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医学生の行動、認知、心理的な関与の記述と教員のオンライン教育スタイル

Description of Medical Students' Behavioral, Cognitive, and Psychological Engagement with Faculty Online Teaching Styles

Jhancy Malay, Salah Eldin Kassab
Advances in Medical Education and Practice, 2024

背景
近年、Covid-19パンデミックにより、世界中の教育機関に大きな変化をもたらし増田。従来の対面式教育からデジタル・オンライン形式への急速な移行を余儀なくされました。この変化は、教育の質・アクセス性・学生-教員の相互作用に課題をもたらしました。

目的
オンライン教育が医学生の行動・認知・心理的な関与にどのような影響を与えるのかを明らかにする。

方法
アラブ首長国連邦の医学部学生を対象に調査しました。「Teacher Student Interaction」「Decision Making Negotiation」「Teaching Structure」「Behavior Control」の観点から、認知・心理的・行動を測定する学生関与尺度(Student Engagement Instrument)を用いて、関連性をアンケート調査しました。

結果
教員のオンライン教育スタイル(教師と学生の相互作用、決定プロセスでの交渉、教育の構造、行動管理の厳格さ)が、学生の行動的および認知的な関与に強く関連していることを示しましたが、心理的関与にはそれほどの関連は見られませんでした。2つの大学の学生による教員のオンライン教育スタイルに対する認識は似ていました。生はオンラインクラスに参加しているにもかかわらず、授業内容に深く関わっていないという状況があることが示されました。また、3年生と2年生の医学生において、オンライン授業中の学生の関与が著しく低下していることが観察され、これは教育プロセスへの移行期にあたる重要な時期であり、学生の経験的学習に影響を与える可能性があることが示唆されています。

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