(230725c) 宮崎駿の最新作の感想?の記事を見て感じた事。

最初に、宮崎駿の最新作で、かつ、最後の作品:「君たちはどう生きるか」
の作品のネタバレ含む、note の記事を参考文献として提示します。


正直言って、今まで、宮崎駿を肯定的には見ていなかった。
しかし、前述のレビューを読んで、それが完全に変わった。

なぜ僕は宮崎駿を肯定的に見なかったか?
キッカケは、「もののけ姫」だった。
正直言って、この作品を見た時は、すごく感動した。
だから、宮崎駿のコメントを読みあさった。
そこには、
 「実は、みじめなみじめな毛虫の話を書きたかった。
  しかし、(なんだか忘れたが)
  (「美しい物語を書かなければいけない」だっけか?)
  (等という、作品を感動して見た僕を完全に蹴落とす様な
   バカにした様なコメントがあった。僕はバカらしくなった。
   そんなに毛虫の話が書きたかったのならば、
   書くべきだったと僕は思った。
   確かに、映画の論評は落ちるかも知れない。
   でも、まず自分に正直にすべきだと思った。
   )
  」
それ以来、宮崎駿は、僕にとって偽善者だった。
「風の谷のナウシカ」や「カリオストロの城」等を感動して見た僕自身を、
宮崎駿のコメントで、僕自身を全否定された。と思った。だから嫌った。

そして、前述の、今回の最新作で最後の作品のレビューを読んで思った。

宮崎駿は、そう生きるしか方法が無かった。
俺は、初めて、宮崎駿に同情した。
宮崎駿は、腹いっぱいうまい食事を食べたかった。
そういう願望が在った。
だから、そういう、うまく食べているシーンを描くのがうまかった。
宮崎駿の願望だったのだ。でも、現実は違っていた。(たぶん)
そして、現実を改善する為にする事、すべき事とも、違っていた。

宮崎駿は後悔しているかも知れない。
宮崎駿に、本当に、同情する。僕は。

でも、宮崎駿は、たぶん、そうするしかなかった。
たぶん、そうする能力しかなかった。
現実を改善する為に必要な能力を持ち合わせていなかった。
そして、最後に(人生の最後に)気付くのが精一杯だったのだ。
だから、宮崎駿!
辛かったな!今まで!
次はもっとがんばれよ!と、(僕は)声を掛けていた。

皆さん。
人生は、けっこう単純な動機や材料で、出来ている。構成されている。
だから、よくよく見据えて、これでいいのか?と自分でよくよく考える事を
勧める。
自分の事、自分の隠れた願望や、隠れた能力・才能など、
それらの自分が持っているモノと、(すなわち現実)
しなければならない事、(こう)したい事、すべき事。(すなわち理想)
このふたつ(現実と理想)を、よくよく比べて、
可能である最大限の喜ばしい事を成せ。
そうすれば、ヒドい後悔をしないだろう。だから。

たぶん、宮崎駿は自責している。自分を責めている。
(僕は)そんなに責めるな!と言う。
お前(宮崎駿)は、怠慢していたワケではない。
ただ、他にやりようが無かった。
だから、状況はツラいが、自分を許してやれ!
そして、次こそは、もっと素晴らしく生きて欲しい。
そう考えて、そう自責しているおまえ(宮崎駿)ならば、
やり遂げるだろう。
やり遂げたら、今度こそは、自分を褒めてやれよ!

偉そうに書いてしまったが、
僕は、今回のレビューを読んで、
本当にガラッと、宮崎駿を見直した。偉いと思った。

だから、宮崎駿をケナしていた僕のも、許してやって下さい?

うまくマトメる事が出来なかったが、

以上です。