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【上野公論】負けないことだけを考える


負けないことだけを考える。

これは僕がずっと内に秘めている指針のようなものだ。
何をする時もどんな時も、とにかく負けないことだけを考えている。

例えば、野球留学。
僕の中で4年制大学に奨学金付きで編入出来ないことが負けだった。なので、全米の大学にメールを送り、運がいいことに今回の全額奨学金という契約にたどり着いた。

それ実力で勝負してなくない?
結果で示して貰ったオファーが本物なんじゃないの?

いーや、違う。
結果は示して当然なのだ。
でも、3割打とうが、0点に抑えようが4年制大学に見つけてもらえなかったら、オファーは貰えないのである。
だから、僕は見つけて貰えるようにメールをめちゃくちゃ送ったまで。

侍ジャパンの稲葉監督は、野村監督がたまたま見に行った試合で2ホームラン打って、ドラフトにかかったそう。
当時、稲葉監督より打っていた選手は山ほどいたが、ドラフト指名されたのは稲葉監督なのである。

なぜなら見つけてもらえたから。

ってことで、メールを送ることで野球留学で負ける確率を極限まで減らしました。

この考え方は兵法では至極当たり前らしい。

負けないことだけを考える。

500年前に生まれていたら、
僕は戦国武将になれていたのかもしれない。

上野樹生
2021/07/26

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