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2023年4月のCPIテスト結果

今年の振り返りも第1四半期がおわり、今日は4月のテスト結果について振り返っていこうと思います!
4月のテスト本数は9タイトルでした!これまでのペースに比べると半分以下に減ってしまっていますが、これは前の記事でもご紹介した「Jelly Adventure」や「Push Master」といったタイトルが本開発に進み、そちらを優先していたことが影響しています。

7. Human Electric Company

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企画コンセプト

発端はやはりRollicの「Gear Clicker」を代表とする放置系のタイトルがスケールしていたことでした。また同時期に同じジャンルで「水力で発電して電気自動車を充電する」というタイトル(名前忘れてしまったのでもしご存知でしたらぜひ教えて下さい…)があり、そこから人を使って電気を発電する放置ゲームはどうかという発想になりました。
人力で発電するといえば自転車を漕いだりする要素は思いつきますが、今ひとつ決め手にかけていたところ、漫画でよく見る強制労働のモチーフのような、複数人でぐるぐる押す"アレ"が合うのではないかと思いつき、そこから「棒人間を使役させる面白さ」が軸になってどんどん企画がまとまっていきました。

テストに使った広告動画

実際のゲームにはもっと多くのギミックがありますが「棒人間を使って電気を作らせるゲーム」ということが伝わりやすいように、発電がすぐに分かるギミックだけを残しました。また、背景のパターンも単色や無色などいろいろ試しましたが、このレンガ模様が一番パフォーマンスが高かったです。

なんと半年以上経った今でもインストール数トップの動画

CPIテスト結果

満を持してテストしましたが、平均CPIは$0.76と基準より高い結果となりました。ですが現在、本作は弊社で今年最大のヒット作となり、最近ではアプリ内課金も導入してハイブリッド化もできました。これだけ聞くと2つの事実は噛み合わない感じがしますよね。

実はCPIはそんなに低いわけではなかった

実は最初のテストの時点で初日のプレイ時間が30分を超えており、弊社でのテスト史上圧倒的に長い時間を叩き出していました(翌日継続率は30%弱だった)。このことから多少CPIが高くともそれをLTVで補える可能性があると判断し、開発を継続した形です。
また、アプリの中身をアップデートするのと並行して、より低いCPIが出せないかと広告動画を模索していきましたがその中で見つけた下記の超シンプルな動画がより低いCPI($0.5台)を出すことが出来たので、これも追い風になったと思います。

真っ白な画面で押し車を回すだけ…

ハイカジ開発においてデータはもちろん大事ではあるものの、それに囚われ、データに"使われる側"になってしまってはいけないなと感じます。うまく"データを使う"ことに加え、"感性"で未来の可能性を感じ取って決断することも、重要な要素であると実感した出来事でした。

振り返りと考察

本作はプロトタイプとしては比較的長い時間をつかって開発したタイトルで、かつ最初のCPIもそれほど安いわけではなかったのですが、高いゲーム内指標を信じて進んだ結果として道が拓け、弊社としても新体験となった思い入れの深いゲームづくりでした!今では課金も含めた新しいチャレンジをどんどん取り入れることができており、今後のハイブリッドカジュアルに繋がる貴重なタイトルだと考えています。これからもプレイヤーの皆様に楽しんでもらえるよう定期的な改善を続けていきます!
またこの場をお借りして、本作含め一緒に様々な挑戦にお付き合いいただいている株式会社DONUTSさんのハイカジチームの皆さんにもお礼申し上げます。いつもありがとうございます!!これからもよろしくお願いします!

8. Bone Breaker

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企画コンセプト

Push Masterでグニャグニャのラグドールをいたぶるのがキャッチーであることは証明できていたので、これを使って別のタイトルがつくれないかと考えました。そのまま使っても見た目的にあまり変わらないので「グニャグニャにする=骨を折る」という形に変換して、骨が透けて見えるようにすることで見た目としてもPush Masterと差別化を図りました【今井】

テストに使った広告動画

徹底的に画面はシンプルにし「高いところから落ちて骨が折れる様子」だけを面白おかしく見えるように構成しました。バリエーションとしてゲーム内のカメラをキャラクターの後ろから映したものと横から映したものを試しましたが、横からのもののほうがパフォーマンスは良かったです。

壁にぶつかると骨が見えて、当たった箇所は赤くなる

CPIテスト結果

結果としては狙い通りの低CPIで、平均$0.37という数値が出ました(狙って低いCPI出せること自体がすごいなと思いますが…)
やはりグニャグニャラグドールには多くの人を惹きつける魅力がありそうですね!

普段は4日間で行うが5日間設定になってしまっていた

振り返りと考察

競争の激しくなっている昨今では低いCPIを出すことは大前提ですが、それに加えて高いゲーム内指標も必要となっています。Bone BreakerはCPIは低かったものの、ゲーム内指標の面でPush Masterに及ばなかったことからスケールは一定の規模に留まりました。低CPI・高パフォーマンスという、片方だけでも難しいのを両方満たすのは大変ですが、素早いテストで指標が見えやすい分、ハイパーカジュアルは引き続きチャレンジしやすい土壌なのかなと考えています!

いかがでしたでしょうか。今回はどうしてもHuman Electric Companyを紹介したかったこともあり、少し長めの内容になってしまいましたが、最後までお付き合い頂きありがとうございました!

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