのは大変です。
日本人ロックの皆さん、一緒に彼らに勝るレベルのハードワークを目指しましょう!
もしくは、各チームで「ラインアウトは高さだけじゃないでしょ!」というのを啓蒙していきましょう!(笑)

私ももっと試合に出られるよう頑張ります!


と言うわけで、身長差による影響+余談だけで長くなってしまいましたので、
続きの②リフトのスキルは次回以降という事にさせて頂きます。


以上
ありがとうございました。

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