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2023年9月のCPIテスト結果

おはようございます!タツマキゲームズです。今週からぐっと気温が下がり、途端に冬らしくなってきましたね…。インフルエンザも流行しているようなので、皆さんくれぐれも体調にはお気をつけください!

さて今日は、今年9月に実施したCPIテストの結果からピックアップして振り返っていこうと思います。9月は9本のタイトルをテストしていました。

17. Fishermans Company

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企画コンセプト

画面を見ていただけるとすぐに分かると思いますが、弊社で今年最もスケールしたタイトル「Human Electric Company」の第二弾として考案した企画です。プレイヤーの手で人を働かせて何かをさせ、それで得たお金でさらに効率化していくというコアコンセプトの部分はウケると立証できていたので、それを活かして別のモチーフと組み合わせてみようというのが発端でした。アイデアを出した結果「魚を釣る」というテーマが良いのではという結論になりました。水面や海の見た目はCPIが下がりやすいことと、魚釣り(漁業)自体は誰でも知っていて「たくさん捕れる/大きいものが捕れるほうがいい」ということも直感的に伝わりやすいと考えたためです【畑佐】

テストに使った広告動画

実際のゲーム内には船で魚を釣るエリア以外にも地引網で大量の魚を引っ張ってくるエリアもあり、それぞれのシーンで動画を作成してみました。結果としては、その中でもよりシンプルな、マージする様子とそのキャラを使って釣りをするという内容のものが高パフォーマンスを出しました。

マージするほど効率よく釣れる

CPIテスト結果

ゲーム的にもHuman Electric Companyとはまた違った面白さをつくることができたので期待度は高かったのですが、CPIは平均$1.68とHumanのときよりも倍以上高い結果となってしまいました。ゲーム内指標は想定通り高かったものの、Human Electric Companyを超えるスケーラビリティは無いと判断し、開発としてはペンディングとなりました。

両立って難しい…

振り返りと考察

過去タイトルでうまくいったコアメカニクスを応用して、別のモチーフと組み合わせる、いわゆる「横展開」はハイパーカジュアルゲームでもよく用いられる手法ですが、今回は釣り(漁業)という要素がヒキとして弱かったのか、あまり多くの人の興味を引くことはできませんでした。とはいえ人を働かせて何かをさせ、それで得たお金でさらに効率化していくというコンセプトはカジュアルゲームとして面白くなる仕組みであることは、今回のゲーム内指標からみても再確認できたので、低CPIを出せるモチーフは引き続き探っていきたいと思っています!

18. Ragdoll Slider

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企画コンセプト

前回の記事でご紹介したStunt Ragdollに続いて、比較的リアル目な人のラグドールアセットを使って何かできないかという軸で考えた企画です。CPIはある程度安くなるであろうという想定があったので、メカニクスとテーマの部分で一時期すごくスケールしていたAquapark.ioというゲームを参考にし、ウォータースライダーでレースをするという内容に仕上げました。途中でショートカットできる(ただし落ちてしまうリスクもある)ようにしてプレイにもバリエーションが出せるようにしました【今井】

テストに使った広告動画

バリエーションとしてはコースの形状がハーフパイプ状かチューブ状か、また、ひとりだけ滑っているのか複数人でレースしているのかで作成してみました。当初の想定では画面的にもスッキリとしてカメラも見やすい「ひとり x ハーフパイプ」が良いパフォーマンスを出すかなと考えていたのですが、結果的には「ひとり x チューブ状」のものが最も良かったので意外でした。

なされるがままに流されていくオジサン

CPIテスト結果

CPIとしては$0.51という結果となり、想定通りある程度低い単価になりはしたものの、ラグドールをつかったタイトルの中で見るとそこまで下がりきったわけではありませんでした。ゲーム内指標としてもこのCPIでは難しいと判断して、本開発に進むまでは至りませんでした。

ラグドールをうまく使えば$0.5くらいはコンスタントに出せそう?

振り返りと考察

ここまでいろいろなラグドールをつかったタイトルを試してきましたが、一番のキーポイントとなるのは「ラグドールを使って繰り返し遊びたくなるような、遊びのバリエーションと深みのある体験をつくること」だと実感しています。ラグドールをつかうと見た目はシュールで面白く、掴みとしてはバッチリなのですがいざそのゲームを遊んでみると単調で飽きやすいという傾向があるように感じます。そこをクリアできるメカニクスを見つけて組み合わせるのが難しいところではありますが、チャレンジのしがいは残っているのではないかと思っています!

いかがでしたでしょうか。これでついに9月までの振り返りが終わり、残すところ直近3ヶ月間のみとなりました。これまで以上に執筆のペースとクオリティを上げて頑張っていきたいと思います!

それではまた明日お会いしましょう〜!


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